SDGsに騙されるな
2021年09月26日(日)
23日、知人からメイルがありました。以下です。
◆ベストセラー『人新世の「資本論」』の著者、斎藤幸平さん(大阪市立大准教授)が、雑誌『世界』10月号に「気候崩壊と脱成長コミュニズム ポスト資本主義への政治的想像力」を寄稿しています。
冒頭で、「真の不幸な知らせは、コロナが最後の危機ではないということだ」「すでに次の危機はやってきている。気候危機だ」と書き出してあるのを見て、引き込まれて読みました。
仮にコロナを乗り越えたとしても、それをはるかに上回る気候変動という地球的な危機に私たちはすでに直面している――。
この現実をどう直視したらいいのか。
コロナ禍を乗り越えて私たちは「コロナ以前の社会」に戻ったとしても、それは、すでに気候危機がひたひたと押し寄せて来ていた、以前の社会(世界)に戻るだけのことでしかありません。
今繰り広げられている自民党総裁選にしても、この秋に行われる衆院選でも、いったいどうやって気候危機を乗り越えるのか、というテーマは、まさに最大の争点だと言ってもいいのではないでしょうか。
08月26日の朝日新聞です。斎藤幸平さんの「人新世『資本論』」の宣伝です。
斎藤さんは、「SDGsに騙されるな 地球も人も壊される」と言っています。雑誌「世界」では、「SDGsはまさに、政府や大企業から環境団体まで多様な集団がつながる結節点になっている。だが、まさにその結果として、SDGsはその理念が骨抜きにされ、『大衆のアヘン』に成り下がっている。」とも言っています。
不肖私奴もSDGsには疑問がありまして、2020年02月06日のブログで書いたところです。「人類は地球という資源を消費して生存している訳であります。地球は人類からしたら巨大でありますが、しかし限りがあるのであります。つまり、人類生存が「持続可能」ってことは有り得ないのであります。大変おこがましことでありますが、このSDGsって、根本認識が誤っておりますです。」
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グレタさんとSDGs - 団塊世代の人生時計 (goo.ne.jp)
斎藤さんは、「気候危機」の犯人は資本主義だとし、「脱成長」を唱えておられます。
不肖私奴も「脱成長」というか経済成長を追い求めることはやめるベキと考えていて、先のブログにも書いたところです。
「脱成長」のためには、人々の意識改革が必要で、私は、ガンジーの次の言葉を思い出します。
「欲望を抑えることが真の文明だ」。
私ゃ、自ら欲望を抑えることが困難でありますので、この世からオサラバすることぐらいしかSDGsに貢献することは出来ないのであります。(ハハハッ)