野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

オオハクチョウとコハクチョウ

2019-01-27 | フィールドガイド--野鳥--
オオハクチョウとコハクチョウ
鳥を大きく分けるとハクチョウもカモの仲間になります。カモは大きく分けるとガン、ハクチョウ、カモの三つのにグループに分かれます。
カモの渡りと同じ時期に日本に来る大きな鳥がいます。オオハクチョウとコハクチョウです。これらの鳥もカモと同じように池や湖、沼などにきて生活します。
オオハクチョウもコハクチョウもシベリアからやってきます。毎年10月初めから11月には北海道の湖に飛来し、それから日本各地に分かれていきます。
そして3月になると再び北海道に集まりシベリアに帰っていきます。オオハクチョウとコハクチョウはカモと違って、家族単位で渡ってきます。
シベリアで生まれた幼鳥を連れて親子で渡ってきます。
カモは日本全国で見ることができますが、オオハクチョウとコハクチョウは飛来する場所が限られています。
関東地方や東北地方から北の方ではオオハクチョウもコハクチョウも飛来しますが、北陸地方や兵庫県や島根県、滋賀県の琵琶湖ではコハクチョウしか飛来しないようです。(生きている由良川より)
コハクチョウの繁殖地は、凍っていた地表が夏季だけ湿原になる「ツンドラ地帯」。
オオハクチョウの繁殖地は、針葉樹の森が広がっている「タイガ地帯」
9月になると、日中でも気温が氷点下になると凍るので餌が獲れなくなります。そして、渡りが始まります。
10月中旬~下旬 ハクチョウの越冬する鳥は、ほとんど北海道の湖沼に集結します。
その後、11月になるころ、寒い北海道を飛び立って本州へ移動して越冬します。
コハクチョウの南端が兵庫県の加西市です。

2007年特別集中セミナー 三田市有馬富士公園自然学習センターにて

2019-01-27 | 野生生物を調査研究する会歴史
10年前の特別集中セミナー 三田市に移って初期のころのセミナーの様子です。
 
2007年特別集中セミナー 三田市有馬富士公園自然学習センターにて
■実施日/2007年8月7日(火)~8日(水)
■内容/阪神間、大阪府の幼小中学校の教員を対象に植物、昆虫、水辺の生き物、学校でできるビオトープなど、自然観察の方法について有馬富士公園でのフィールド研修会を実施しました。
□1日目
 >>(午前)水生生物を観察する!有馬富士公園から移動して三田市立野外活動センターへ
 前を流れる清流羽束川での水生生物の観察を行いました。
 >>(午後)植物の観察。園内にある植物を観察しました。里山の特徴や植物
□2日目
 >>(午前)昆虫採集をしよう。今回はハチとアブの違いの話からトンボまで、そして昆虫採集の仕方を体験実習しました。
 とったトンボやチョウを展翅して標本のつくり方も体験しました。
 >>(午後)学校ビオトープをつくろう。
 三田市内で行われているビオトープの話を聞きました。公園での水槽での飼い方、バックヤードの説明などききました。
今年度の先生方の感想から
1.充実した2日間でした。つかまえた生き物を一つ一つ確かめられたのがよかったです。川で水生生物を捕まえる活動にもう超し時間があればと思いました。
2.次回も是非参加したいです。自然豊かな場所に学校があるのに、その自然を生かせないことがずっと残念でした。今回たくさんのヒントをいただいたのがよかったです。
3.学校の前に水路があり、こどもたちといっしょに水生生物を観察したいです。
4.初めてで大変興味深く参加できました。
5.とても専門的でよかった。まわりのひとにももっとアピールして広めていってほしい内容でした。もっと多くの人に参加してほしいと思いました。
6.教室から外に出て、自然に触れて学習する機会をもてたのがよかったです。
7.知らないことがわかり、子どもと自然とふれあうときの活動に幅ができました。
8.有馬冨士公園の施設のつかっての観察、子どもたちと一緒にできるような計画ができたらよいと思いました
9.セミナー担当の先生方が、魚や植物、虫を大切にされている姿がとても印象的でした。

ウリハダカエデ

2019-01-27 | フィールドガイド--植物編--
ウリハダカエデ(カエデ科)
イロハモミジに次いでよく見られるカエデです。
葉は大きく、イロハモミジのようにはたくさん切れこまず、3つに分かれています。
幹や枝の緑色がマクワウリの実の肌に似ていることから、名前がついています。
しかし、太い木になると斑点や裂け目は目立たなくなります。

葉はやや扇状5角形で、上部が浅く3つに分かれる。縁には細かい重鋸歯があります。
雌雄異株。花は5月に咲きます。
6月ごろ、長大な翼果をぶら下げた雌株が見られます。
秋に、果序は総状に垂れ下がります。
シカはウリハダカエデは不嗜好性種となっている
( 兵庫ワイルドライフモノグラフ 9-9  兵庫県におけるニホンジカの嗜好性植物・不嗜好性植物リスト 藤木大介 1 1兵庫県森林動物研究センターより)