赤い椅子

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ゆっくりお参り

2022-02-28 18:14:00 | ノンジャンル
以前知ってからぜひ見たい…と思っていた
「源氏物語絵図屏風、澪標」を見に27日(日)に
カヨピンさんに付き合ってもらい行ってきた。
南海電車「住吉大社駅」から目の前の住吉大社へ向かう。

初詣に何回かお参りしたことがあるが、人波に押されて
何処をどうお参りしたのかも覚えていないが、
こうしてゆっくりお参りできたのが嬉しい(^_-)-☆

風が冷たかったがいいお天気で、何組かのお宮参りに
出会いほのぼのと幸せを分けてもらった。

大阪市住吉にあり、大阪湾の方角に西面して鎮座する神社。
海の神であり神功皇后を祭神とし、古くは古墳時代から
外交上の要港の住吉津・難波津と関係して、
航海の神・港の神として祀られた神社である。

古代には遣唐使船にも祀られる国家的な航海守護の神や
禊祓の神として、平安時代からは和歌の神として朝廷・貴族の
信仰を集めたほか、江戸時代には広く庶民からも崇敬された。
摂津国の一宮として大阪で代表的な神社であるのみならず、
旧官幣大社として全国でも代表的な神社の一つである。
反り橋(いわゆる太鼓橋)も有名である。水はきれいで亀がいた。 

    






 

その鳥居をくぐる手前に、「遣唐使進発の地」という
上の写真の碑が建っている。
現在では想像もできないが、昔はこの神社のすぐ前まで
海が迫っていたそうだ。
そして、仁徳天皇の時代に「住吉津(すみのえのつ)」が
整えられた。今でいう「港」である。
遣唐使も遣隋使も、この場所から旅立ったらしい。
境内には遣唐使船のオブジェもあり、万葉歌が記されている。

「住吉の 斎く祝が 神言と 行くとも来とも 船は早けむ」
(巻19‐4243 多治比真人土作)

住吉の神様が言うんだから、行きも帰りも船は安全で
航海出来ますよ・・・

そんな感じの意味だそうだ。
でもどれだけ多くの人や船が難破して遭難したことやら~

そして目的の屏風絵図「澪標」の1枚
左上に大鳥居と太鼓橋、いまもその状態に変わりはない。
中央に源氏の牛車、右上の明石の船はみすぼらしい。
身分の差を身にしみて感じた明石の君が、
参詣せずに姿を消したという。

金箔が自然な色合いに落ち着いて、松の緑、海の藍など
本当に屏風を目の前に見ているような雰囲気だった。

徳島の大塚美術館の陶板画を担当する会社が
国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」のうち「澪標図」を
原寸大(153.0×356.4㎝)の陶板で製作したものが
奉納された。先の遣唐使発祥の図も同じ会社の陶板だそうだ。

1831年、俵屋宗達によって描かれた「澪標図」は、
宗達の作品中、国宝に指定される3点のうちの1つとして
知られている。「関屋澪標図屏風」のうち「澪標図」について
作者の俵屋宗達は「風神雷神図」を描いた京都の絵師だが、
本作では、牛車に乗る光源氏も船中の明石君も描かずに
男女のすれ違いを表現しているようだ。

太鼓橋を渉って、本宮、第二本宮、第三本宮、第四本宮、
初辰さんなどゆっくりめぐってお参りして帰ってきた。



海がここまであったという場所に、いまは珍しい路面電車が走り
南海電車をはさんで大きな住吉公園があり、まだまだ向こうまで
ビルや町が続いている。不思議な気分だ(^-^)
時代がタイムスリップした気分を少し味わえた。


相変らず写真はみんなネットからお借りしています<(_ _)>

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2 コメント

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Unknown (mamaGON)
2022-03-01 22:39:07
kuritanさん☆

早速見てくださったのですね~<(_ _)>
参詣のひとでもちらほらだし、電車も各駅停車で行きましたので、すっかり楽しんできました。

盆梅展…いいですね~でも少し早かったのですね~
叶匠寿庵の梅を見に行く計画もありますが、やはりまだ早いようです(=_=)
三島池の鴨さんはいいですね~
何処に行かれてもご主人との思い出があって辛いですね~
でもそうしていつまでも心の中で思ってくれる人があって…元気を出してください。
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Unknown (kuritan)
2022-02-28 21:32:53
mamaGONさん

相変わらずに充実した日をお過ごしですね。
お誘いがあればほいっと出かけられるという境遇も素晴らしいですね。
 毎日何とも低次元な暮らしの中にて文化的なものとは縁遠いはずですよね。

 ずうつと昔、多分石山寺の展示会かも・・・?
源氏物語絵巻の何巻かをみたことがありますが、私の中にはなにも残ってはいません。今だったらまた見方も違っていただろうとは思いますが。

 私は今日は老人会のお付き合いで鴨の里盆梅と万年青展を見に行ってきました。今年はあまりの大雪の精で花がまだまだ咲いていず、特有の香りも匂ってこないという寂しいものでした。会場にはそこここにストーブが焚いてあつて薬缶にお湯がかけてあるのです。少しでも温めて花を・・・との心遣いかとも思えました。
毎年夫と二人で見に来て、帰りには必ず三島池の鴨さんたちに出会いに行っていたので、みんなと別れて一人で鴨たちに会いに行ってきましたよ。
いつまでも後ろ向いてばかり、振り返ってばかりではいけないとわかっていながらダメ人間ですわ。

私も少しは前を向いて高尚な文献などにも触れられるように、頑張りたいです。
このページでご紹介いただいてよかった。ありがとう。
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