「花とゆめ」14号

　

ふと気付くと、毎月5日と20日を心待ちにしている自分がいます。待ちきれないので朝一番にコンビニに行くんですが、店頭にまだ並んでないことも多いです。レジで「今日発売の雑誌で『花とゆめ』という本の14号なんですが…」と出してきてもらいました。

『声優かっ！』/南マキ
『S・A』を完結させた作者の新連載(『S・A』は昨日最終巻が出ました)。巻頭カラーで登場。まだ第1話目ですが、結構楽しい。『魔法戦士ラブリー・ブレザーズ』の声優を目指してヒイラギ学園高等学校声優科に入学した木野姫(きのひめ)、15歳。

ところが可愛い顔とは裏腹にものすごいダミ声で、付いたあだ名が「ゴリ姫」。校内には2年生にしてアイドルユニットを組んでいる河合と春山という二人も。そして初代ラブリー・ブレザーで今は女優の青山さくらの息子、久遠千里(くどうせんり)は無愛想で意地悪。
姫と同じく「居残り組」となった等々力月乃(とどろきつきの)、声が小さすぎるけど喋りが可愛い。仲良く居残り組となった、漢字が読めない高柳と自分に酔ってるミッチーも交えて、面白くなりそうな予感。
「負けられるか！」という展開は『S・A』と同じような気もしますが、設定とかキャラがいいですね。

『スキップ・ビート！』ACT.142/仲村佳樹
キョーコが手作りしたチョコには「憎」の文字(笑)　それを落とした拍子に連さんにも見られてしまい、更にシヨータにも。『DARK MOON』はそろそろ終わりに差し掛かり、芝居が終わるのは淋しいなと思い始めるみんな。
キョーコのチョコを見て「そんなに　アイツが　好きなのか－－－…」と詰め寄る尚。なんだか怖いぞ！

『LOVE SO LIFE』第11回/こうち楓
七夕を楽しみにしている天使が二人。晴れなければおり姫とひこ星は会えないと知り、まだ小さいので上手く言葉にはできないが、「会えないのは寂しい」というのを「両親が一緒に暮らせない」と重ねる茜と葵。
当日の天気が雨だと知り、七夕から話題をそらして茜と葵を別のことで楽しませようとする詩春ですが、政二さんは「楽しみにしてる事を　周りが遠ざける必要は無いと思うよ？」「世の中ってそんな　全てが思い通りに行く訳じゃないんだし」と。政二さんを好きかもしれないと意識し始めてしまう詩春。いい展開です。

『花と悪魔』Episode.33/音久夢
モーリッツの件にけりが付いて、もう教師も辞めて学校に来なくなってしまったビビとフェルテン。桃を除き、それまでの記憶を消されているクラスのみんな。はなちゃんは不安になります。自分は術が解けた時、とても大切なことに言ってもらった気がするのに、そのことも忘れちゃうの？と。
ビビは優しく「俺はお前とずっと一緒にいたいと　そう言ったはずだ」とはなちゃんのおでこにキスをする。
風邪をひいて休んでいた西島椿(にしじまつばき)、不良の桃とも自然に話し、約束して友達になるのとか好きじゃない、自然に友達になろうとはなちゃんに笑いかける、いい子だなあ。出番増えるといいですね。

未亡人の二条さんは学校で密かに人気です。二条菖蒲(あやめ)さん、私も好きなんですよ。大人の魅力ですね。

『モノクロ少年少女』#8/福山リョウコ
茅(チガヤ)と右京が大喧嘩してしまいますが、呉羽(くれは)は蝶々から、二人は小4の時からの大の仲良しだと聞かされ安心します。小1の時から仲良しだった茅と蝶々、そして小4の時に編入してきた右京。いつも一人で誰とも喋らなかった右京が、学年トップを争う茅と蝶々を抜いて中間試験で1位を取った時、やっと自分達と張り合える奴が来たと大歓迎され、初めて褒められたと心を開いた右京。目を見て名前を呼ばれたのもひさしぶり。それ以来「うっきょん」と呼ばれ、簡単には壊れない絆が芽生えた右京と茅と蝶々。しかし「きょうだい」をテーマに作文を書けと言われ、「…あいつの話はしたくない」と教室を飛び出してしまった右京。茅と蝶々が好きになった右京は、自分の好きなものは全部あいつにとられちゃうからとこわくなった。「…とられたりしないよ　だってどこにいたって　オレ達うっきょんすきだもん」と答えてくれる茅。それからはずっと一緒の三人。
オリエンテーション合宿宿泊先が投票で決まります。1位はクロヒョウ国－－…！
みんなでうっきょんの国へ行くのでしょうか。続き楽しみです。単行本も早く出して欲しいです。
【追記】第1巻が8月に出るようです。

