団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

自己責任

2018-10-27 14:48:50 | 社会

自己責任

2018年10月27日(土)

 2015年からシリアで拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが、解放されました。

 25日の朝日新聞です。

 実に40か月! 強靭な精神力に敬服というか驚愕いたします。何が彼をしてこのような酷い環境にも関わらず耐えさせることが出来たのか? これから本人が話をする機会があると思うのですが、ジャーナリスト魂のようなものかと思います。

 

 「自己責任」ということをどうしても考えるようになります。

 

 安田さんから奥さんのMyuさんへ暗号のような手紙です。「(身代金)を払っちゃあかん断固無視しろ」と書いてあります。

 

 「無事帰る」とも書いています。「frog」が蛙ですので、日本語と英語の両方を知らない人には分からないようにしているのです。

 余談でありますが、私も暗号のようなメイルをするのであります。

 これ、私が妻に宛てたメイルで、「飲んで帰る」という意味です。こんなことはどうでも良いことです。

 

 数年前に、在阪TV局のSキャスターが太平洋をヨットで渡ろうとして遭難し、自衛隊に助けてもらったことがあります。そのSキャスターですが、その後、社会的責任を果たしたのでしょうか?と思います。下世話な話ですが、自衛隊の救助費用の10倍位払っちゃって当然と思うんです。勿論、直接的に支払うことはできませんが、いろんな形で社会に還元することはできます。

 私は、強行な「自己責任」論者なのであります。

 

 今回の安田さんの場合、先のSキャスターと違って、取材に社会的要請があると思うんです。念のため言っておきますと、先のSキャスターのヨット航は自己満足のためであります。つまり社会的要請なんか全くありません。

 「社会的要請」とは、市民の知る権利をジャーナリストが提供してくれるということであります。また、戦地の市民が苦しめられているということを報道することはジャーナリストの使命とも思います。

 

 私は、危険に対するリスク管理について、社会的要請がある場合は、ある程度危険を冒しても止むを得ないと考えています。社会的要請もなく自己満足のような行動に対しては、それは自己責任を取ってくださいませ。

 ただ、何か危険な状態になった場合は、社会的要請がある無しに係わらず、国として救助する必要はあると思います。それは人道的立場からです。

 

 自分でも稚拙なことを言っていると自覚しているのですが・・、

 

 今回、外務省は、安田さんを救出することに相当な努力をしたと思います。担当スタッフに敬意を表するものであります。

 ただ、カタールが身代金を払ったという報道があることが気になります。菅官房長官は、日本として身代金を払ったことはないと言っていますが、カタールとトルコにお世話になったことに関して、今後便宜を供与するようなことがあれば、それは形を変えた身代金であり、そんなことは認めていいハズはありません。「自己責任」を論ずるに当たり、この身代金の問題はしっかり検証されなかればならないと思います。

 

 

 

 


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