アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『花とゆめ』2010年16号

2010-07-31 | 少女漫画
 
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暑くて死にそうな真夏の16号の表紙は土地神様の水着姿!!(出たのは7/20です)


『モノクロ少年少女』#29/福山リョウコ
発熱する右京、気になる呉羽。右京が好きだと知られてしまって赤面して取り乱す蝶々が可愛らしい。熱にうなされて呉羽の手にほっぺすりすりしてしまう右京も。それが「自分の獲物だ」というアピールだと茅に聞かされ、それでも呉羽は体が勝手に動いてしまう。
「オレ 多分好きだと思う 呉ちゃんのこと」と茅に言われ、「勝てる気しねぇ--……」とベッドの中で焦った右京、恋を自覚する呉羽!


『愛しのサロメ』/高尾滋
新作よみきり。極道家業に生まれた綵(あや)と、外の世界を知らずに育った珊瑚(さんご)。全寮制の女子校に通う二人の中学生活最後の夏休みを描く話です。ずっと誰かの「もの」だったけど自分は何も持っていなかった珊瑚と、初恋の男の顔を覚えていない綵は、愛情の不変を誓い合う指切りの起原を知る。しかし珊瑚が本で読んだ話には続きがあり、愛の誓約など案外適当で、こんなに簡単なのだと、二人は小指を絡めて口付けをする。

首をおとしたいほどの歪んだ愛。子供の癇癪(かんしゃく)。高尾滋作品の美しさを堪能しました。


『俺様ティーチャー』第53回/椿いづみ
生徒会の「監査」が始まる。風紀部は廃部の危機!
北条さんかっこいいなー。部活動のウソまみれの実績報告、青春だ! 部活動は常に生徒会と敵対関係にある!(笑)
「くだらない事に一所懸命になる」という青春、大好きです。


『月刊なかとば』/山口舞子
恥ずかしがってるだけです!


『ネイビー☆NATS!』第2回/古宮和子・榛乃綾子・羽村初
期待しているんですが、今ひとつ盛り上がらない。絵コンテを描く人が毎回変わるというのもなんだかな。
世界設定が凝っているので描き方次第で面白くなるとは思うんですが…。このノリで長期連載をされるとつらい。


『神様はじめました』第46話/鈴木ジュリエッタ
妖に戻ってしまった巴衛に助けられ、地上に戻ってきた奈々生。本当の名を告げずに姿を消す霧仁。
大国主は、神使の契約を解かれた巴衛を牢に入れ、奈々生はもう一度神使の契約を結べばいいのだと駆け付ける。しかし捕われの巴衛は、神使になるのは少し考えさせてくれと冷たい言葉を吐く。神様としての仕事を大事にするようになった奈々生は、行かないでと泣きつかない以外に自分が巴衛にできることは何があるのだろうと考える。神使でなくなってもまだ奈々生に囚われているのはどうしてなのか、あいつは俺の何だと檻の中でもがく巴衛に、餞別を渡しに来た瑞希が指摘してくれる。「それはもう ただの好きな子だよ」。
契約が無くても惹かれ合う二人!


『花と悪魔』episode.52/音久無
お別れの朝がやってくる。友人もメイド達も含めて悪魔をすべて魔界に連れ帰るビビ、宝物を預かる菖蒲さん。
車の戸が閉じられた時、引き返してきたビビははなに口付けて、これがあるから泣かないと彼女が言うお守りを引きちぎってしまう。「さよならだ はな」。
城に入れなくなったはなちゃんの、置いてかないでという、雪の中の叫び。


『星は歌う』第56回/高屋奈月
サクが大事すぎて、千広を殴りつけてしまう聖(グーで)。「あたしにだって顔も見たくない人間(ひと)くらい いるよ」という、サクヤが初めて口にするどす黒い感情。しかし傷つけた人間にしか癒せない傷はあると。


『今日も明日も。』Step.42/絵夢羅
無断外出して必死でスケッチブックを捜すちかの元に、稜からの着信。よっちゃんは夏澄の短所は真面目すぎる所だと言う。
どうしたら「普通の人」と言われるのかというちかの問いに答える稜の言葉がすごくいい。
「漫画家なんてみんなどこかおかしいんだよ まともな人間が就く職業だと思うなよ!?」(笑)
しかし読者の大半は常識人で、「共感」を得るために学ぶべき物があると。
そしてちかの必死の告白。


『暁のヨナ』第20話「あなぐらの民」/草凪みずほ
青龍がいるという村、ヨナの暁の色の髪を見てもはぐらかす村の長老。
自分は緋龍王ではないけどあなたが欲しいというヨナの言葉に感極まってしまうキジャ。

通路のろうそくが消え、皆からはぐれたヨナは、鈴を鳴らし面をつけている男に導かれ、その者を見たキジャは彼が青龍だと言う。


神様、愛しのサロメ、花と悪魔。


もし1号ずれて、15号ではなくこの16号が通巻900号の記念号だったらもっと盛り上がったかもしれない。
いくつかの連載が佳境、高尾滋の新作よみきり、表紙が『神様はじめました』というこの16号がっ!


