野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

月の話

2023-03-02 | 自然観察会

次の歌は、いつ頃の状態の月を歌ったものでしょう。

菜の花や 月は東に陽は西に

 

与謝蕪村によって詠まれました。正解は満月。小学校の理科の本や国語の本に載っています

安永3年(1774年)、蕪村が、摩耶山(まやさん)を訪れたときの句です。菜の花がお店にならびはじめました。今回は、菜の花ではなく「月」

もっとも近い天体「月」。小学校では、月の見え方の指導には随分と苦慮なさっておられるのではと思います。

小学生に月の動きや見え方を指導するとすれば、ハタと困ってしまうことでしょう。特に、フツ-のお父さん、お母さんでは理解できないような問題もあります。まことに今は理科嫌いを作るにはもってこいの教育をしているのでは、と考えてしまいます。

 

大学生に「三日月」がどうしてこのような形にみえるのか絵や図をつかって説明をもとめた報告があります。小学生の場合、「太陽に遮断されているから」「地球に隠されているから」「雲に光がさえぎられて」等と物による遮蔽をあげる者が結構います。大学生でも「地球に隠されて」と答えた人が3割近くいたとか。

天文のお話をしている講師の方から、

「太陽や月が出たり沈んだりする方角についてもむつかしい子がいるよ。太陽は西から東に動くとおもっている子(歌の歌詞をそのまま信じている子がいるみたい)がいるのだからおどろくよね。」

 

最後は1週間の月(げつ)の話

一週間の初めは日曜日です。 神様がこの世をお創りになるのに6日間働かれ、7日目に休息された安息日(Sabath day)がその由来です。だから、働き蜂の私達には、一週間の最初は月曜日とした方が実感にピッタリです。

ア~ア~、月さえなければ、月曜病なんてならないのに! アッ! 火星には月が2個あるな。そうすると火星に移住したら、日、月、月、水、木、金、土、クワバラ、~~~~。