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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

助け合いの力

2005年04月04日 | 生活
世界仰天ニュースの最後。
中国で六メートルの井戸に落ちた子供を助け出さなければならない。
映像をみてびっくりした。
だってね、みんなでスコップを持って井戸の周りの土を掘ってる。
ブルトーザーでなく ユンボでなく スコップ。
更にびっくりしたのは たったひとりの命のために
近隣の六つの村の千人もの男性が集まって必死で掘っていた事。
この国は 日本に比べて充分な環境に無いかもしれないけれども
まだ すごい可能性を秘めているのではないか。
今の日本も かつてはそうだった。

「個人」が全てになりつつあり、
「・・・な感じ!」で、大切なことも決めてしまっても
自分に降りかかる直接の害はなくなり、
なんて豊かで安楽な社会!
でもね、あのシーンを見ていて、これでいいのかなあと思ったよ。
努力しなくてよくなると 努力は無駄なものと変わるのだろうか。
助け合うことも 真摯な気持ちで他人に関心を向けることも
かっこ悪い のだろうか。

日本は母国。
もっともっと健康な国でいて欲しい。
「自分」から離れて みんなのために考えること
訓練しないといけないんだね。

夢 いくつ?

2005年04月04日 | 生活
夢 といっても寝ていて旅するあれではありません。
将来に思い描く 夢 のこと。

上の娘・花に彼女の夢を聞くと 
犬のブリーダー・獣医師・子供向けの英会話の先生 と答えが返ってきました。
そのとき 思ったんです。
なんて少ないんだろう、なんて現実的なんだろうって。
下の娘・海は、
「御菓子屋さんでしょ、お花屋さんでしょ、
 お母さんになるのもいいし、世界中自由に遊びに行きたい!!
 それからリラちゃんとずっとずっと一緒に暮らして仲良しでいたいし、
 パパやママより長生きしたい(・・・そりゃ、叶うでしょうよ…) 
 それから子供だけのお城が欲しくて 
 お姉ちゃんより年上になりたい」
・・・・まったくとりとめなく続いていきます。

昔読んだ本の中にあったフレーズが 甦りました。
 「こどもは限りない夢を持っていて 手を伸ばせば願いは全て叶うと信じている。」
ほんとにそうかもしれない。
限りない夢も可能性も 
あふれ出るエネルギーや生命力もこどものなかの世界には全て揃って。
それがだんだん 大きくなるにつれて 
現実と夢を秤にかけて、願う前にあきらめるようになり、
冷静な大人の世界にはいってくるのかな。
さみしいゾ、花。
もっと自分の可能性を信じていいのよ!!!

・・・・そういうわたしは いくつ自分の夢を数えられるんだろうか?
 あなたは どうですか?


うんとこしょ どっこいしょ♪

2005年04月04日 | 病棟
昨日は いきなり春を飛び越したように 暖かい一日でした。
エネルギーを持て余す子供たちとピーターを連れて
自然公園に散歩に出かけました。
桜の枝々は うっすらとピンク色の靄がかかっていますが、
まだまだ開花には時間がかかりそうですよ。
その代わりに 桜の足元にぐんと背伸びをしているつくしを見つけました。
まるで てくてく行進をしているように 仲良く並んで みっつ よっつ いつつ・・。

(ああっ、ハルさんが呼んだのかもしれない) そう思いました。


一昨日のことです。
経管栄養を温めていたら 小さな声が聞こえてきました。

「・・・とんとんとん、とんとんとん、
 うんとこしょ どっこいしょ、
 よっこいしょったらよっこいしょ
 とんとんとん、とんとんとん、
 もひとつおまけにどっこいしょ・・・」

ハルさんが 羽根布団を丸め、げんこつでとんとん叩いているのです。
まるで歌うような節をつけ、うえの呪文を唱えながら
とんとん、とんとん。
布団の端から端までたたくと、また最初から。
その真剣な姿が まるで昔話のようで・・。

「とんとんとん、とんとんとん
 うんとこしょ どっこいしょ」

背後から 声がしました。あやちゃんでした。
ハルさんは ちらりとこちらを見ましたが、
すぐに自分の世界の仕事に戻りました。
「あたしたち、いっつもいいシーンにあたるよねぇ」

ハルさんが布団を叩くたびに 
地球のどこかで つくしんぼがぴょんと飛び出した、
そんな気がしたのでした。


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