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『ゴルゴ13』第157巻/さいとう・たかを

2010-07-31 | 青年漫画
  
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ここ数日、『サバイバル』を文庫で揃えだしたりして(第3巻まで買った)私の中では「さいとう・たかをブーム」です。

ゴルゴの最新刊。


『コルタン狂想曲』。表題作。
コンゴ民主共和国のブニアで再会する、岩國スーパーメタルの社長と、マウシオ族の鉱山技師、ンガシャ。
反政府ゲリラと戦うためにマウシオ族を動員できるのはンガシャだけだと、岩國鉄夫は懇願する。ゲリラ発生の根底には貧困があり、鉱山から出るコルタンが貧困を解消する。有意義な事業を達成しようと。

岩國が連絡をしていた、不可能を可能にする男は眼前に現れてくれるが、依頼キャンセルの通知メールの着信が確認できず、口頭でキャンセルを伝えにきただけだと岩國の頼みを断る。だが「お前の希望の半分は叶う事になるだろう……」と言い残す。

ジャパン、大手町では第三世代携帯の市場に参入しようとしている企業が、大手プロバイダーが買収したインフラを使用する第一号の端末を完成させる。しかし資材調達部が端末の量産は不可能だと、コルタンから得られるレアメタルの安定供給ができない現実を説明する。

鉱石を適正価格で買い取ることが貧困の解消に繋がるという岩國の信念の前に、森には呪いがあると言う呪術師が立ちはだかる。

旧東ドイツ領土内の商店で、第二次大戦中のワルサー・シグナルピストルの発展型であるシュトゥルム・ピストルと、当時の榴弾を買うゴルゴ。

自ら銃を持ち、ゲリラに制圧された鉱山を奪還しようとする社長に、その情熱はどこから来るのかと問うンガシャ。父から聞かされた、資源が枯渇して戦争へと進んでいった日本の歴史だと答える岩國。

岩國とンガシャが攻撃を開始しようとした時、呪術師の言葉に呼応するように「ゴリラの呪い」が起こり、ゲリラは壊滅する。
岩盤の下敷きになった岩國は、Gは自分より先にゴリラの保護団体から、ゲリラの排除を依頼されていたのだと知る。そして、アフリカを資源によって幸せにしようとしていた自分の行いには根本的な誤りがあったのだと気付いて息絶える。

岩國の死により、日本は世界の携帯電話市場を独占する望みを絶たれるが、岩國の死に祝杯をあげていた2社のCEOは、次は命を奪うという警告を受ける。

2004年10月作品。



『ペイ・バック』。
現在のベルリン、教会で二人の初老の男が出会う。お茶を勧められた男は、それがロシアン・ティだと気付き、相手はジャムとウォッカ入りだと答える。彼らは共通の友人であるエルンスト・ヴィッツの墓参りに来ていた。
墓前に先客がいて、その老婆は死んだ息子の墓石の前で泣き崩れていた。
婦人から「エルンストの娘が殺される」という話を聞く二人。テレビでは、カフェテリアに逃げ込んだ男たちが人質を取って立てこもっていると報道されていた。
エルンストの友人として放ってはおけないと言う二人。路上でチンピラに絡まれ、お互いのナイフを褒め合い、互いの完璧なドイツ語と英語に感心し、二人の男は相手の正体に気付き、「テッド」「スラーヴァ」とファーストネームで呼び合う。
冷戦時代、東西のスパイが交換されたグリーニッカー橋で顔を合わせていた古い想い出。カンパニーと第四局を共に引退していた二人は、共通の友が天から自分達を呼び寄せたのだろうと、何としてもエルンストの娘を救出しようと現場へ向かう。

現場で指揮を取っている警官から強引に捜査資料を見せてもらい、犯人の二人が独立系テロ組織の人間だと知ったテッドとスラーヴァは、逃走用の車が用意されても人質の命の保障はないと焦る。犯人の片方が手を真っすぐに伸ばして人質に銃を向けており、リボルバーを構えたもう片方が確実に人質を射殺するための保険になっている。二人同時に、心臓ではなく脳を一撃で狙撃しなくてはならない現状に、数え切れないほどの命を奪ってきた元CIAと元KGBは、無力さを噛みしめる。
かつて組織にいた自分達が活かせる利点が一つあると気付くスラーヴァ。「あの男」に連絡する手段を知っている。

スイスからベルリンへ到着したゴルゴは、この依頼はお前たちの「旧職」と関係があるのかと問う。自分の無力さを思い知らされた元工作員の無念の選択だと答える依頼人。彼らの目が嘘をついていないと見抜いたゴルゴは、依頼を引き受ける。

亡き友の墓前で、奇跡が起きたと報告するテッド。すべては彼の計算通りだったのだと、一瞬に起こった出来事を自分なりに解釈するスラーヴァ。我々が無力なのではなく、彼が「特別」なのだと、かつての東西の工作員はささやかな祝杯をあげようと提案する。

2004年5月作品。



『欧亜の狭間』。
アンカラ、トルコ共和国。MIT(トルコ国家情報局)次官は、ささいなミスで解雇された博士を訪ねる。今回のPKK(クルド労働者党)の停戦終了宣言は無視できないと。「コペンハーゲン基準」を満たしたかどうかの判断が下される2004年末まで、EU加盟が悲願の我々はテロの被害に万が一にも遭いたくないと。
ボスポラス海峡は陽動で、本命のBTCパイプを狙うつもりだと気付き、クルド人を煽動した男のアパートに向かう二人。しかしMITはゴルゴがトルコに潜入していたことを掴んでおらず、標的の男は既に狙撃されていた。依頼主が誰なのかはわからない。いずれにしてもトルコと利害の一致するどこかの大国だろう。
背後にはアメリカのイラク攻撃で中東以外の石油ルートが脚光を浴び、国内にクルド人を抱える国々と、産油国から消費地にどうやって石油を運ぶかなどの多くの問題があり、もはやトルコの運命はトルコだけが握ってはいない。

2004年8月作品。



お薦め度:★★★★☆
冷戦が終わり、引退した東西の工作員の友情を描いた『ペイ・バック』はとても良かった。
先日の米露のスパイ交換は見物でした。「やっぱり『橋』で交換するのか!」(笑)

自由主義陣営の繁栄は、常に小国を翻弄し、貧困国の犠牲の上に成り立っている。


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【検索用】ゴルゴ13 さいとう・たかを 157
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『別冊 花とゆめ』2010年9月号

