2017年1月29日(日) キノコの話
今月はキノコの話を伺いました。去年10月の大雨の後、里山でもキノコがニョキニョキ生えてきました。名前はほとんどわかりませんでしたので、この機会にそれも見ていただきたいと思います。
まずはキノコの各部の名称や生活環を見せて頂きました。菌類であるキノコは普通「菌糸体」という菌糸の状態で存在し、温度や湿度、栄養などの条件が合ったときに「子実体」が出現します。私たちが食べているのはこの「子実体」とよばれる部分です。
キノコの利用法としては、「食用」「薬用」「植林」があるそうです。「食用」「薬用」のキノコは身近にありなじみ深いですが「植林」とはどういうことなのでしょうか。植物の根は、生育に必要な水や養分を土から吸収する大事な役割を果たしています。その根には、ある種の菌類が共生しています。例えばマメ科の根に付く根粒菌があります。実はキノコの菌糸体の中にもそういう役割を果たす「菌根菌」というものがあります。
キノコについてのいろいろなお話を伺いました。木と共生しているキノコがあります。「菌根菌」は、植物の根に付く菌で糸状の組織を土の中に張りめぐらせ、樹木の細い根に共生して、「菌根」を作ります。そうして、土の中から養分や水を吸収し、菌根を通して樹木に届け、そのかわりに樹木は、光合成で作った糖類などを菌類に与え、その命を支えているそうです。
兵庫県治山林道協会が発行した「兵庫県のきのこ図鑑」には、たくさんのキノコが載っています。興味のある方はぜひご覧ください。
キノコは似たものが多く特定はなかなか難しく、傘の上からだけではなく、横からの写真や「つば」「つぼ」「ひだ」の状態も見て判断するそうです。持参した写真はほとんどが上からの写真、相当分かり難かったようです。申し訳ありません。
次回からはあらゆる方向から撮るようにします。名前が判明したものを載せておきます。
次回からはあらゆる方向から撮るようにします。名前が判明したものを載せておきます。