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モダニズムだけじゃない建築ブログ

’07伊・仏建築紀行 -パリ編その3-

2007年01月25日 01時30分25秒 | 建築
 国際大学都市内で「ブラジル学生会館」の隣に建つ「スイス学生会館」はブラジル学生会館より27年前の1932年に竣工した。こちらは楕円の柱が力強く良いデザインのピロティを持つ、コルビュジエらしい建築である。
 見学用の一部屋を開放しており、生活空間を見ることが出来る。ラウンジなども開放されており、コルビュジエデザインの椅子に自由に座ることが出来た。但しどれも古く、くたびれていたが。
 この建築が、コルビュジエ最初の公共建築だそうだ。写真側ではなく、反対側はガラス窓の面積が大きく、実に軽やかな印象を受ける。外壁の工法はカーテンウォールだ。階段室の平面の曲線も良い。

 ブラジル学生会館も、このスイス学生会館も入館料が必要だが、そう高い金額ではないし、訪れた際には是非入るべきである。細かいディテールを沢山見よう。

「スイス学生会館」
設計者:ル・コルビュジエ 竣工:1932年 パリ市内