2010-07-30 | 少女漫画
 
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ブログも放置してしまうほど暑くて死にそうでした。
久々に漫画雑誌の感想を書きます。月刊化4周年。本誌にはどうしても負けるんだけどかなり読みごたえがありました。


『いつでもお天気気分』#9/羅川真里茂
修学旅行の三日目から最終日。「ポッペン」が「ビードロ」のことだと知らなかった赤馬に触発されて、三人が三人とも、彼女へのお土産を買おうとする。別々の高校に進学した、進之介の中学からの友達に追いかけられるアクシデントもあり、好きな人と同じ学校・同じ学年でいられる事の羨ましさを知って、皆は「彼女のイメージ」でビードロを選ぶ。「いつか気付くだろう あの時 青春のページは 毎日 めくれていたのだと」という思いと、自分の彼女をとても大切に想っている三人がとても良い。この漫画を気に入りました。


『オレンジ チョコレート』第20回/山田南平
一番苦手な学校の勉強をこれだけ頑張れたのだから「お仕事」の方も頑張れそうだと、ちろは母に笑顔で送り出され、撮影が始まる。ところが本番、ハッターは律ではなくまさかのハルで、律はなんと「女王様」!
「貴方のお好きなお美しい律殿」と狐には指摘され、今日は女装三昧のりっちゃんなのだったとちろが残念がっていると、最後に「アリスの兄」として律が登場する。打ち上げで酔いつぶれたハルが、二人の入れ替わりに気付いているような一言もあり、ますます楽しみです。男の娘のような薄っぺらい綺麗さではなく、律の「本物の美」という見所もあり、今の別花で私が一番すきな漫画です。(→第4巻記事)


『お気に召すまま?』後編/日高万里
家出してきた万葉と男に対するグチを思いっきり言い合い、今は精一杯やれるだけの事をやるのだと吹っ切れた扇子、大学に無事合格。本編を未読なんですがすごく楽しかった。本編の『世界でいちばん大嫌い』全13巻をいつか買おう。この特別編で初めて日高万里さんの漫画を面白いと思えたことが収穫です。


『ガラスの仮面』第45巻&ファンブックの発売延期のお知らせが挿入されてました。美内先生が7月上旬に体調を崩して入院、7月中旬に無事退院されたそうです。


『お嫁にいけない!』Step 14/藤原規代
久賀さんと結婚したら全部を失うことになると気付くマドカ。マドカさんは「お客さん」なんだと自分に言い聞かせる悠貴。マドカと悠貴がくっつくまで続くんでしょうか? ちょっと長く続きすぎのような気がする。
両親が自分を「まどか(円か)」と名付けたことを思い出し、購入した満月のペアカップが割れてしまうという引きで、やっぱり続きが気になる。久賀さんが好きなミカがどう絡んでくるのか?という展開にも期待。


『みこぱぺ』/冴凪亮
初めて読む作家さん。キャラの表情や作品の空気が好みです。憧れの神主さんに近付くために憑依体質の女の子が巫女のバイトを始め、記憶をなくした霊を成仏させてあげようと駆け回ってくれるお話。タイトルはおそらく「巫女×パペット」の短縮。

髪の描き方などが初期の真鍋譲治に似た感じで、こういう絵でファンタジーを読めるのは嬉しい。再登場予定とのこと。むしろ連載してほしい。


『オトメン(乙男)』第46話/菅野文
飛鳥の父がヤクザに脅されて「くまさんケーキ」を焼くという流れがバカみたいだ(笑)
「自分らしく生きる」というテーマをどうまとめてくれるんでしょうか。
第11巻と同時発売(9/17)の読み切り集『ひとりたち』は買います。3月号の『ひとりたち』他、よみきり3編を採録とのこと。


『なんて素敵にジャパネスク 人妻編』その五十四/山内直実・氷室冴子
帥の宮の悲しい決心を聞かされる瑠璃姫。出家も死も同じようなものだと。
川に落ちても生き返る瑠璃姫の前向きさが素敵です。


『ツーリング・エクスプレスEuro』第9話/河惣益巳
単行本を買う気はないんだけど毎回けっこう楽しい。アリサとゾフィーまで兵隊をかき集めてフランス政府を敵に回すケンカの準備を始めてしまう。
実はヘル・セイロフであるディーンがシャルルと共に訪ねたのは、昨日自殺したはずの銀行屋の別荘。


『ジョシの制服』第3回/サカモトミク
天童と同居することになった翼。生まれてから一度も自分で洗濯したことがない(そもそも家に洗濯機が無い)、余った食べ物を躊躇なく捨ててしまうセレブな生活に呆れて、女子の制服を身に付けろと言われた翼は「天童さんは人間としての常識を身に付けた方がいいんじゃないでしょうか!?」と目に涙を浮かべて言い返してしまう!
創立68周年の女子高校の制服デザインの仕事に参加させられ、「可愛い」と「ちゃんと」の両立を実現させようとする天童の熱意を翼は知る。葵さん、「女子」として最強。

翼が仕事だけではなく「女子らしさ」も学んでいく漫画なんですね。期待してます。



『コードネームは鈴木太郎!』第2回/立野真琴
殿下、女装する。スズキの殿下に対する宇宙規模の愛!(笑)
食堂のおばちゃんが実はコードネーム「山田花子」、鈴木太郎と同業者の、妃殿下のボディーガードだった。


『パタリロ!』/魔夜峰央
パタリロは一年後に本当に不老不死になれるのか!?(笑)


今月号は『執事様のお気に入り』がお休みなのが寂しかった。
銀はがし、応募しました。オレチョコの図書カードが欲しい! 3通ともB賞4番(オレンジチョコレート)で応募しました。


来月号から都戸利津さんの新連載『燈港メリーローズ』が始まる。


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【検索用】別冊花とゆめ 白泉社 201009
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心頭滅却

