野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

春の使者ミヤマセセリ

2023-03-09 | 兵庫の自然

春の使者ミヤマセセリ(セセリチョウ科)

里山での作業しているときに、今日(3月8日)、ミヤマセセリを見つけた。

春の使者です。ミヤマセセリは、写真のようにはねを水平に広げて止まることが多いようです。

ムラサキシジミやテングチョウなどは成虫で越冬する蝶ですが、ミヤマセセリは幼虫で越冬し、春早く蛹になって羽化します。

スミレの蜜をすうミヤマセセリ

幼虫はコナラ、クヌギ、カシワ、ミズナラなどのブナ科の葉を食べて育ちます。

ミヤマセセリの卵は新芽の付け根あたりに産み付けられ、やがて孵化し、柔らかい新葉を食べ育ちます。ゆっくり成長し、夏になっても食べ続け、晩秋にやっと成熟し、木を降りて落ち葉中で冬を過ごすことになります。