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モダニズムだけじゃない建築ブログ

’07伊・仏建築紀行 -パリ編その4-

2007年01月26日 01時45分20秒 | 建築
 次のコルビュジエ探訪は、-その0-でUPした「サヴォア邸」に向かったのだが、外観は既に載せてしまったので後日また記事にしたいと思う。ということで、この旅最後のコルビュジエは「ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸」である。
 最近、学生の皆も見てくれているようなので、少々説明を加える。銀行家のラウル・ラ・ロッシュとコルビュジエの兄、アルベール・ジャンヌレ(コルビュジエの本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)の邸宅として設計されたこの建築は、現在ジャンヌレ邸の方が「ル・コルビュジエ財団本部」として使用され、ラ・ロッシュ邸の方が有料で見学出来るようになっている。

 住宅街の狭い敷地に建つこの建築を撮影する為には、良いカメラと広角レンズが必要だ。今回はNIKONを置いてきてしまったのだが、こんな時には少々後悔の念にかられる。ラ・ロッシュ邸のファサードの美しい曲線を撮影したかったのだが、ピロティから見上げるように撮影しても、なかなか上手く撮れない。そこで内部から撮影してみたのだが、雰囲気が伝わるだろうか。

 個人的には「サヴォア邸」よりも、日本人にも共感出来そうなサイズのこの建築の方が良い。長く住む家という感じではないのだが、小さな美術館を歩いているようで居心地が良かった。

「ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸」
設計者:ル・コルビュジエ 竣工完成:1923年-1925年 パリ市内