この二枚の油絵を描いたのはまだ26歳でした。
まだ独身の頃、横浜の駅ビルの中にある画材屋で
初めて油絵初心者セットを買ってから描いた第一号。
コタツの上に愛用のコーヒーカップとミカン、そして
貰い物のウイスキー、今でもよく覚えています。
しかし、何であんなに忙しい頃に油絵なんて描けた
のか不思議です。
こちらも同じ頃描いた絵です。確かコローの作品の
模写だと思うのですが、おおもとのコローの絵がどんな
絵だったのかがワカリマセン。なお、額はつい最近の
この絵のための自作の額です。工房の軒下で腐らせて
おいた板にニスを塗って絵の大きさに糸鋸でくりぬいて
薄板で周りを囲って出来上がり。あまり額らしくないけ
れど、約30年前の思い出の作品にはふさわしいような
気もします。
他言引用 = 「月花や 四十九年の むだ歩き」
一茶