イタリア人建築家のデザインは世界潮流とは一線を画する。その中でも、マッシミリアーノ・フクサスのデザインは特異だ。外装の素材も、荒々しいものであったり、粗野なイメージであったりする。
パリ市内にある「スポーツ・コンプレックス+パーキング」は亜鉛メッキ鋼板で葺かれている。その形態はデコンストラクティビズムかと思えるもので、かなり自分好みである。パリは長い歴史を重ねた建築だけではなく、新しいものも上手く溶け込んだ街だ。エッフェル塔やポンピドゥセンター。今回の旅では最新のケ・ブランリー美術館も訪れた。これらは完成当初、新しい輝きを放つ建築である。
ところが、このマッシミリアーノ・フクサスの建築は、おそらく竣工した瞬間からもう30年もそこに在ったかのような顔をして建っている。周囲に馴染んでしまい東京の下町的雰囲気であった。だから、この建築を初めて見た瞬間、嬉しさよりも何か懐かしさのようなものを感じた。
「スポーツ・コンプレックス+パーキング」
設計者:マッシミリアーノ・フクサス 竣工:1993年 パリ市内
パリ市内にある「スポーツ・コンプレックス+パーキング」は亜鉛メッキ鋼板で葺かれている。その形態はデコンストラクティビズムかと思えるもので、かなり自分好みである。パリは長い歴史を重ねた建築だけではなく、新しいものも上手く溶け込んだ街だ。エッフェル塔やポンピドゥセンター。今回の旅では最新のケ・ブランリー美術館も訪れた。これらは完成当初、新しい輝きを放つ建築である。
ところが、このマッシミリアーノ・フクサスの建築は、おそらく竣工した瞬間からもう30年もそこに在ったかのような顔をして建っている。周囲に馴染んでしまい東京の下町的雰囲気であった。だから、この建築を初めて見た瞬間、嬉しさよりも何か懐かしさのようなものを感じた。
「スポーツ・コンプレックス+パーキング」
設計者:マッシミリアーノ・フクサス 竣工:1993年 パリ市内