団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

福田改造内閣

2008-08-02 08:23:49 | 社会
                福田改造内閣

                          2008年8月2日(土)作成

 福田康夫首相は1日、内閣改造と自民党役員人事を行った。
 最大のサプライズは、麻生太郎幹事長だと思う。
 麻生氏は、ポスト福田を狙っていることは明らかであり、次の総選挙で福田首相と心中したくないだろうが、ここは挙党一致内閣で総選挙を闘うという思いになったのだろうか。麻生氏が自民党内でポイントを稼いだことは間違いない。

 留任の町村信孝官房長官であるが、就任記者会見で記者からの「総選挙対策の内閣改造か」という趣旨の質問に、「今ある課題に適切に対応する人事だ」という趣旨の答弁をシャァシャァと言ってのけた。誰の目にも、総選挙に向けて内閣支持率向上を狙った改造であることは明らかなのに、町村氏らしい厚かましさだ。

 野田聖子消費者行政担当大臣は、この秋の臨時国会で消費者行政庁創設後、初代の長官になるのだろう。人気取りとはいえ、郵政選挙で自民党を離党、その後復党して間がない人物を閣僚に起用するとは、自民党とは節操のない見本のような党だ。

 中山恭子拉致問題担当大臣は、国民の拉致門題が解決できないもどかしさを、何とか「強硬派」の中山氏で引き付けたいという思惑だろうが、結論から言うと「埒」は明かない。
 拉致問題の解決は、国交正常化を果たす過程の中で解決されるものと、私は確信している。強硬姿勢の中山氏でこの問題が前進するとは思えない。

 私にとって、ちょっと考えさせられたのは、公明党からの入閣人事だ。斉藤鉄夫氏が環境大臣に就任した。斉藤氏は広島の出身なので、私のような一市井人でも評判が伝わってくる。人物的には好評のようである。
 しかし、内閣の支持率向上のためには、浜四津敏子氏の起用が一番だろう。
 公明党は、次の総選挙では、自民党が敗北することを予想して、プリンセス浜四津氏を温存したのではないかと思う。
 浜四津氏が閣僚で総選挙を戦い、敗北したあと、来年7月の東京都議選挙を戦いたくないのだ。

 肝心の内閣支持率であるが、ご祝儀で10ポイント程度は上がるだろうが、いずれ元の20%程度になるだろう。それだけ今の日本は、自民党政治が無力だという逼塞感が漂っている。
コメント
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