2010-07-26 | daily
 
私は滅却できない人なので涼しくありません。

「大変だ、このままでは地球は温暖化で滅びてしまう!」
「どうすればいいんだ!?」
「…よし。オレに名案がある。みんなでエアコンを付けて気温を下げよう!」


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『オレンジ チョコレート』第4巻/山田南平

2010-07-19 | 少女漫画
 
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「美しさ」という物をとことん楽しむ漫画だと私は思っています。
律とちろの中身が入れ替わるというドタバタよりも、互いが互いの「美しさ」を、入れ替わったことにより再確認する様にこそ、この漫画の価値はある。

共演者をつけるはずだったCM撮影で、女の子のような笑みを浮かべる律。いい表情(かお)をするとちろを褒める律は、彼女の豊かな表情を見習いたいと言う。表情を抑えられるのが「いい女」だと聞かされたちろは、身近にいる一番のいい女である男子高校生を手本にしだす。
二匹の狐は、「人でない我々から見ても 神々しい美しさがあるな」と律を絶賛する。

部屋に通され、膨大な量の写真やCDを見せられ、10年間ずっと観察してきたと律に言われるちろ。
「俺の娘役の芯は 全部ちろなんだよ」。
心臓が鳴りやまないちろに頭突きを喰らわされ、気を失いながら、いまの現象に関係してるのは「ちろの願い」だけじゃなく、自分の10年分のちろへの視線にも原因があるのではないかと思い始める律。

しかし、よかれと思って願いを叶えてやったのに面白くないと、右近は拗(す)ね始める。
願い事の事で揉めて苛ついたのか、願いが上手く叶えてやれない事が歯痒(はがゆ)いのかと尋ねる左近に、両方だと答える右近。
「御霊様のお力に頼る人間達が少しでも笑顔になれたらと そう思って千年もお仕えしているのに--」。

社長がちろに興味を抱き始め、食事に同席したプロデューサーの思惑も絡み、ちろは『不思議の国のアリス』の絵本で懐柔される。仕事の内容を聞いてやると言い出すちろ。お狐くんたちに報告に来たちろを見て、質問自体が答えになっている問いかけをする左近。
「同じお仕事を出来る喜びは 律殿のようになれるからでしょうか?」。

アリスとハッターのふたりの空気を壊したくない「彼」は、吹き抜けの上階から降りずに控えめに見守り、顔を合わせずに去っていく。



第16話見開きカラー(『別冊 花とゆめ』2010年5月号)




お薦め度:★★★★☆
ちろと律の絆がとてもいい。当然のように愛を要求するちろに、誠実に優しく応える律。
はた目には保護者と子供のような関係の二人だけど、実は律のほうがちろから多くの物を学んでいて、安心させられていたという優しい関係が好きです。
そして律の美しさが本物だけど「未完成」であるという処が、私にとっては一番の見所です。日舞をやっていて、滝川社長の言うように「手先まで神経の通った立ち姿」を身に付けている律が、10年間お手本にしてきたちろと精神が入れ替わることにより、仕草ではなく素顔で表情をつけられるようになり、その美しさが「完成」する処をぜひ見たい。



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『リミット』第1巻/すえのぶけいこ

2010-07-17 | 少女漫画
 
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店頭の小冊子で試し読みができたので第1巻を買いました。面白い!

高校2年生の今野水希(コンノ)は、力を抜き、流れに身を任せて、うまく泳いでいた。人間は平等ではなく、優劣もヒイキも差別もトーゼンある。小さな小さな学校という世界は、これから先も続いていく社会の縮図だ。「世間はバカとブスには冷たいからね」というような、さくらの言葉は、時にゾクッとするけど授業なんかよりよっぽどためになるとコンノは思っていた。
モリコと呼ばれ蔑まれている盛重亜梨沙(もりしげありさ)、グループの頂点に君臨する姫澤さくら、仲間である市ノ瀬(ハル)。自分達のグループに属さない神矢は、モリコを笑うコンノに冷たい視線を注ぐが、流れに身を任せていれば信号は自然に青に変わるとコンノは受け流す。

全てが崩壊したのは、春に行われる交流キャンプ。
クラスを乗せたバスが崖下に落下し、意識を取り戻したコンノが振り向くと鉄と血の臭い、そして死体の山。圏外で繋がらないケータイの灯りが、さくらの死体を照らす。親友の死を知り泣き崩れるハル。

コンノが煙に気付いて二人がそこへ向かうと、名前だけは知っている、負傷した薄井さんが火の番をしていた。洞窟の奥で、タロット占いをしている盛重の不気味な背中を見ていると、神矢が戻ってきて、死体から漁った食糧や道具を冷静に吟味する。姫澤さくらが死んだと、地面に書いた魔法陣の上で狂人のように笑い転げる盛重。もう、信号は青にはならない。

おまえが死ねばよかったんだと盛重に殴りかかるハル、唯一の武器である芝刈り用のカマを振りかざして反撃し、あたしは全部覚えているのよとノートを投げつける盛重。そこには、今までクラスの面々が如何に自分を虐げてきたかの詳細な記録と、「処刑者リスト」のランク付けがビッシリ書き込まれていた。今、神の啓示によって支配者となったのは、これまで35人クラスの最下位の35位に位置させられていた自分だと。

唯一の武器を独占する盛重に土下座して服従を誓う神矢。死んださくらだけが本当の友達だったと、追いかけてきたコンノをひっぱたくハル。要領がよく、鈍感で、いつも知らないうちに人を傷つけていたコンノを友達だとははじめから思っていなかったと。

