東京都目黒区大岡山に在る「東京工業大学付属図書館」は、意匠、構造共に目を奪われる凄い建築であった。写真に写っている「ガラスハウス」と呼ばれる学習エリアは、全体のほんの一部分で、実はこの図書館は地下に存在する。ガラスハウスも十分魅力的な建築だ。
三角形をモチーフとしたプランであるが、構造的にも面白く、大きなV字の支柱によって建っている。
手前に写る緑の小山や広場の地下は、全て図書館で地下階は2階まであるそうだ。学外の者も利用可能である。
「東京工業大学付属図書館」
設計者:国立大学法人東京工業大学施設運営部・㈱佐藤総合計画 竣工:2011年 東京都目黒区大岡山2-12-1
表参道の建築は、常に変わっている。伊東豊雄氏の「TOD'S表参道」の隣に團紀彦氏が、ヒューゴボスの「BOSSストア表参道店」を設計した。
この建築は伊東氏のTOD'S表参道に、負けていない。コンクリートの表層が力強い。
経年と共に汚れが付き、どうなるか興味があるが、1年以上経ってこの状態であれば、とても良いのではないかと思う。
「BOSSストア表参道店」
設計者:團紀彦 竣工:2013年 東京都渋谷区神宮前5-1-3
レーモンドのRC造の教会を見た。これまで、柴田や札幌、東京の芝で木造の教会を見てきたが、RC造は初めてだ。東京はすでに葉桜の時期となっていたが、十分に綺麗なシチュエーションであった。
裏に廻ると、その形がよく分かる。
とても良いディテールを持つ建築だ。
「聖アンセルモ カトリック目黒教会」
設計者:アントニン・レーモンド 竣工:1954年 東京都品川区上大崎4-6-22
この市営住宅は、シンプルに格好良いデザインだ。洗練されている。また、この集合住宅群には、様々な仕掛けがある。例えば2棟一組で中庭を共有するなどだ。
棟毎、住戸毎のプライベートに配慮されているが、街としての一体感も有る。歩いているうちに、空きが有るなら住んでみたいと思わせられた。
このような格好良いデザインは、北海道では無理だ。建築自体の納まりもそうだし、降雪の対処も考えなくてはならないからだ。
「横浜市営住宅三ツ境ハイツ」
設計者:山本理顕 竣工:2000年 横浜市瀬谷区三ツ境56-5
昨日UPした「杉本の土蔵」と同じ敷地に建つ(と言っても、こちらが主たる建築になるのだが)「郷土文化保存伝習施設/蛸島の家」である。古い木造の架構をじっくりと見ることができるし、管理されている御婦人達から、お茶やお菓子を頂いたり、お話を聞けたりする。楽しく見学出来る資料館だ。
「郷土文化保存伝習施設/蛸島の家」
設計者:? 竣工:1936年 北海道爾志郡乙部町元和
白井晟一氏設計の「稲住温泉・離れ」は3部屋あるのだが、訪れた日は宿泊客がいらっしゃって、1部屋は見ることが出来なかった。写真は2部屋目の外観である。次回訪れるときには、是非宿泊したいと思う。
「稲住温泉・離れ」
設計者:白井晟一 竣工:1963年 秋田県湯沢市秋ノ宮山居野11
同じ建築で。けっこうな日数引っ張ることができた。本日は稲住温泉・離れの外観写真を掲載する。この窓の位置や、全体のプロポーションが良いのだ。
「稲住温泉・離れ」
設計者:白井晟一 竣工:1963年 秋田県湯沢市秋ノ宮山居野11
稲住温泉の離れは数棟あり、宿泊客の無い部屋のみ見学させていただいたので、全部を見ていない。いずれまた行かねばと思っている。トップの写真は炉が設けてあり、茶を点てる為の空間だが、畳のサイズがまたまた数寄屋ぶりを発揮していた。
「稲住温泉・離れ」
設計者:白井晟一 竣工:1963年 秋田県湯沢市秋ノ宮山居野11
国道36号線より少しだけ横道に入ったところに、クラーク博士を見送った場所として有名な駅がある。クラーク博士はここでかの有名なBoys, be ambitious.という言葉を残したという。
「旧島松駅逓所」
設計者:? 竣工:1873年 北広島市字島
国の史跡
旭川は何度も訪れているのに、この黒川記章氏の「旭川合同庁舎」を近くで見ていない。この合同庁舎は1期工事で写真の左側が、2期工事で右側が竣工した。お得意の「ガラスの円錐」が特徴的だ。平日なら入館出来るので、今年は行かなければ。
「旭川合同庁舎」
設計者:黒川記章 竣工:第1期2004年・第2期2008年 旭川市宮前1条3丁目3番15号
2007年に専門学校の建築学生達とパリを訪れた際、コルビュジエのブラジル館やスイス館にばかり気が向いていて、我が日本館を見なかった。この日本館には藤田嗣治氏の絵画が2点も展示されているというのに…。自分の不勉強を後悔している。
「パリ国際大学都市 日本館」
設計者:ピエール・サルドゥー 竣工:1929年 パリ市内
昨日は全くの不勉強で、知らずに下村憲一氏の建築を掲載した。penkou師匠より頂いたコメントを読み、慌ててこれもpenkou師匠から頂いた「建築ジャーナル」誌を再読した。下村先生の図書館建築を見て廻らなければ!と新たな課題が出来てしまった。
本日は、道を挟んで帯広市図書館に隣接して建つ「とかちプラザ」を掲載する。
帯広駅前のやはり大きな敷地に建つ、公共建築物である。 巨大なアトリウムが圧巻だ。
やはり今回初掲載となった。撮影は昨日の帯広市図書館と同じ2006年。探せばまだ出て来そうだ。
「とかちプラザ」
設計者:㈱創造設計舎 竣工:1995年 帯広市西4条南13丁目1番地
広大な十勝平野の中心都市である帯広市には、その街に合う図書館を持っている。「帯広市図書館」のファサードは水平方向が強調され、かつ垂直方向のアクセントが効いたデザインである。
敷地が十分に広く、北海道らしさに溢れたものだ。
写真は2006年に撮ったものだが、今回初めてUPした。何故かこれまで載せていなかった。
「帯広市図書館」
設計者:(株)環境設計 竣工:2005年 帯広市西2条南14丁目3番地1