『猫』～『フルーツバスケット』のファンブック!!

前振り。
ウチのフェレットのレーグル君のご飯を「大人用」に換えました。
といってもイタチは用心深くて、急にご飯を換えると食べない事があるので今までの子供用ご飯と混ぜて。

大人用子供用ご飯半々混合で出したら普通に食べていたのでとりあえず一安心。
長生きしてくれ。

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さて、高屋奈月『フルーツバスケット』が全23巻揃ったのでファンブック♪
やはり買いたいですね。税込590円也。文字ばっかりで読むのに時間かかります。
年表まで付いていて、隅々まで読んだら三日くらいかかりそう(笑)
完結したので買い始めました。
おやっ? と思ったんですが、『猫』は2005年5月25日初版で、原作の最終巻第23巻(2007年3月25日)以前に出たファンブックなんですね。更に言うと『フルバ』の最終回は「花とゆめ」平成18年(2006年)24号掲載です。
それでも「高屋奈月筆記インタビュー」で最終回の会話から物語が膨らんだ事、慊人が女性である事等は初めから決まっていたようです。
各キャラクターの私服コンセプトや何を描きたかったのかが最初から決まっていて流石に巧いと思います(絵は下手ですが(笑))。

冒頭のカラーページにPhotoshopでどうカラー原稿を仕上げているかが図解されていて、下描き以外の全行程をコンピュータでやっているのを見て「だからこの人は絵が下手なんだ」と妙に納得してしまいました(笑)
Mac G4+Photoshop 6って私もG4に買い替えた時既にその環境だったよ(笑)
画集はお金出してまで買う必要はないと思います。

完結前ですが、きちんとした年表が付いていて、うおちゃん・はなちゃんとの出逢い、今日子さんの死、それぞれのキャラクターとの出逢いの時間軸が良く解ります。
あとキャラ毎のページに発言集が付いていて、うんうん、そうだった、と懐かしく、また最初から読み直したくなったり。

透発言集
「いつも側にいて下さって　それがどれほど支えとなって下さっているか　キチンと感謝しなければ本当にバチが当たります　大好きです……っ」
「…誰かを羨ましいと思うのは　他人(ひと)の梅干し(せなか)ならよく見えるからなのかもしれませんね」
「子どもの頃感じた気持ちをちゃんと忘れずにいれば　大人になっても親になっても理解し合える」
逆に「透への言葉」も引用されていて
「たまには弱音吐いたってわがまま言ったっていいんだよ　めげたっていいんだよ」[夾]
「誰にも見せない　扉の向こうで　静かに壊れていきそうな　感じがする　なんとなく」[依鈴]

今日子発言集
「痛い目みて　迷惑かけないとわからない気持ちだって　あるさ　人生の底まで墜ちて初めてわかる　気持ちだってあるさ　キレイなモノに反発して　でもドロドロになって初めて　キレイなモノが恋しくなったりもするさ　傷みには優しさが必要で　暗闇が目立つにはお陽さまが必要で　どっちもバカにできない　どっちもムダなモノじゃない」

由希発言集
「ありがとう　いつも俺の話をきいてくれてありがとう　俺の弱さをいつも受け止めてくれて」
「子どものころは　この存在に見放されたら　突き放されたら　総てが色を無くして　総てが終わるとおもっていたんだ」
「…何度も　受け止めてくれた…　『お母さん』みたいに…」
「俺　誰かのせいにするのは　もう　嫌だ　誰かの　何かのせいにしてたら　いつまでたっても変われない」
由希への言葉
「おまえは僕の玩具なんだよ　お前の母親が僕にくれたんだ」[慊人]

夾発言集
「もうイヤなんだ　失うのも同情されるのも惨めな気持ちになるのも　押しつけられるのも」
「とにかく猫憑きに進路とか将来とかそういう事きかれると　その前に社会に出ていけんのかよ　とか　フツーの人間(やつら)とフツーに肩並べて生きてけんのかよとか　そういう事考えて途方にくれんだよ」
「もう　戻ってはこないけど　果たせなかったけど　俺の前でそれは咲いた　咲き続けてた小さな　小さな花　ちっぽけな花　大切な　俺の」
夾への言葉
「おまえが　死ねばよかったのに　どう考えたっておまえさえいなければ　みんな倖せだったのに」[慊人]

ありさ発言集
「なのに　ウソだろ　欲しいとか　思うなんて　羨ましいとか　夕闇せまる街　夕げの香り　光りのともる家　友達にバイバイと言って帰る家　帰りを待つ人　ほほえんで迎えてくれる優しい人　…あたし　もしかして　さびしかったのかな　もう　もうずっと前から　さびしかっただけなのかな　他愛もない時間　でも大切な時間を　求めていたのかな…」
「今日子さんには会えない　…もう　でも残してくれたものがある　たくさんの言葉や心　そして　透　みんなみんな　あたしを育てる肥やしになるから」
ありさへの言葉
「よく…わからないけれど　君はとても楽し気に笑ってみせたから　それがとても心地良かったから…ずっと見ていたかった」[紅野]

いいシーンたくさんありましたね。
そしてこうして台詞を並べてみると「絆」と云う名の「呪い」の中にあった人々が「貴方が生きている事は許されるよ」と解放される、とても素敵な作品だったのだと改めて思います。
彼等はあくまで「漫画の中の登場人物」と云うfictitious(架空の人物)なんだけど、実在の人物じゃないんだけど、そうなんだけど…どんなにか辛かっただろう、よく逃げずにがんばったね、と言ってあげたいです。

読者コンテストの「感動の言葉」ではやはり第6巻の夾の変身シーンが1位。
キャラクターランキングでも夾が1位をキープしてます。
やはり夾&透のカップルが1位ですね。3位の由希&真知に納得行かない人もいるみたいだけど私はこの二人好きです。後に結婚するそうです。
綾女の入れたお茶を飲めるはとり以外の二人は慊人と美音のようですね。
第5巻の、学校でいじめられ、更にいじめられている事を母に知られた事を恥ずかしく思う杞紗の気持ちを透が代弁してくれるシーンは読者コンテストの「感動の言葉」に選ばれてます。

あと「モゲ太」がどういう物語なのか具体的に書かれていて面白いですね。
ファンは皆、十二支の中で好きなキャラがいたようで、私は夾がかなり好きだったんですが、『フルバ』っぽい心理ゲームをやってみたら結果は夾度100%でした。

『フルバ』が好きなら買う価値あり！

『翼を持つ者』のコンセプトを引き継いだキャラもいるようなので読んでみたいです。

主題歌のシングルも買いました。

次回、『宴』も購入予定です。

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『フルーツバスケット』(1)～(10)
『フルーツバスケット』(11)～(20)
『フルーツバスケット』(21)～(23)+α
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3本

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Peterson IRISH OAK:
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