アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『花とゆめ』2012年7号

2012-03-08 | 少女漫画
 
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 福山リョウコ劇場を堪能。モノクロの続き、新作よみきり、そしてふろく。

『墜落ゼリー』/福山リョウコ
なんだかとても、引き付けられた。決して明るく楽しい作品ではないけれど、全編を通して魅せられる。25歳の頃というのは、形や理由は違っても、多くの人が「自分を嫌い」になる時期なのかもしれない。(私は25の頃、自分のことが嫌いだった)。そういう、(自惚れと自己嫌悪に囚われて墜ちてしまうような)過去を思い出してしまうけれど、やはり魅力的な漫画だ。
作品の雰囲気や作者のセンス、京言葉のセリフ運びも秀逸。


『それでも世界は美しい』第8話/椎名橙
リビの元・宰相だった、バルドウィン。そのバルドの嘘を見抜くニケ。嫉妬にかられて二人を投獄、軟禁してしまうリビが、やはりまだまだ子供だ。そんなリビだから、やはり彼には「あなたはちゃんと愛されているよ」と教えてくれるニケが必要なんだと思う。


『リーゼロッテと魔女の森』第12話/高屋奈月
人間(ひと)でなくなるだけでなく、「過去の名前を呼ばせちゃいけない」という魔法が残酷で悲しい。「"エン"でも別に大丈夫」と答えた時の淵月の苦悩が、ようやく少しだけ明らかになった。この漫画は、しばらくはとても重苦しい展開が続くのだろうけど、私は連載が始まったばかりの頃よりもこの作品が好きになってきた。


『LOVE SO LIFE』第58話/こうち楓
双子の七五三の写真に、当然のように詩春も一緒に撮ってくれる松永さん。まるで「中村さんは家族なんです」と言ってくれているようで、嬉しい展開。


『月刊なかとば』/山口舞子
ハンカチに名言が書いてあった(笑)


『モノクロ少年少女』#57/福山リョウコ
呉羽と右京が、互いに「限界だよ」「限界なんだよ」と、とまらない。それなのに、呉羽は、審判のこと、先輩の言葉を思い出して、右京を拒んでしまう。大声を上げて泣き崩れる呉羽の姿が痛ましい。


『声優かっ!』voice.54/南マキ
ハウスキーパーの林さんが、最高の橋渡しをしてくれる。
「シロちゃんは千里さんにやっと出来た友達なの」
その言葉を聞いて、久遠千里のマンションへ走るシロ。


『神様はじめました』第78話/鈴木ジュリエッタ
人と妖でも結ばれるのだと、奈々生がその仲立ちをした小太郎と沼皇女を見て、理解を示し始める巴衛。そして巴衛が思い出す、かつて結んだ、人になるための契約。しかし、巴衛が取り戻した昔の記憶の中の人間の女性は、雪路。
やはり奈々生と雪路には何らかの繋がりがあるに違いない(第62話で奈々生の母が言っていた「ご先祖様」が、雪路に近しい人だったとか)。鍵というか、雪路と奈々生とを結び付ける物となるのは「笹餅」かもしれない。


『ろっぱん!!』Trick 11/トビナトウヤ・ハラダカケル
今まで誰も遊びに行ったことがない、静の家への家庭訪問。極道の看板を意に介せず、今まで通りでいてくれる六班の皆がすごくいい。


『タッチアライブ』後編/岡田ハルキ
後編は期待を上回る良さだった。稼いだ給料を、ひまりがその当日に借金取りに取り上げられてしまう所には、思わず「ひでえ!」と同情。そういうこれまでの、「暗く 静かな 死んだ世界」から脱却できて、良いラストだった。


ふろく。
全てがかっこいい。「F☆R」という文具のブランドが本当に存在しても良いくらいだ。


墜落ゼリー、声優、神様。



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【検索用】花とゆめ 白泉社 201207


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