無視のターゲットになった中学2年の時の出来事を思い出すコンノ。空気を読んで泳ぐことを覚えたあの頃から、自分は本当に冷たい人間になってしまったのかと。

バスから集めた最後の食糧を前に、盛重が5人の「序列」を決めると言う。
自分は最高位の女帝、自分達のために食糧を集めた神矢は王族、神の預言を受け入れた薄井は平民。残る召使と奴隷の地位を、コンノとハルで争えと女帝となった盛重は鎌で木を削って作った武器を差し出し、狂気の笑みを浮かべながら命じる。




お薦め度:★★★☆☆
前作『ライフ』を読んでいた人の間では賛否両論あるようですが、私は気に入りました。画力が安定していてストーリーに見合っている点も良い。
女子校内での序列が通用しなくなる極限状態と崩壊する(するのか?)友情が巧く描かれていて読み応えあります。学校内では強者と弱者の序列があり、強者の中でも序列がある。しかし隔絶された世界では彼女達の「本音」が噴出し、校内での力関係も瓦解する。
既に第2巻が出ているのでこれから買います。




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『勉強しなさい!』全2巻/中原アヤ

2010-07-16 | 少女漫画
  
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中原アヤの初・連載漫画。『別冊 マーガレット』平成9年5月号から12月号掲載。
「リアルタイムで読みたかった!」と強く思わされた全2巻です。もしリアルタイムで読んでいたら私は13年前に中原アヤの大ファンになっていたと断言できます。


東大進学率80%の超進学校にまぐれで合格してしまった南美空(みなみみそら)は成績は悪いが石頭で、得意技は頭突き。合格発表の日も、となりの男子に頭ツキを喰らわせ、登校初日も同じ男子に頭ツキを喰らわせ、あまつさえコンタクトを踏みつぶして、同じクラスになった梶圭介(かじけいすけ)に徹底的に嫌われてしまう。

そんな梶くんが、じいちゃんがやっている塾に二人目の生徒として入塾し、美空は彼の笑顔にときめいてしまう。梶くんも自分と同じようにまぐれで合格した落ちこぼれなのだと知り、彼の優しい面を知り、すきになってしまう。そしてコーヒーの瓶を落とした弾みでまたしても梶くんに頭突きを喰らわせてしまい、怒鳴りかかる彼と事故でチューしてしまう!

「だってわたし梶くんのことすきだもん」。
二度も告白したのに答えをくれない梶。現れたライバル、美女の花椿さんにも頭突きを喰らわせてしまう美空。そして勉学一筋のじいちゃんは、美空の恋を容赦なく邪魔する。

成績が悪いのをバカにされた梶は突然、勉強に目覚めてしまい、美空のことも花椿さんのことも相手にしてくれなくなる。しかし梶くんは、じいちゃんと大喧嘩して家出した美空を迎えに来てくれて、その姿を見たじいちゃんも、梶を認めてくれるようになる。

巻末に採録されているよみきり『買物ブギ』は別冊マーガレット平成9年1月号掲載。
家事で疲れきっている女の子が笑顔と鼻歌を取り戻すお話。中原アヤは長編より短編で真価を発揮する漫画家だ。


第2巻。


じいちゃんがギックリ腰で入院し、育毛剤の輸入・販売をしている、美空のパパとママが帰国する。
パパとママは梶くんを気に入ってしまい、朝まで帰さない。そしてクラスの「勉強向上委員」という得体の知れない役職の柳田と丸山田(まるやまだ)が美空と梶の仲を引き裂こうと動き始める。
追い打ちをかけるように、パパとママは1学期が終わったら娘をアメリカに連れていくと言う。
「今度はアメリカ 自由の国 勉強しなくていいのよ」。…おいっ!

学年ビリの美空は、「勉強しなくていい」と「梶くんに会えなくなる」の間で揺れ動き、梶の寝込みを襲って付けたキスマークを咎められ、呼び出されてしまう。自分をかばって、キレて、最後に優しい言葉をかけてくれた梶を見て、アメリカには行かないと決心を固める美空。
全教科の平均80点以上とれたらアメリカ行きはなしにしてくれるというパパの言葉で、学年ビリの美空が2回目の奇跡を目指してがんばる、誰が敵で誰が味方なのかよく分からないとんでもない戦いが始まる! モップで梶を殺そうとする丸山田!

しかし奇跡は起こらず、点が足りなかった美空は梶くんと「最初で最後のデート」をしてもらう。恋のキューピッドをしてくれたじいちゃんの言葉で、美空を連れて逃げてくれる梶、かけおちする二人。
今まで言いなりの人生を歩んできた美空が初めて、自分の意志を両親に告げようと意気込んで帰宅すると、パパとママの販売していた育毛剤が外人には合わなかったという拍子抜けする理由でアメリカ行きはとりやめになっていた!
前からいつかちゃんと言おうと思ってた言葉を言ってくれる梶。
愛を確かめ合った二人を、育毛剤でロン毛になったじいちゃんは今日も勉強しろと、超ウルトラスペッシャルプログラムでしごいてくれる。

受験生のひとも
そうでないひとも
恋に 勉強に
がんばって
ゆきましょう。




お薦め度:★★★☆☆
得意技が「頭ツキ」、両親の仕事が「育毛剤」、アメリカ=勉強しなくていい国という「あからさまな嘘」。この三大要素で最高に面白く仕上がったラブコメです。とにかく問答無用で面白い。なんでこんなに面白いんだ!? 作者が天才だからか?

中原アヤの漫画は「筋を追う」ことを楽しむ物ではない。困難に対して前向きに挑むあっけらかんとした明るさと、この世の総てを肯定してしまう強引さが生み出す幸せな空気を「感じる」物です。漫画としての完成度は二の次だ、面白ければそれでいいのだ!
各話の扉絵もどこかレトロな雰囲気のペン画でとても良い。


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ぞろ目

2010-07-15 | daily
 
昨年から、区の無料健康診断が受けられるので受けてます。
BMIが22.2のぞろ目でした。
問診票には喫煙習慣の有無を答える欄が今年もありました。
大きなお世話です。
待合室には喫煙を「治療」しましょう、みたいなポスターも貼ってあって、「いつから喫煙は病気になってしまったんだろう?」と非常に疑問に思いました。
「漫画を読むのは病気です。病院で治療しましょう。」みたいなポスターが貼ってあったらおかしいですよね?

