工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

アート・ウンチク本

2011年06月17日 | 日記・エッセイ・コラム

●最近読んで面白かった本を紹介します。

  「モナ・リザは高脂血症だった

      -肖像画29枚のカルテ- 」

        篠田達明 著  新潮新書

Dsc05061

●著者は医師にして作家、肖像画などから人物を

診断するというユニークな本。まずはモナ・リザの

肖像画から左の目頭にある黄色い米粒大のしこり

から高脂血症と診断したり、あのボッティチェリの

「ヴィーナスの誕生」(大きな貝がらに乗っている)

のヴィーナスは両足ともかなり重度な外反母趾

だと診断したり、医師ならではの絵画の見方を

しています。

●このほかにも、菩薩像の脊椎側わん症、信長の

本態性高血圧などなど誰かに話したくなるような

絵画に関するウンチクがいっぱいの本です。

●アートの楽しみ方は人それぞれだけれど、こんな

失礼ながら「邪道」な見方もいいのではないかと

思います。最近、NHKのBSプレミアムが見られる

ようになったので「額縁をくぐって物語の中へ」と

いう15分の番組を毎回録画しているのですが、

この番組もアートの解説がメインなのですが、この

本ほどではありませんが歴史背景などが大変良く

わかって「日曜美術館」とは一味違ったテイストの

オモシロさがあります。

●では、またオモシロそうな本を図書館で見つけたら

紹介したいと思います。