DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

佐藤忠良先生の御冥福をお祈りいたします。

2011年03月30日 18時21分46秒 | 建築

 今日、札幌西高校の大先輩である彫刻家の佐藤忠良氏がお亡くなりになった。98歳であった。自分が高校生だった頃講演会を開いて下さったのだが、最初の一言目が何と「自分よりも伊福部昭に来てもらった方が良かったと思う」というものだった。恥かしいことに当時は彫刻家の佐藤忠良氏の名前を全く知らなかった。しかし講演会を拝聴してからは、全国に在る氏の彫刻を見て廻っている。もう何体見たことだろう。滋賀県の佐川美術館では何時間居たか分からないほど長居した。これからも佐藤氏の彫刻を沢山見て廻りたいと思う。

「佐藤忠良記念子どもアトリエ」
設計者:アトリエaku 竣工:2008年 札幌市南区芸術の森2丁目


フィッシャーマンズワーフMOO

2011年03月21日 19時12分45秒 | 建築

 2007年にpenkou師匠と訪れ、昨年はK君とツーリングに出掛けた釧路市の「フィッシャーマンズワーフMOO」も、今回の地震で被災した。1階部分に浸水し、地下の機械室の分電盤などは全滅なのだそうである。復旧には何ヶ月もかかるとのことで、「ここも大変なんだ・・・」と思わずにはいられない。福島第一原発や気仙沼市などの映像の凄まじさを見ると、他の事が消し飛んでしまうのだが、日本の多くの場所で大変な思いをしている人が沢山いらっしゃる。
 新聞で仮設住宅を建て始めている旨の記事を読んだ。自然災害が起こり仮設住宅を目にすると、自分の意識も長期的なものに変わる。これから時間がかかろうとも、こつこつと地道に前進するのみだ。


学会中止

2011年03月19日 13時44分08秒 | その他

 昨日から開催の予定であった「日本人間工学会システム大会」は中止となり、よって私の上京も取り止めとなりました。様々な催しが中止となっておりますが、春の選抜高校野球は開催されるようです。被災地の方々は本当に大変だと思います。また、日本全国の方々が疲れてきていると思います。甲子園は何だかほっとする暖かい光のようです。


参考になる記事

2011年03月13日 23時58分32秒 | 建築

 当ブログで相互リンクして頂いている新潟市のパワフル社長相模さんのブログ「おーがにっくな家ブログ」の3月13日の記事は、今後大変役に立つ内容だと思います。相模さんはブログを拝読するととてもパワフルで個性豊かな方かと思うのですが、実はとても思いやりのある素晴らしい方です。住宅建築に関する経験や知識も豊富で信頼のおける方でもあります。
 
 経験と言えば、小さなことですが私の経験も綴りたいと思います。阪神淡路大震災が起こった際、中学時代からの友人が神戸市内で被災しました。彼のアパートは倒壊を逃れ、電気や水道などのライフラインも徐々に回復していきました。最後まで残ったのが都市ガスでしたが、その為被災者の方々は自宅では入浴出来ず、銭湯などで5時間近くも並んで待っていたそうです。テレビニュースなどで熱帯魚を飼う際に用いるヒーターで水を温め入浴した話を見ましたが、当時ゼネコンの現場監督だった私が注目したのは、左官屋さんが使う「投げ込みヒーター」でした。一斗缶くらいならすぐに温かくなるので、この投げ込みヒーターを大阪の親戚経由で届けてもらいました。浴槽いっぱいの水を温めるために、それこそ5時間近くかかりポットのお湯も足したそうですが、「並ばなくて良い分、色んなことが出来て良かったよ」と述べていました。投げ込みヒーターを関西に送った方は多かったらしく、私も1個をかろうじて入手できたと記憶しています。

 小さなことでも自分に出来ることをしたいと思います。


何という事だろう。

2011年03月12日 18時27分05秒 | その他

 札幌でも比較的大きく揺れた地震だったのですが、まさかこれ程だったとは…。何も知らずに仕事先から帰宅してテレビを点けた瞬間、我が目を疑いました。「これは現実なのか?」と。千葉県のコンビナートが大炎上している画像でした。その後、岩手県の津波の画像を見て立っていられないくらいショックを受けました。実際に被害に遭われている方々のことを考えると、もうどうして良いか分からず愕然とするばかりです。今自分に何か出来ないだろうかと考えてみるのですが、情けないことにただただ被災地を思うのみです。これからとても大変な戦いが続くと思います。自分も何か少しでも役に立てれば・・・。


札幌の田上建築

2011年03月11日 00時03分10秒 | 建築

 札幌市民であれば誰もが知っている「札幌市教育文化会館」の設計者は、田上義也氏である。1977年の竣工であるが、当時としてはとても格好良いデザインだったと思う。更にホール内の音が良いらしい。音響家が選ぶ優良ホール100選に選ばれている。大ホールでは過去に何度もオペラを聞いた。だが正直なところ音響が良いのか悪いのか分からない。小ホールは宮下ギターアンサンブルの一員として、その舞台に立ったことがある。しかしこちらも緊張していて、肝心の音の良し悪しを覚えていない。何とも情けない話だ。ただ、一般の客としてなら入ることの出来ないバックヤードをたっぷり見ることが出来たのは、良い経験であった。

「札幌市教育文化会館」
設計者:田上義也 竣工:1977年 札幌市中央区北1条西13丁目


旭川の田上建築

2011年03月05日 10時09分54秒 | 建築

 今年はpenkou師匠御来道の際に、田上義也建築を見る予定である。住宅建築だけではなく「札幌市教育文化会館」や「札幌北一条教会」など公共の建築を主体に見ようかと思っている。トップの写真「北海道立旭川美術館」も実は田上建築だ。現在、高速道路が一部無料なので旭川までとても行き易い。それでこの美術館に毎年数回訪れる。建築の規模はさほど大きいものではないが良い企画展が多いし、めちゃくちゃ混むということもないので毎回気持ち良く観賞出来る。地方に住んでいると首都圏で人気の企画展を観る際の行列はとても信じられない。
 一度penkou師匠とちらっとだけ見た「本郷新記念札幌彫刻美術館」やこの旭川美術館、札幌市教育文化会館はフランク・ロイド・ライトの影響から脱却した後の作品と言える。これらの建築をじっくりと廻りたい。

 因みにこの時開催されていた企画展は「ウルトラマンアート展」。(看板内のポスターにあるように、セブンも展示されていた。)

「北海道立旭川美術館」
設計者:田上義也 竣工:1982年 北海道旭川市常磐公園内