朝日新聞が退院者数及び前日からの増加数を載せるようになりました
2020年3月18日(水)
朝日新聞は毎日、新型コロナウィルスの感染者数の推移を掲載しています。
今日18日から、退院者数についても掲載するようになりました。
17日の新聞です。退院者数は掲載されていません。
18日の新聞です。
感染者数1589人(+42)、新たに退院者数657人(+57)とあります。感染者数も増えていますが、それ以上に退院者数が多いです。これ、この推移が続くようであれば、感染拡大が抑え込まれているということは素人でも分かります。
私は、昨日のブログで、次のように書きました。
これは、10日のデータと思われます。1275人中退院患者数427人ということです。このことについての評価は素人の私にできる訳ありません。
ただ、現在入院している人数848人(127-427)で医療崩壊は起こっていませんので、少なくとも入院患者がこの水準を超えない状況であれば、一応大丈夫ということは素人でも分かります。
因みに朝日新聞の報道によると、16日午後9時現在の感染者数は1545人で前日から61人増えています。退院者数の推移も欲しいでありますなぁ。例えば退院者数が感染者数を上回っているか下回っているかで状況は違ってくるのであります。
新聞の役目でありますが、素人でもある程度判断できるよう必要な情報を提供するということだと思います。
一人ひとりの国民が正しい情報に基づき認識し、適切な行動を起こすことこそ、感染拡大を阻止する最大の力になると思います。
私が「退院者数の推移も欲しいでありますなぁ。」と書いたから朝日新聞が掲載するようになった訳では勿論ありません。多くの読者が思っていたことが通じたということでしょう。
でも私は、私が思っていることが通じたという双方向感を感じました。インターネットの世界はインタラクティヴという「双方向性」がありますが、新聞というメディアはなかなかありません。この「双方向感」をどのように構築するかが、斜陽と言われている新聞メディアが深刻に考えることでありましょう。→と、偉そうなことを朝日大新聞に言ってしまいました。失礼でありました。(ハハハッ)
18日の朝日新聞です。
欧州、アメリカでの拡大のペースは、正にパンデミックであります。
日本以上に規制が厳しくなっております。
イタリアの人口は中国の20分の一もありません。仮に20分の一として、人口比で割り戻すと、死者43,160人!
一方、ドイツの死者13人と少ないことが特徴的です。感染者との比率0.21%。日本は4.07%(クルーズ船を除く。)です。ただ、日本の場合は検査を積極的に行っていないという事情を考慮すると隠れ感染者がいますので、母数が増えれば率は下がります。
各国の事情比較により、いろいろと教訓にすべきことがあると思います。今こそ自国第一主義ではなく国際協調をとるべきと強調したいです。
コロナがもたらした弊害、国民が政府の言葉を信じなくなった
3/17(火) 16:00配信
NEWS ポストセブン
世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス。日本国内では、感染症状のない国民にもパニックが広がっている。
まずマスクの品不足が始まり、続いて「マスクと素材が同じトイレットペーパーは早期に品不足になる」という趣旨のSNS投稿をきっかけに、全国的にトイレットペーパーの買い占めが始まった。
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また「コロナには紅茶がいい」「いや、白湯が効く」といった科学的根拠のない言説が流布して、そのたびに品薄が生じる。
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古くはオイルショックから一部の日本人の精神性はそう変わらず、危機に陥るたびに個々のエゴが表面化するが、昨今はSNSの発達により、疑心暗鬼に付け込んだデマが一層拡散しやすくなった。
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コロナパニックで深刻なのは、多くの人が政府の言葉を信じなくなったことだ。
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その証拠に、3月3日の記者会見で安倍首相が「トイレットペーパーには充分な供給量がある」と語っても、買い占めは一向に収まっていない。
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感染症対処経験のある医療関係者は「政府はもっと国民を安心させることを発信すべき」と指摘する。
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「感染症対策は、どうしても自由や人権を制限してしまうので慎重にならざるを得ない面もあることを政府はシンプルに説明すべきです。その一方で、一斉休校やイベント自粛など国民を萎縮させ、怖がらせることばかり言うと、人々は不安になってトイレットペーパーを買いに行きます。
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新型コロナウイルスの毒性や致死率は強くなく、感染しても無症状か軽症の場合が多いこと、そして日本は世界の中で医療資源などが恵まれた国であり、きちんと対策を取ればそれほど恐れることはないともしっかり発信すべき。もっとも、万が一の際に批判されることを恐れて、“大丈夫です”とは発信できないのでしょうね」
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日本には、全体を見渡すことができ、かつパンデミック対処経験のある専門家が少ないのも問題だという。
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「新興感染症には、パブリックヘルスという見識が必要なんです。ウイルスや臨床の研究とは異なり、疫学、法学、統計学、社会学、国際関係といった分野の知識を持って、事の全体を中長期的なタームで俯瞰する目が大切になります。日本の中のことだけではなく、真に日本を救うためにも、世界の中で何が起きていて、何をすることが必要なのかということを考えないと、グローバル時代の感染症対策は成功しないんです」(医療関係者)
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コロナがあぶり出した日本の病理を私たちはしっかりと治療しなくてはならない。
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※女性セブン2020年3月26日・4月2日号