自宅でウンコを採取して提出して、その他の結果が来月わかります。


8月の新刊。

8/5
森生まさみ『もちもちの神様』第1巻/420円

8/11
咲坂伊緒『ストロボ・エッジ』第9巻/420円

8/17
久米田康治『さよなら絶望先生』第22集/440円

8/19
音久無『花と悪魔』第8巻/420円
福山リョウコ『モノクロ少年少女』第4巻/420円
都戸利津『群青シネマ』第2巻(完結)/420円

8/20
佐野タカシ『アイドル to NIGHT!』第1巻/620円

8/30
聖悠紀『超人ロック ニルヴァーナ』第3巻/590円


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理想実現

2010-07-14 | コレクション
 
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こういう「アート」が今となっては貴重です。

2009年12月31日発行。

4671A


4671B


「理想が実現する年 主体98(2009)年」
と書いてあります。


人工衛星「光明星2号」が本当に地球の周りを回っているという、動かぬ証拠の絵。

共産主義って素晴らしいなあ!



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『別冊 マーガレット』2010年8月号

2010-07-13 | 少女漫画
 
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別マとハイライトで730円。セブンイレブンでクジを引いてきました。


『青空エール』21ST YELL/河原和音
森先輩のマンションの前で吹こうと言い出すつばさ、止めなくてはならない立場の春日先輩には告げず、結束するパート。
吹けなくなった先輩に、いてほしいだけなんだと、気持ちが伝わる様に胸が熱くなりました。先輩から後輩へと受け継がれていく名門校の伝統。それを継承していくのは他ならぬ部員達の挫折と葛藤と想いなのだと。
春日先輩の「カレシつくんないから普門館行けますよーに」という願かけを、大介に「甲子園行けるまで誰ともつきあわないから!!」と言われたつばさはどう受け取ったのか。
第5巻も買いました。


『夢みる太陽』34TH DOOR/高野苺
しま奈と大家さんの仲を引き裂くために、お父さんの差し金で三浦さんの従兄弟、三浦秀次郎が送り込まれる。
お父さんの目を欺くために、善とつきあうフリをすることになるしま奈、大家さんは先生とヨリを戻すフリをすることに。
まだ子供である彼らは、最後は大人の言う事を聞かなくてはならないとわかっているが、諦めない。


『ストロボ・エッジ』#35/咲坂伊緒
安堂が一番かっこいい。
蓮くんに追いつくように走る仁菜子と、途中下車してホームに立つ蓮。
長らく品切れだった第8巻もようやく買えました。


『虎と狼』#6/神尾葉子
ミーがオオカミから聞かされる、トラにほれてダメになった女の子の例え話。人の気持ちの受け取り方がわからず、感じたままに行動するトラに恋に落ちてしまうミー。この笑顔ではなく、絵に向ける真剣な瞳を自分に向けてほしいと。


『君に届け』episode 48/椎名軽穂
手を繋ごうとする一連の流れがたまりません。謝る爽子の手を、「……いつもどおり?」と緊張した顔で握り返す風早。
手を繋ぐ二人の前に爽子のお母さんが通りがかり、爽子より先に自己紹介する風早。全ては風早くんのおかげだったと言う爽子、黒沼が頑張ったからだと言う風早。娘の後悔に気づいて、彼氏を夕飯に招いてくれるお母さん。
好きな子がご近所にどう接してきたのかがわかると優しく微笑み、両親に会えるのも嬉しいと笑う風早。緊張している彼氏と緊張している父が対面する!


『360°マテリアル』#06-お守り-/南塔子
滝くんの元カノらしき女の子が美桜の前に現れる。不安になる美桜を根拠は無いけど励ましてくれる友達。
受験会場に向かう茜の目に、お守りを拾ってくれた美桜が、子供の頃に四葉を差し出した滝と重なって見えてしまうシーンが好きです。


『好きって言わせる方法』scene#06/永田正実
菜乃花はやっぱり菜乃花だなーと、安心しました。
中川さんと入った喫茶店で菜乃花をスイートピーに喩えるハルちゃん。強いし、毒もあるしと。
「あたし以外の女子にちょっとでもときめいたらコロス!!」という彼女の言葉が頭をよぎり、ハルちゃんは昨日の事が彼女に言えない(笑)
中川さんの宣戦布告!


『ぐるぐるめぐる』episode.3/八田鮎子
有馬にどうしても会いたくて家まで押し掛けてしまうめぐる。「ごゆっっっっくり」と部屋に通してくれるお姉さん。
そして有馬のお姉さんと言い合いをした兄が、翌朝姿を消してしまう!
次回で完結のようです。単行本が出たら買います。


『青空エール』は最高です。もともと好きな漫画でしたが、名作になると確信しました。
『ぐるぐるめぐる』が短期で完結してしまうのは残念です。中原アヤ先生には現場レポートなんかより新作を描いてほしい。新増刊に載る『Honey Coming-ハニカミ-』が今は楽しみです。




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【検索用】別冊マーガレット 集英社 201008
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『高校デビュー』第6巻/河原和音

2010-07-12 | 少女漫画
 
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晴菜が幸せの絶頂にいる今になって、ヨウの元に一本の電話がかかってくる。

世界中に配ってもなくなんないほど幸せな晴菜が、電車の中で初対面の女の子をちかんから助ける。麻美は、晴菜は今が幸せの頂点なんだー、あとは落ちる一方だーと、からかう。なぜかため息をつくヨウ。
「何でも言ってよ さあっ!!」と力強く手を伸ばす晴菜を見ただけで元気を取り戻してしまうヨウがすごくいい。

