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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

アカシアの木蔭

2005年04月11日 | 庭便り
アカシアというと ミモザアカシアを思い浮かべるかもしれませんが
我が家のアカシアは ニセアカシアの一種で、
黄緑色のマメ科の葉っぱを風にそよがせます。
バラクライングリッシュガーデンの入り口のベンチに
明るい木蔭を作っている、あの樹です。
ずっとずっと前に BISSという雑誌のイギリスの庭園の写真に
すっくと立っていたこの樹に一目惚れしたのです。
庭に大きくなる樹を植えるのには 勇気が要りました。
前の住人の植えた柿の樹を掘り起こして更地にするのに
莫大な時間がかかったから。
家族の反対にあいながら 六千円も出してサカタのタネに注文しました。

この樹は生長がとても早く、あっという間に苗から樹になりました。
そして豊かで軽やかな葉を茂らせて 夏のデッキに木蔭を作ってくれました。
枝には鋭いとげがあり、剪定には少々手こずりますが、
我が家の庭に無くてはならない 王様の樹です。

患者様って・・・?

2005年04月11日 | 病棟
烏丸さんの、先生って呼ばれることへの違和感に 思ったこと。

最近他の病院で 患者様 って呼ぶのを聞く。
丁寧なつもりかもしれないけれど、
違和感バリバリ感じる。
呼び方変えたからって 患者さんに優しい看護が出来るとも思わないし
患者さんが心地良さに酔うとも思えない。
そんな上っ面だけ変えても、だめ。
もっと見るべき基本があると思う。
くだらないルールを作ると 大事なところが見えなくなる。
人間対人間として向き合うのが怖いから
患者に様なんか付けて安心しちゃうんじゃないのかな?

うちの病院は入院患者さんを家族が呼んでいるように 呼び掛けています。
苗字でなく名前で呼ぶことが多い。
・・・よしはるさん、りうさん、ハルちゃん、おとうさん・・・
勿論家族の了承は得ますけれど、患者さんのリラックスした様子を見て
みなさんOKします。
そして、呼ばせていただいているからには
自分の家族を看るつもりで、介護しているんです。
お誕生日には写真撮影してカードをプレゼントしたり
自腹で美味しいお菓子を買ってきて 食べさせたり、
冬には入浴剤を楽しんでもらったり。
小さな病院で経過の長い患者さんが多いから出来るのかもしれませんが、
「小さいけれど家庭的なこの病院で看てもらって良かった」
と言われた時が一番うれしい。
それにね、患者さんや家族からスタッフもニックネームで呼ばれるよ。
めがねちゃん、ピンクさん、おちびちゃん、すだれさん・・

きっとうちの病院は このままだと思います。
だってね、院長先生が入院患者さんの頭をなでながら
「ハルちゃん、長生きしてね」「りうさん、美味しいものいっぱい食べてるかい?」って
話しかけているの 聞いちゃったもの。

烏丸さんのBlogはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/kureha_bw

つばめ家庭争議

2005年04月11日 | 生活
今年もつばめがバス通りを滑空しています。
つばめ=五月というイメージだけど、本当はもっと早くにやってくるんですね。
それを観ていた三河屋の若旦那が
「つばめにも家庭問題が存在する」 と、去年教えてくれました。

 三河屋の軒下に 毎年つばめが巣を作ります。
つばめは同じ所に帰ってくると言われているので、
あの土地(?)は代々同じ家系のつばめに受け継がれているはずです。
そのつばめを観察していると、「毎年違った家庭問題が起こっているんだ」そうです。
・・・つばめの家庭問題?と聞き返すと、詳しく教えてくれました。

 「何年か前、あのつばめがまだ所帯を持ったばかりの頃は、育児放棄寸前だった。
  雛がおなかをすかせてピイピイ鳴いていても 餌も運ばず夫婦で空を飛び遊ぶばかり。
  なんとか巣立ったけど小さくて可哀想な子供達でね。
  それから、親が3羽って時もあったよ。
  オスが2羽なのかメスが2羽なのか分からないけど、
  雛が鳴いているのに空中バトルを繰り返すんだ。
  本宅の妻が子供を守る為に愛人を追い払う戦いをしているようでねえ。ドラマだよねえ。」
 「違うわよ。あれは育ての親と生みの親の 親権争いだったに違いないわよ」
奥さんも話に加わってきました。
「・・・それで、今年はどんな様子?」
「今年は パラサイトだ。
 親より大きく見えるほど育っているのに、ちっとも巣立とうとしない。
 親は必死で餌を集めているよ」
「来年あたりは 遺産相続でもめるかもね(笑)」
 
・・・・・つばめの世界も楽じゃないね。
今年はどんなドラマを運んでくるんだろうか。

写真は庭の薔薇、ウィンチェスターカセドラルです。

休みたいのね?

2005年04月11日 | 病棟
土曜日はね、午後から褥創の講義を聴きに行く為に、スタッフが手薄になりました。
なんと看護婦は病棟一人、外来に婦長さん一人!!!
重症者を抱えているとはいえ荒れていないので、あやちゃんの助けを借りて
なんとか二時半を迎えました。
さあ、最後の山場!ここから五時の申し送りまでは忙しいのです。
・・・検温の再検、おむつ交換、体交、経管栄養の準備とつなぎ
   明日の点滴の用意、看護記録、日勤最後の指示受けと報告、
   退院が二名いたのでカルテをまとめて手続きして、ベッドメイク・・・・

そ~れ!!と掛け声かけたところに、先生が
 「今からかえさんのマーゲンチューブ入れて、ついでに造影もやろうかなあ・・」

( 先生、簡単に言ってくれるけど、
  かえさん状態悪くてストレッチャーがやっとなんですけど。
  ガストロ飲ませてから一時間毎にレントゲン撮りにいくのは難しい。
  それに今から撮り始めたら 三回目には日勤終わってるよ~ )

外来の婦長さんが見かねて手伝いに入ってくれました。
「勿論、マーゲンは先生が入れてくださるんですよね?」と一発先制攻撃。
なかなか入らなくて 時間がどんどん過ぎていきます。
もう婦長もわたしも 無言の圧力かけまくり。
移動は負担が大きいので、レントゲン室でバイタル取りながら
次の撮影まで待機です。・・・ああ、ウンチのにおいもしてきたよ・・
「小腸までの動きは悪くないようだから、撮影はこれでいい」
と言われたのは4時半。
残りの仕事の量にうんざりしていたら
今度は「 入院一人 今から入れようと思うんだけど・・・」
遠慮なく「明日じゃだめですか?」と嫌な顔しました。
そんなに緊急性はなさそうだし。
でも院長、歯切れが悪いのよ。
押し切られて5時五分前に患者さん到着。
・・・ああ、アナムネ、指示受け、食事の手続き、ルート確保に採血・・・

ね、ね、どうして入院いれたと思う?
今日の往診で 心配なので明日も往診に来ていただけますね?と念を押されたからなのよ!!
明日はどうやら休みたかったらしくて、ダメと言えない代わりに入院させちゃった。
往診だけは 代診の先生に行って貰う訳にはいかないもんね。
もう!!もっとスタッフを大事にしてよ!!!
辞めたくなっちゃうじゃない!!