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モダニズムだけじゃない建築ブログ

超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 その46「やはり、網」

2011年01月28日 14時15分37秒 | 建築

 何とpenkou師匠に「勝烈庵」についての記述を、先に越されてしまった。本当ならこの横浜編はとっくに終了しているはずなのだが・・・。「次のシリーズネタが無いので引っ張っている訳ではございません。決してっ!」と言いつつ3月まで何処へも行けないが。今日は久しぶりに記事を書く時間を作ることが出来た。

 

 横浜編を始めてから、何度も「遠藤於菟(えんどう・おと)」と書いた。この辺りに遠藤氏の建築が沢山建っているからなのだが、札幌に住んでいるとまったくと言って良いと思うが、見る機会に恵まれない。今回「お腹いっぱい!」になるだけ見た。アルファのザガ-トが停まっていた三井物産横浜ビルが特に印象深かった。 遠藤氏は長野県の木曽町出身ということで木曽町のHPでも紹介されている。建築家をその出身地・地元の方々が大切に思ってくれる様を見ることはとても嬉しい。

 この「旧帝蚕倉庫事務所」の小口側と屋上には例によって剥落防止用のネットが設置されていたが、建物は“北仲スクール”として使用されているようで、隣接していた「旧帝蚕本社ビル/北仲WHITE」のように解体ということはなさそうだ。油断は禁物だが。

 

「旧帝蚕倉庫事務所/北仲BRICK」

設計者:遠藤於菟 竣工:1926年 横浜市中区北仲通5-57-2


超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 その45「かなりセットバック」

2011年01月07日 19時15分12秒 | 建築

 あれほど晴れ渡っていたのに、この建築の辺りまで歩いて来たときには曇りとなり、御覧の通りの写真となってしまった。「旧生糸検査所/横浜第2合同庁舎」は1990年に横浜市認定歴史的建造物となったが、何と1993年に解体されてしまった。建築物の前に設置された案内板には“極力創建当時の状態に復元し、新築、再生を図った。”とあるがレプリカ建築ということになる。高層棟はかなりセットバックされており、ちょっと見には「後ろに高層建築が建っているな。」という感じを受ける。潰され建築よりは遥かに良いが、「無理してレプリカにしなくても・・・」と思ってしまうのも正直なところである。この辺りの都市計画なのだろう。

 

「旧生糸検査所/横浜第2合同庁舎」

設計者:旧建物→遠藤於菟 新建物→建設省関東地方建設局営繕部

竣工::旧建物→1926年 新建物→1993年 横浜市中区北仲通5-57


超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 その44「良い企画」

2011年01月06日 16時42分06秒 | 建築

 この「日本郵船横浜支店」は建築探訪時に内部見学しなかったのだが、新年早々mさんより貴重な資料を沢山頂いた。「船→建築 ル・コルビュジエがめざしたもの」展のパンフレットや建築自体のパンフレットがmさんの手紙に同封されていた。mさん本当に有難うございます。それにしてもマニアックな企画だと思う。このパンフレットを読むと「なるほどなあ・・・。」と頷かされるところが多々有った。

 さて、外部しか見ていないがこの建築の特徴は何と言ってもどこまでも続くオーダーであろう。正面はしっかりと円柱の柱頭がコリント式で飾られたオーダーで、長いスパンに用いられている。側面は角柱であるが、これも延々と列柱が続く。

 mさんから頂いた資料によると、内部にも価値有る装飾、ディテールなどが沢山有るようだ。次回訪れる際には内部を見なければならないと思う。

 

「日本郵船横浜支店」

設計者:和田順顕 竣工:1936年 横浜市中区海岸通3-9


超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 その43「中郵っぽい?」

2011年01月05日 13時27分44秒 | 建築

 まるで東京や大阪の中央郵便局を小さくしたようなこの建築は「神奈川県中央農業会館別館」である。ネット検索してみたのだが、設計者や竣工年が分からない。しかし小さいながらもモダニズムの香りがとても漂っているので、撮影した。屋上には切り妻のペントハウスが見える。これがぺディメントの様でもあり、格好良い。是非設計者や竣工年を知りたいものだ。この界隈は、神奈川県警察本部尾上町分庁舎やこの建築など、未知の良モダニズム建築が多い地域である。

 

「神奈川県中央農業会館別館」

設計者:? 竣工:?年 横浜市中区海岸通1-2-2


超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 その42「やっとこさクイーン」

2011年01月04日 13時56分01秒 | 建築

 昨日の箱根駅伝は燃えた!今年も様々なドラマがあったのだが、まずpenkou師匠の明治大学、mさんの中央大学、相模さんの青山学院大学が今年も揃ってシード権を獲得したのが素晴らしい。特に青学大のシード権争いは本当に燃えた!そして獲得出来て本当に良かったと思う。

 さてやっとクイーンまで辿り着いた。2003年に保存改修された建築だそうだ。写真に写っていない側から増築部分を見ることが出来る。“」四天王と邪鬼”の潰され建築みたいになっていなくて良かったと思う。また、キングもクイーンもジャックもそれぞれデザインに特徴が有って、このように3塔が港街のシンボルになっているのは素敵だ。

 

「横浜税関」

設計者:下元連・吉武東里? 竣工:1934年 横浜市中区海岸通1-1


超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 その41「どこかで見たような・・・」

2011年01月02日 20時09分23秒 | 建築

 「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」へ向かう途中、「東京ビッグサイト」風の建築を見ることが出来る。「旧横浜港大さん橋国際客船ターミナル/現大さん橋ふ頭ビル」である。この形はビッグサイトを真似たのではなく、WELCOMEのWなのだそうだが本当なのだろうか。現在は水上バス発着場でもあるそうだ。 夜のライトアップもとても綺麗だと書いてあるサイトを沢山見た。横浜港の夜景を是非観てみたくなった。

 

「大さん橋ふ頭ビル」

設計者:松田平田 竣工:1993年 横浜市中区海岸通1-1


超えろ限界!台風粉砕’10東京・熱海・横浜建築探訪 番外編2「明けましておめでとうございます!」

2011年01月01日 11時26分00秒 | 趣味

 旧年中は皆様には大変お世話になりまして、本当に有難うございました。感謝、感謝の一年間でした。本年も引き続き御指導御鞭撻のほど、何卒宜しくお願いいたします。

 さて、トップの写真は晴々とした横浜の赤煉瓦倉庫や、高層ビル群です。今年もこの様な晴々とした日々が続くことを願っております。とは言え、物事万事順調に進むはずも無いので、下の写真“メトロン星人”のように、ちゃぶ台の前に座ってこつこつと研究を進めようと思います。メトロン星人はウルトラセブンのアイスラッガーでまっぷたつにされましたが、工場の職人さんの力でよみがえりました(大笑)。私も何度まっぷたつにされようとも、かならずやよみがえって頑張り続ける所存です。

それでは皆様、本年も宜しくお願いいたします。