●最近読んで面白かった本を紹介します。
「モナ・リザは高脂血症だった
-肖像画29枚のカルテ- 」
篠田達明 著 新潮新書
●著者は医師にして作家、肖像画などから人物を
診断するというユニークな本。まずはモナ・リザの
肖像画から左の目頭にある黄色い米粒大のしこり
から高脂血症と診断したり、あのボッティチェリの
「ヴィーナスの誕生」(大きな貝がらに乗っている)
のヴィーナスは両足ともかなり重度な外反母趾
だと診断したり、医師ならではの絵画の見方を
しています。
●このほかにも、菩薩像の脊椎側わん症、信長の
本態性高血圧などなど誰かに話したくなるような
絵画に関するウンチクがいっぱいの本です。
●アートの楽しみ方は人それぞれだけれど、こんな
失礼ながら「邪道」な見方もいいのではないかと
思います。最近、NHKのBSプレミアムが見られる
ようになったので「額縁をくぐって物語の中へ」と
いう15分の番組を毎回録画しているのですが、
この番組もアートの解説がメインなのですが、この
本ほどではありませんが歴史背景などが大変良く
わかって「日曜美術館」とは一味違ったテイストの
オモシロさがあります。
●では、またオモシロそうな本を図書館で見つけたら
紹介したいと思います。