DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

蝦夷ライトのユースホステル

2008年06月28日 19時34分44秒 | 建築
 日本ユースホステル協会直営としては、日本初のユースホステル「支笏湖ユースホテル」が誕生したのは昭和30年。その後、当ブログに度々登場の田上義也氏の手により昭和35年改修を受けた。写真の旧館がそれである。この旧館は一時解体の危機にあったが、存続を望む方々のおかげで生き残った。

 自分が小さかった頃には、一般の戸建て住宅の中にもこのような大きな三角屋根の建築が見られたものだが、現在では懐かしさを感じる。上部階を広く使うのであればマンサード屋根とするのであろうが、この大きな三角屋根が多くの人の心を掴み、引き続き使われることとなったと言える。
 
 学生時代、ユースホステルを利用して北海道内をツーリングしたこともあった。もう若くないので、ユースという言葉に抵抗もあるが(笑)バイクで泊まりに行ってみたいものだ。近いけれども。

「支笏湖ユースホステル」
設計者:田上義也 完成:1960年 北海道千歳市支笏湖温泉

昨夜PRESS CAFEで

2008年06月28日 18時26分08秒 | 趣味
 昨夜、penkou師匠や絵夢さんも訪れた(penkou師匠は名誉常連?)お馴染みPRESS CAFEで、凄い音楽を聴いた。田野城寿男さんというサックスプレーヤーとベース、ドラムのトリオによるライブだった。

 penkou師匠よりJAZZのCDを頂いたり、学生時代にはLPレコード(笑)でブルーノートなどを数枚購入したこともあったが、ライブを聴いたのは久しぶりである。
 田野城さんはバークリー音楽大学出身の本格派。本物のプロで、それは凄いライブだった。penkou師匠にも聴いて頂きたかったと思う程である。
 ライブ活動以外にも、ボランティアで音楽を教えていらっしゃる田野城さんは人柄も素晴らしく、これからも益々活躍して頂きたい方だ。

 本物は良いなと思う。オペラやクラッシックギターの他にまたJAZZも沢山聴かなければ。

08’関西建築紀行「死闘編」其の5“改札を抜けると”

2008年06月24日 21時22分50秒 | DOCOMOMO
 そこは、DOCOMOMO建築であった。本当は少々歩くのだが。

 「大丸百貨店心斎橋店」はファサードも素晴らしいが、その内部も格別である。アールデコと簡単に言えない緻密なデザインの装飾が、ふんだんに用いられていて、1階の天井など訪れる度に溜息が出る。
 写真のエレベーターは4機あるうちの2機だが、これらが4つ並ぶと実に華麗である。アールデコは工業製品、直線、真円などのイメージであるが、この大丸百貨店のデザインはアールデコを超えた装飾に思える。

「大丸百貨店心斎橋店」
設計者:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 竣工:1933年 
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
DOCOMOMO JAPAN 選定建築(当ブログ15件目)

08’関西建築紀行「死闘編」其の4“京のロココ”

2008年06月15日 19時03分58秒 | 建築
 危ない!また2週間空いてしまうところだった。最近はこればっかりだが・・・。時間が経つのが物凄く早く感じられる。あと2ヶ月もすると、夏恒例K君とのツーリングに出かける。
 昨夏のツーリング中、弘前市内で初めてガーディナーの建築「日本聖公会弘前昇天教会」を見た。立教大学学長にして宣教師、建築家であったガーディナーの建築は、京都でもいくつか見ることが出来る。円山公園にはこの「長楽館」がある。

 カフェやレストランで食事をすることが出来る。写真撮影も許可してもらえたので、じっくり見学した。アール・ヌーヴォーやロココのデザインが素晴らしい。入り口のオーダーはルネッサンス風である。カフェでは床にアール・デコを思わせるデザインも取り入れられており、様々なデザインを楽しむことが出来る。弘前や同じ京都にある教会建築の厳かさに比べ、実に華やかな建築であった。

「長楽館」
設計者:ジェイムス・M・ガーディナー 竣工:1909年 京都市東山区八坂鳥居前東入円山町円山公園内

08’関西建築紀行「死闘編」其の3“逆さUFO”

2008年06月04日 19時17分24秒 | DOCOMOMO
 しまった。また2週間空いてしまった。もうこの言葉を何度書いたであろう。以前、毎日UPしていた時期があることを自分でも信じられない。北海道内の建築写真も溜まっている。DOCOMOMO選定建築も増やさなければ!

 これもDOCOMOMO選定建築物である。「大阪市営地下鉄御堂筋線」の心斎橋駅天井の照明なのだが、暗くてよく分からない。淀屋橋駅、梅田駅の写真は全滅であった。やはり良いカメラを持っていくべきなのだが、どうも勿体無くて旅行には持ち出せないでいる。まさに宝の持ち腐れである。

 各駅の天井照明はどれも風情のあるデザインで、郷愁まで感じてしまう。この心斎橋駅の照明など、“謎の円盤UFO”を逆さにしたようだ。天井の曲面もご覧に入れたかったが、またの機会となってしまった。とにもかくにもDOCOMOMO建築21件目である。

「大阪市営地下鉄御堂筋線」
設計者:大阪市臨時高速鉄道建設部 完成:1933~1935年
心斎橋駅:大阪市中央区心斎橋筋1-8-16
DOCOMOMO JAPAN選定建築(当ブログ21件目)