Wonderくんのひ・と・り・ご・と

日々の出来事、感じた事、テレビ等の感想などを
思うままに書いてます。

死者が帰る日

2007年08月13日 |  日記
今日からお盆を迎える。
年に一度死んだ人に帰って来てもらうというものだけど
ほんとに来てくれたら嬉しい。
もちろん元気な頃の姿で・・・。

直木賞を受賞した浅田次郎氏の「鉄道員(ぽっぽや)」は
表代作を含め8編の短編で構成されているが、
そのうちの3編が死者が現れるというユーレイ話だ。

死んだ赤ちゃんが成長してゆく過程を父親に見せた「鉄道員」。
幼い頃、父親に置き去りにされた主人公が数十年後、
同じ場所でユーレイとなった父親と再会する「角筈にて」。
古い慣習に縛られる農家に嫁いだ孫娘を案じてお盆の夜に
挨拶に来る死んだおじいちゃんに涙する「うらぼんえ」。

他の2編はともかく、この「うらぼんえ」はお盆が舞台と
なっているだけに妙に説得力がある(笑

うちの父もこのお盆に「まだ、嫁さんをもらわんのか?」なんて
元気な姿で現れてくれないものだろうかなんて考えてしまう・・・。