兵庫県立人と自然の博物館夏の教員向けセミナー
セミナーで昆虫を取り上げている。虫が嫌いな先生でも指導できます。
昆虫採取からはじめて、観察のポイントや昆虫の特徴などを実際に参加者が採取した昆虫で話が進みます。今、学校での課題を指導要領からひも解いて、より指導につなげる内容になっています。
教員向けセミナーでの内容
「アクティブラーニング」と「昆虫と季節と生き物の学習」
1・2時間目 昆虫•植物の観察•採集(実技中心のながれ)
採集する事前説明…自然観察に向けての諸注意と準備
採集(ネットの準備)と「理科」での「アクティブラーニング」とは
3・4時間目 座学と部屋での観察の方法
「昆虫の体のつくりについて」等とアクティブラーニング
今回取り上げる指導の内容は(小学校指導要領理科より)
B生命•地球(小学第3学年)
(1)身の回りの生物
身の回りの生物について,探したり育てたりする中で,それらの様子や周辺の環境,成長の過程や体のつくり に着目して,それらを比較しながら調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア)生物は,色,形,大きさなど,姿に違いがあること。また,周辺の環境と関わって生きていること。
(イ)昆虫の育ち方には一定の順序があること。また,成虫の体は頭,胸及び腹からできていること。
(ウ)植物の育ち方には一定の順序があること。また,その体は根,茎及び柔からできていること。
イ身の回りの生物の様子について追究する中で,差異点や共通点を基に,身の回りの生物と環境との関わり, 昆虫や植物の成長のきまりや体のつくりについての問題を見いだし,表現すること。
(内容の取扱い)
(3)内容の「B生命•地球Jの(1)については,次のとおり取り扱うものとする。
アアの(イ)及び(ウ)については,飼育,栽培を通して行うこと。(以下省略)
参加するみなさんに連絡
1・2時間目
昆虫の採集と観察について
楽しんで、おもいつきり採集してみよう!!!ただし、アクティブラーニングを意識しておいてください。
3・4時間目
「昆虫の体のつくり」(座学と観察です)
コクワガタの体のつくりは…?
「昆虫を学習するキーワード」
頭•むね•腹 (教科書以外の昆虫でもわかりますか?)
口や脚と食べ物 (どんな関係が見つかるでしょう カブトムシの口とチョウの口違うのは?
昆虫と環境について
採集した昆虫は (捕まえた虫はどうしますか?)
その他 昆虫について盛りだくさんの内容です。たとえば、
体のつくりをよく見ると生活がわかる。(比較してどんな生活をしている昆虫かがわかります)
ほかの生き物や環境、季節とのかかわりがわかる。
「理科」での「アクティブラーニング」とは!
児童が主体となって深く学ぶには…?
昆虫のよく知っている子どもにもまけない発想を身につけよう。
例を示すと
セミの抜け殼をみて 「これは蛹のからですか。」(どのような課題があるか探ります)
キリギリスとバッタの脚の比較から 「昆虫は肉食ですか、草食ですか。」わかります。
ほかに「冬には生物はいないのでしょうか。」
など
これらの質問の答は参加された人のみ(あたりまえですが)
なるほど、こんな方法があったのかと理解してもらえる内容盛りだくさんです。
※「アクティブラーニング」とは「能動的な学習Jのことで、授業者が 一方的に児童•生徒に知識伝達をする講義スタイルではなく、児童• 生徒の能動的な学習を取り込んだ授業を総称する用語である。
「児童• 生徒が主体的に活動して学ぶ学習の力」と日本語で言ってほしいよね。
今年の夏も予定します。興味のある方は参加おまちしています。