写真はビルの屋上から、井の頭恩賜公園と遙か新宿高層ビル群を望む。今日はこのビルの屋上にある厨房排気ファンを清掃する。
まずは養生。
「養生はしっかりやれよ、N。風強いからテープでちゃんと止めろよ、N」
「やってますよ、やぎさん。反対側止めてください、やぎさん」
「ものを外す時は必ずマーキングしろよ、N。マーキングは大事だぞ、N」
「やってますよ、やぎさん。反対側やってください、やぎさん」
「ボルトを外す時はいきなりインパクトでやらずラジェットでやれよ、N。なぜなら」
「なぜなら、ネジをバカにしたり、切れたりするかだ。この前も聞きましたよやぎさん」
「そうだっけ」
「ボルトは外しにくいところから外せよ、N。なぜなら」
「ハイハイ、分かりましたよ、やぎさん」
「ボルトを外す時、ワッシャーなくすなよ、N。ワッシャーなくすと」
「ハイハイ、分かりましたよ、やぎさん。外しましたから、下で早く洗って来てくださいよ、やぎさん」
外されたファンランナー。
びっしりと油塵が付着している。
マイナスドライバーで油塵を取ってみる。
炭火焼のお店だけあって真っ黒な油塵。
ファンバツリで羽根を1枚1枚掃除していく。
カナダワシでゴシゴシ。水ですすげば、
きれいさっぱり。
清掃後。
「ファンを取り付ける時は、N」
「ハイハイ、インパクトは使いません」
「ボルトを入れる時は、力ずくはダメだぞ、N。インパクトで無理やり入れるなんてもってのほかだぞ、N」
「ハイハイ分かりましたよ、やぎさん。この前、折ってましたよね、やぎさん」
「そうだっけ」
「早く、下降りて、かたしてください、やぎさん」
「そうします」
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