団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

欧州自動車大手の7月~9月の業績

2012-11-20 17:45:13 | 経済
                      欧州自動車大手の7月~9月の業績

                                                   2012年11月12日(月)

 最近欧州自動車大手の7月~9月の業績が発表されましたが、日本以上に深刻な状況のようです。

 というより、深刻な自動車メーカーがあります。


 次に列記いたしますと、



           売上高(対前年同期)     純利益(対前年同期)  単位:億ユーロ

・VW          488(385)          112.9(70.4)
・ダイムラー      287(264)          12.1(13.6)
・フィアット      204(176)           2.9(1.1)
・BMW          188(165)          12.9(11.1)
・プジョー       129(135)           未公表
・ルノー        84(97)            未公表


 プジョー、ルノーといったフランス勢が特に深刻なようです。ルノーの売上高にいたっては、84億ユーロを4倍して通期を予想すると336億ユーロ(日本円で3兆3600億円)
 子会社の日産は、通期の売上予想は9兆8150億円ですから、子会社の三分の一!です。ルノーは日産でもっているといっても過言ではありません。  
 プジョーも深刻です。日産や本田の半分程度の売り上げ規模です。単独での生き残りは困難でしょう。米GMとの資本提携の動きがありますが、うまく行くかどうか。


 一方、VWが絶好調です。売上が前年同期比で26.7%の増、純利益に至っては、60.3%の増! この期の純利益を4倍すると日本円で約4兆5千億円! 
  
 この期は何かの特殊要因があったのかも知れませんが、今や最大の自動車市場になった中国で絶好調です。日本車パッシングで今後更にシェァを増やしそうです。

 自動車のプラットフォームのモジュール化に積極的に取り組んでいて、次期ゴルフⅦは約100㎏の軽量化に成功しています。(トヨタも真っ青でしょう。)
 技術、販売量部門で、今最も隙のない自動車メーカーと言えると思います。

 トヨタとVW、この二社が覇を競うなか、合従連衡の渦の中に巻き込まれるメーカー、更には淘汰されるメーカーと、戦国時代の様相を呈しています。


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