『俺様ティーチャー』第34回/椿いづみ
昨日第5巻が出ました。
鷹臣くんを追いかけに行く真冬。その頃、病院の祖父を見舞っていた鷹臣くん。
お祖父ちゃんは鷹臣は強い、だけど強すぎて逆に心配になると言います。お前は教師には向いてないよと。この自由で大胆で破天荒な子は将来どんな事をするんだろうって思っていた。自分の意地で始めたことで、じいさんのためじゃないと答える鷹臣くん。それに学校の見える場所の病院に入院して未練たらたらじゃないかと。
ケンカも辞めて、好きなことも諦めて、本当にバカだねぇと泣くお祖父ちゃん。
真冬は鷹臣くんから本当のことを何一つ聞いていないと勝負を挑みます。昔やった鬼ごっこ。殴り合いじゃ勝ち目がないから。
自分を捕まえた真冬に、お前はきっと一生バカなんだろうなと優しい言葉をかけ、鷹臣くんが話してくれる賭けの本当の顛末。自分が欲しいのは「この学校だ」と言う鷹臣くんの本心とは？
いよいよ核心に迫ります。

『星は歌う』vol.37/高屋奈月
星を見上げながら仲良くお月見をするホカンのメンバー。千広も一緒に。ホッとする一時。
秒速三百キロで近付いてきていて、地球がいるこの銀河に30億年後に衝突するというアンドロメダM31。
サクが好きな気持ちがバレバレのユーリ。杞紗(きさ)がせーちゃんを好きだというあの口癖は本気なのではないか。
30億年後とか、途方もない、実感のわかない。もろく一瞬な、人間の一生。その一瞬の中に足掻くように、かきむしるように生きている自分達。
心を閉ざしてしまった、自分の大切な「家族」であるかなちゃん。そのサクの悩みを聞くよと、優しく笑いかける千広。かなちゃんがどうして変わってしまったのか、まだ分かりません。

『男子ingガール！』/岡田ハルキ
9号に載った同名の読み切りの続編です。前回、翔太(しょうた)と入れ替わってしまった、男嫌いの花凛(かりん)ですが、一度入れ替わったことにより受け皿ができてしまい、再度入れ替わってしまいます。
こういうのも「TS」かな？←最近知った言葉。
男が苦手な花凛、また男子校での生活が始まると思うと生き地獄。好きになったかもしれない久我悠斗(くがゆうと)がそばにいて力になってくれますが、汗の臭い、むだ毛、男嫌いの花凛にとっては正に地上の地獄。
ところが同じ男子でも、久我さんの汗はイヤじゃない。この気持ちが恋なのだろうかと思いながら、男の姿の自分と、女の自分の体をしている翔太、そして久我さんの三人でプールへ。
前回に劣らずバタバタするのが楽しめました。なかなか良かったけど、3回続くと新鮮味がなくなるので、次回は違うものを描いて欲しいです。

『今日も明日も。』Step.24/絵夢羅
ちょっと停滞気味だったんですが、また面白くなってきました。兄から一年間の自由を与えられ、それまでにデビューすると必死で原稿を仕上げるちか。プロの稜ちゃんの手は一切借りずに、友達のよっちゃん達に手伝ってもらい締切までにひたすら描く。トーンの貼り方が曲がってる、直してぇー！と心の中で叫ぶ稜(笑)
2月10日必着の原稿は9日に仕上がり、それを速達で出すちか。
ちかの兄が実は素直になれないだけのシスコンだったり、自分の立場はすでに決まっていると再確認する稜。その稜を見る目が少し変わり始めたちか。特にラブは期待していない作品なんですが、そっち方面が盛り上がってくれても楽しいと思います。私は漫画家デビューまでの道のりの方が気になりますが。

『ジェントル磯田』(読み切り)/ミドリノコ
新人さんです。これまで何度か登場してますが、今回のは少しユニークですね。
「紳士たれ」と自分にも言い聞かせ、周囲にも強要する磯田大星(いそだたいせい)と、笑わない村上さん。孤独な村上さんを放っておけず、しかし空回りしてしまう磯田。ところが磯田の紳士ぶりを「ジェントルマンごっこ」だと悪口を言うクラスメイトに初めて「『ごっこ』じゃないんだよアイツのは!!」と言ってくれていたのを聞き、彼女は本当は優しい子なのだと気付く。
ジャージ盗難事件で村上さんが疑われたのをきっかけに、彼女の汚名をすすぎ、二人の仲が進展するというまとめ方も上手いです。

『神様はじめました』/鈴木ジュリエッタはお休みでしたが、ふろくのハンドタオルがありました。可愛い！

6/27発売の「ザ花とゆめ」にカラー32ページの特別編が載ります。ミカゲと巴衛の同居生活の頃を描いたもののようです。

『LOVE SO LIFE』詩春&双子とお買い物GAME銀はがし。
図書カード当たるといいなあ。


↓今号も堪能しました
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