ところが晴菜は、ちかんから助けた栗原さんと偶然再会し、元カレが忘れられないという彼女を、その人がヨウの前の彼女だとは知らずに応援してしまう。ヨウから、前の彼女から電話が来ると聞いて、栗原さんから元カレがどんな人か聞いて、それでも気付かない晴菜のニブさ(笑)

「消したいんだよね」「もう思い出すのも嫌なんだ」という、ヨウの言葉。そのくらい強くヨウの中に残っている人なんだと悩みながら、晴菜は栗原さんのこともキライになれない。そして最後の迷惑だからと、日曜日の12時に来てくれるまでずっと待っているという手紙を託されてしまう。
アンタが不安になることなんか何もないと、元カノの手紙を握り潰さなかった晴菜を抱き寄せ、日曜日は朝から2人でいようとヨウは言ってくれる。
雪の降る寒い日に、アミューズメントパークで遊びながら、楽しく笑ってくれるヨウ。優しく微笑む彼氏がラブラブカップにも一緒に乗ってくれ、12時を報せる時計の音がなる。
やっぱりだめだと立ち上がり、愛想笑いをするばかりのヨウに早く栗原さんに会いに行ってと告げる晴菜。
「過去はなくならないけど きちんとむきあえばいい想い出になるかもしれないじゃない?」。

昔の彼女に会い、優しく出来なかったことを詫び、自分が変わったのはあの人と出会ったからだと、ヨウは晴菜の見てない所で晴菜がどんなに大事か明言する。

報告を待っていた晴菜に駆け寄り、1回しか言わないからよく聞いてと耳元でささやくヨウ。
「も……もう1回!!」「言うと思った」。



お薦め度:★★★★☆
つっこみに愛を感じる晴菜、毒舌でありながら彼女をとても大事にしているヨウ。
過去にきちんと向き合う二人がとてもいいです。
麻美(あっさ)が意外と重要な役割を果たしてるので私の中ではポイント高いです。



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【検索用】高校デビュー 河原和音 6
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皮肉を言う

2010-07-11 | daily
 
一ヶ月前の6月10日に海外の友人に送っていたメールの一部です。

For the last few days in Japan, the "loopy" prime minister Hatoyama Yukio resigned and another reshuffled, doubtful Cabinet was formed. The new head Kan Naoto doesn't seem to be experienced in diplomacy at all and I have some fear for the future of Japan. The result of a public-opinion census which says that 60% approx. of the respondents are maintaining the Democratic Party is quite beyond credibility, and it indicates that people are hunters after novelty.

Well, we have a polling day to elect members of the Upper House in July. Let's see if it's going to be a nightmare following that of the last summer, or the veteran party is going to roll back the tide.


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パソコンリーフB

2010-07-10 | コレクション
 
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アオヤマスタンプさんのブログで知りましたが、郵趣サービス社の外国切手アルバム、中国関係を除いて全てなくなるそうです。

ドイツは今後、自作しなくてはならない。


オーストラリアの図入りアルバムはもともと出ていないので、スコットの図入りアルバムを使ってます。


>切手を売るために作っていたのに・・・切手が売れなくなってますからね

…道理ですね。

私も郵趣用品だけまとめ買いさせて頂きました。
パソコンリーフ、透明マウント、コメットアルバム、ワイドアルバム、その他。

イラストレーターでざーっとリーフを作って、パソコンリーフにプリントアウトして、透明マウントで貼り込む。

2010年新年(4672)、トラ(4673-74)。耳紙を残してあるのは、切手帳からの単片と区別するためです。


動物(4676-79)、ネコ(4688-91)。


高さのあるマウントを切らしていて無目打の縦ペアがまだ貼り込めていません。


ポスター(4686-87)。


Birdpex(4692)。


金日成誕生日(4693-96)。


無目打の続きとラン(4697-4700)。


バインダー、取り寄せ中。


切手帳はコメットの3段リーフに。


ハガキ、エログラム類はコメットの2段。


バインダー、取り寄せ中。



こうして切手の整理を楽しんでいる時、「あそこの国では国民が飢え死にしてるのに豊かな日本に住んでいる我々は『汚さずに発送しろ』とか随分な要求をしているなあ」と、たまに思います。

というわけで、明日はきちんと「国益」ということを考えて一票を投じましょうね。ということが書きたいわけではありませんが。


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『ザ・コーウ』

2010-07-09 | 今日は旧暦のエイプリルフールです
 
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日本の稲作を題材にしたドキュメンタリー映画である。パウロ・ワトキンズ監督作、スポンサーはクリムゾンピース
茨城県の田園を、一年間を通して主に盗撮によって撮影した、稲作の残虐性を世界に訴えかける衝撃作だ。

プロローグ。
まだ生まれて間もない、幼い苗たちはストレスで参っていた。人間達の手によってむりやり発芽させられていたのだ。だが、苗たちにとってこれは悲劇の序章に過ぎなかった。
発芽した苗たちは、ビニールで出来た密室に連行され、降り注ぐ太陽の下、大量の光と想像を絶する高温に晒される。幼い苗たちは、言葉を持たず、苦痛を伝える術を知らない。

やがて拷問が始まる。生育した苗たちは、有無を言わさず「taueki」と呼ばれる車輛に積まれる。まるでナチスによって移送されるユダヤ人のように…。
到着した場所は「suiden」と呼ばれる、屋根が無く、足下は水浸しの、泥まみれの住処であった。ここに強制移住させられた苗たちを待ち受けている運命はただ一つ--「死」である。

