チャイニーズカフェ アンディン

熊本の中国茶カフェAndingからの薬膳レシピ、中国茶などについての情報です。

薬膳 17 あさりとセロリ、アスパラの益肝スープ

2008-04-16 | Anding
本年度もテレメッセ熊本で家庭薬膳を担当させていただくことになりました。昨日放送分はあさりとセロリ、アスパラ、を使った肝の働きを高めるスープです。
とても簡単です,
あさり貝とセロリ、アスパラのスープ 3人分(3碗分)

効能:肝臓の働きを助け疲労回復。

あさり:130g~150g(1パック)
セロリ:50g(葉の部分もいれて斜め細切り)
アスパラ:50g(斜め細切り)
にんにく:1片(みじん切り)
しょうが:1片(みじん切り)
サラダ油:小さじ2
水:3カップ+中華スープの素:小さじ1
酒:大さじ1/2
塩:適宜
胡椒:少々
胡麻油:小さじ1/2
ねぎ:5㎝」(みじん切り)

1.あさりは砂抜きする。
2.中華なべにサラダ油とにんにく、しょうがを入れてから火をつけ、香りがでるまで弱火で炒め、あさりを入れて強火で40秒ぐらい炒め、さらにセロリ、アスパラを入れて20秒くらい炒める。
3.そこに中華スープの素を溶かした水と酒を入れ、沸騰するまで強火で煮る。
4.塩、胡椒で味を調え、ごま油を垂らし器に入れて、葱をのせてできあがり。

参考:あさりの砂抜きの方法 (砂抜きして売ってあるものも必ずしたほうが美味しいです)
①平らな容器にあさりをなるべく重ならないように並べる。
②3%ぐらいの塩水をあさりにちょうどかぶるくらい入れる。
③フタなどで光をさえぎり暗くして1~2時間放置する。
④調理直前に砂抜きしたアサリを、殻をこすり合わせてよく水洗いする。

ポイント
・スープの色をきれいに仕上げる為に具材をこがさないように炒める。
・セロリは葉の方が効能が高いので必ず入れる。


今回は季節と臓器の関係についてもお話させていただきました。

chinese cafe Andingの薬膳コースもご好評を頂いております。ご予約の際にご希望などお伺いいたしておりますのでお問い合わせ下さい!

春はすべての生物が芽吹き、生まれる季節です。五行説では生長、昇発、条達など樹木の特性をもつ「木」に分類されます。
同じく「木」に分類されるものが肝、目、胆、筋、風などです。

春は暖かくなってきて身体が活発に動き出し、肝の働きも高まりますが、その分、肝に負担がかかり易いので気をつけてお過ごし下さい。肝の働きの弱りは目に表れやすいといわれています。

また春は「風邪」を受けやすいので身体を潤す必要もあります。

今回は肝によい食材の中からあさり、セロリ、アスパラ、くこの実を使いました。

セロリは肝にこもった余分な熱を冷まし、アスパラは潤し、免疫力を付けます。

あさり、クコの実は肝の働きを助け、潤します。

この料理は気を降ろし、潤すお料理なので、高血圧の方にもとてもおすすめです。その他更年期の症状の緩和にも向いています。
ぜひお試し下さい

追伸
先日監督の「マイブルーベリーナイツ」観ました

今回まるでハリウッド映画のようなキャスティングだったのでちょっとビクビク見に行きました。が、ウォンカーウァイ監督の色、時空感覚はそのままで、アジア人にはないある種西洋人のシンプルさで描かれたウォンカーウァイ的愛の世界が新鮮でした。すごく良い映画でした。