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モダニズムだけじゃない建築ブログ

生きてるって素晴らしい

2007年01月07日 21時09分56秒 | 建築
 昨年、毎夏恒例のツーリングに出発した初日、国道12号線を北上してすぐに右手に見える竹山実氏の「ペプシ工場」が、解体されているところを目撃してしまった。思わず息を呑んだ。数年前には同じ竹山氏の苫小牧「ホテルイーストジャパン」も解体された。
 一昨年の竹山展で御本人より、設計した建築が解体の憂目に合っても特に思うことは無い的なお話があった。

 とは言え、使われ続けるのにこしたことは無い。「アトリエインディゴ」は元は竹山氏の札幌事務所であったが、一時期舞台として活用されていた。それも2003年までで、その後どうなったかと訪れてみたところ、現在はデザイン事務所としてしっかりと使われていた。しかも、玄関先には「atrie indigo」のプレートがそのまま掲げられていた。今、札幌では法的に使えない板材が張られた外壁は少し傷んではいるが、こうして使われているのを見るとやはりほっとする。

「アトリエインディゴ」
設計者:竹山実 竣工:1976年 札幌市中央区南4条西18丁目