初夏になると、病気の予防だと言って苗たちに強引に薬が撒かれることもあった。苗たちは当然、自分達が何の薬を与えられているのか分からない。
投薬はその後も続いた。栄養剤だと告げられて得体の知れない物質を投与されることもあった。

そして屋根の無い住処を何日にも渡って降雨が襲う、前半のクライマックスである。
人間達は、苦しむ稲を見て喜んでいた。口々に「コーウだ」「コーウだ」と言いながら。水責めに遭っている犠牲者を見て喜ぶ日本人。「コーウ」とは、日本語の呪いの言葉なのだろうか…。
主演女優が田んぼを見て泣き崩れる。そしてカメラを持つ手が震える。
そう、撮影をするカメラマンも慟哭していたのだ。

だが、稲たちはまだ死ぬことは許されなかった。酷暑の夏を生き抜いた彼らの住処に、刃物を手にした人間達が踏み込んできた。地面と同化した足を、鋭利な鎌で切断される犠牲者達。断末魔の悲鳴が副音声として挿入される。

そして彼らは一列に並ばされ、ある部屋へ入るように命じられる。ナチスの造った「シャワー室」とはこのような物だったのだろうか…。死の行進が始まる…。
部屋にすし詰めにされた彼らに、乾燥した風が容赦なく吹き付けられる。全員が、そう、全員が、乾き死にしていった。
この日一日で、40万8000以上もの尊い命が奪われた。生き残ったのはほんの一握りである。
人間達は最初から殺す目的で、彼らを育てていたのである。

エピローグ。
残虐な人間達は、信じられないことに殺した死体を加工して食べていた。ここで撮影された虐殺は氷山の一角に過ぎない。50万、60万もの命を奪う施設が、日本という国には2万Km2 あるとも3万Km2 あるとも言われている。
日本人は、米食は自分達の「食文化」であり、何千年も昔からお米を食べてきたと主張する。だが、映画の中で稲作の正当性を主張していたAkamatsuという大臣は、撮影終了後に辞任した。

この映画を見て「真実」にどうか、気付いてほしい。オレは見てないけど。


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『サバイバル』(文庫)第1巻/さいとう・たかを

2010-07-08 | 少年漫画
 
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『ゴルゴ13』は私の中で常に静かなブームなのですが、他の作品にも手を出し始め、「さいとう・たかをマイブーム」が到来する予感がします。

『金魚屋古書店』の影響ですが、本屋のコミック文庫のコーナーに『サバイバル』全10巻が並んでいて、第1巻を買ってしまいました。

すげえ面白い!!
1976年作品。

地震が起き、洞窟の中で崩れてきた岩に当たり気絶していた中学生の少年。仲間とはぐれた彼が這い上がり、ようやく外に出ると、北を指すべき磁石の針は止まらない。そして山の頂に上がると、四方が海に囲まれていた。彼は、夏休みを利用して同級生5人と空蝉(うつせみ)洞穴の探検に来ていたのだ。

疲労と急性栄養失調から貧血を起こす少年。飢えから木の実を食べ、ひどい下痢になる。素人では川で魚を捕ることも至難の業である。そして魚を捕ることが出来ても、火をおこすことは出来ない。学校の歴史の授業で学んだ知識は、驚くほど役に立たない。

尿意をもよおし、つい文明人の習慣で物陰で小便をするが、ここは無人島で誰も見ていないのだと、大笑いしながら放尿し、今、自分は独りなのだと、涙がこぼれる。

鳥を捕ろうと見よう見まねで罠を仕掛けるが、やはり捕れない。家族がいて、食卓で好き嫌いを言っては父に咎められていた少年は、偶然捕まえられた鳥を焼き、嫌いだった鳥肉をむさぼる。

3週間経っても救助は来ず、食糧を求めて海へ潜った少年は、海底に森を見る。ここは無人島ではなく、沈没した日本だったのだ。不安は確信に変わり、少年は取り乱す。そして14歳の誕生日を、独りで蛇を食べながら迎える。

一日一食も満足に食べられない日々の中、寒さと食糧難の季節の足どりである、秋が訪れる。
冬に備えて食糧を蓄えようと、森の奥へわけいる。けばけばしい色合いの物は毒キノコで、縦に裂ける物は食べられるという「俗説」を信じ、毒に当たった少年は苦しみから何日も気を失う。

虚脱状態で意識を取り戻した少年は、自分が生き延びたように他にも生存者がいるかもしれないという「希望」を胸に、反対側の海岸へ向かう。しかし住み家を留守にしていた間、備蓄しておいた食糧はネズミに食い荒らされていた。縄張りを荒らされて怒った熊と、人間を襲う獰猛なネズミとの戦いが始まる。
動物は火を怖れるという「常識」も手負いの熊には通用せず、零下4~5度の寒さでは活動できないはずのネズミも容赦なく食糧を食い荒らし少年を襲う。そしてネズミに噛まれた傷口から梅毒と同じ病原体が侵入し、鼠咬症(そこうしょう)スピロヘータに犯される。

「正」の文字を壁面に刻んだカレンダーから、少年は翌日が元旦だと気付く。
「初日」を見て、こみあげる感動。そして海岸線の向こうにある陸地の存在を知る。

排便に伴う快感だけが楽しみの、娯楽のない無人島生活。文明とはなんと有り難い物なのか。
狩って食べるだけで精一杯の日々の中、初めて島の上空を飛行機が通りがかる。岩を並べて作った「SOS」の文字を雪から掘り返し、手を振って救助を求める少年。飛行機は通り過ぎてしまうが、文明は残っていたのだと少年は大きな希望を持つ。唯一の不安は、あの飛行機に日の丸がついていなかったこと。



お薦め度:★★★★☆
生きることへのなんという執着!
さいとう・プロのサイトに今後のあらすじが紹介されていました。Another Story共々これから揃えます。



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【検索用】サバイバル さいとう・たかを 1
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