知的障害者の「意思決定支援」の考え方や課題について整理した論文を見つけた。
柴田洋弥著「知的障害者等の意思決定支援について」(2012-07-16)の論稿を、分割して紹介する。
その第12回目。
2010年に成年後見法世界会議が横浜で開催された。
そこで、「支援的後見制度」の提唱があった。
以下にその内容が述べられている。
*************************************************
【引用始め】
柴田洋弥著「知的障害者等の意思決定支援について」(2012-07-16)
「発達障害研究」第34巻3号掲載予定http://homepage2.nifty.com/hiroya/isiketteisien.html より
Ⅱ.意思決定支援をめぐる国際的な経過
6.成年後見制度に関する横浜宣言
2010年に成年後見法世界会議が横浜で開催され、
「成年後見制度に関する横浜宣言」が採択され、
イギリス「2005年意思能力法」に基づく5原則を採択した。
またこの会議でフォルカー・リップ氏は、
障害者権利条約が成年後見制度の廃止を求めているわけではなく、
後見人の主たる義務は意思決定の支援であり、
後見人の支援があっても本人が意思決定できない場合にのみ意思決定の代行が許されるとして、
意思決定の支援を原則とする「支援的後見制度」を提唱した。
【引用終わり】
*****************************************************
知的障がい者の成年後見制度を推進するには、後見人が「意思決定支援」を追求することである。
「身上監護」の多くは「意思決定支援」とも言える。
今後、「支援的後見制度」の研究が推進され、制度として定着する取り組みが必要である。
(ケー)
柴田洋弥著「知的障害者等の意思決定支援について」(2012-07-16)の論稿を、分割して紹介する。
その第12回目。
2010年に成年後見法世界会議が横浜で開催された。
そこで、「支援的後見制度」の提唱があった。
以下にその内容が述べられている。
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【引用始め】
柴田洋弥著「知的障害者等の意思決定支援について」(2012-07-16)
「発達障害研究」第34巻3号掲載予定http://homepage2.nifty.com/hiroya/isiketteisien.html より
Ⅱ.意思決定支援をめぐる国際的な経過
6.成年後見制度に関する横浜宣言
2010年に成年後見法世界会議が横浜で開催され、
「成年後見制度に関する横浜宣言」が採択され、
イギリス「2005年意思能力法」に基づく5原則を採択した。
またこの会議でフォルカー・リップ氏は、
障害者権利条約が成年後見制度の廃止を求めているわけではなく、
後見人の主たる義務は意思決定の支援であり、
後見人の支援があっても本人が意思決定できない場合にのみ意思決定の代行が許されるとして、
意思決定の支援を原則とする「支援的後見制度」を提唱した。
【引用終わり】
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知的障がい者の成年後見制度を推進するには、後見人が「意思決定支援」を追求することである。
「身上監護」の多くは「意思決定支援」とも言える。
今後、「支援的後見制度」の研究が推進され、制度として定着する取り組みが必要である。
(ケー)