思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

強化試合2試合後の雑感 

2006-06-05 12:30:12 | スポーツ
もちろん最近注目が集まる、W杯直前のサッカー日本代表のことだが、5月30日のドイツ戦と6月4日のマルタ戦を終えての僕個人的な印象を少々。日本代表の選手名は各種媒体でもう大半の人は知っているだろうから、今大会終了までは姓名のうち名前と所属チームは省略する。

・FW柳沢の調子

ドイツ戦が久々の実戦であったFW柳沢だが、ケガをしていたとは思えないくらいの良い動きで、彼の持ち味であるボールを持たないときの動きも光っていた。あれなら本番にも間に合うな、と安心した。
「自分が点を獲らなくてもよい」と他の選手の攻め方を活かそうと連係を強く意識した献身的な動きによって、他人をあまり誉めない? MF中田英や中村からの信頼も厚いが、まあこんな(日本的な)FWらしくないFWがいてもよいか。相性は誰とも合うし。できれば巻との組み合わせを観てみたい。

・DF田中から茂庭へ

ケガが長引いていた、僕も特に注目していたDF田中が離脱し、代わりに茂庭が招集された。相手FWとの競り合いでの当たりの強さは中澤同様にたしかにあり、(頭を使う)主将宮本や(速さでボールをかっさらう)坪井よりはセットプレーのような接近戦では強く、長身選手が並ぶオーストラリア戦とクロアチア戦では有効だ。レギュラー組の誰かがケガした場合でなくても出番は結構あると思う。

・実質1ボランチ?

日本が現在やっている3ー5ー2システムでは、MFの底のボランチは福西と中田英で組んでいるが、やはり基本的に攻撃的な中田英が攻め上がることが稲本や遠藤よりも多く、実質は福西の1ボランチ状態になって、3ー1ー4ー2という感じになっている(1が福西)。
どちらかが攻め上がったときのスペースのカバーの仕方なんかは練習で話し合って合意できているのだろうが、相手にそこを突かれやすく、上がりは抑えて細かいパス回しの軸は中村にしたほうが、とも思う。
まあ予選3試合、特にブラジル戦は相手が相手だけに、攻める時間よりも守る時間のほうがどうしても多くなるだろうけど。やはり決め手はカウンター攻撃ですかね。
そう言えばマルタ戦の後半で4ー4ー2も試していたが、やはり慣れている3ー5ー2のほうがよいね。後半は連係で、特に左右から崩す場面は少なかった。それがやや心配。これまでレギュラーを張ってきたMF加地の足の状態も気になる。

・ユニフォームの質と日本製品

ドイツ戦でFW柳沢とMF駒野のユニフォームが破れていたが、アディダス製のそれの質が心配。まあこれは軽量化ゆえの破れ方で、しかも相手が特に当たりの強いドイツだったからそうなったのかもしれないけど。
ユニフォームでは地元ドイツとのアディダス対決になったが、日本好きの僕としては世界大会では日本産のアシックスまたはミズノ製で戦ってほしいよな、と前々から思っていて、サッカー日本代表のアディダスとの長期契約も寂しく思う。
メジャーリーグでイチローや松井秀喜がミズノ製品を重用しているように、スポーツの種目を問わず外国であっても日本選手はバリバリの日本製品を使って戦うほうが、応援するほうも日本人としての思い入れもより深まると思うけどなあ。

・調子に乗った? 頭髪

簡単に言うと、ドイツ戦で2得点の活躍をしたFW高原の後頭部の鶏冠(とさか)というかモヒカン? が気になる。あれはどう見ても似合わない。ジュビロ磐田時代の坊主頭のほうが絶対に似合っている。磐田の先輩というか師匠? である中山雅史はあの鶏冠をどう思っているのだろうか。
あと、FW大黒の脱色に失敗した感じの金髪もどき? も気になる。百歩譲って茶髪ならまだしも、あの色は日本人の顔には合わない。相変わらずの稲本も同様。
フランスW杯の中田英以降、欧州市場へのアピールの意味もあって髪の色を変えて目立つ選手が増えてきたが、それよりもプレーの質の向上に力を入れてほしい。

・DF坪井の背番号

これは普段から浦和レッズを熱く応援する人に共通することだと思うが、今更ながらDF坪井の背番号が19番というのが納得いかない。
ジーコジャパンになってからの貢献度を考えると、坪井が3番で駒野が19番を着るべき。そして田中が離脱して茂庭が代わりに2番を着るだろうから、それも悔しい。坪井よりも若輩者がレギュラー番号を背負っているのはちょっと違うよな、と眉をひそめている人は(特に埼玉県内で)多いはずだ。
まあ今はレギュラーで長く活躍するMF三都主の14番やDF中澤の22番のように、一般的なレギュラー番号以外の大きな番号も浸透しているし、スポーツ選手は名前や背番号ではなく身体ひとつで戦うものだからそんなことにいちいち目くじらを立てるべきではないのだろうが、ジーコ監督が先月に代表選手を選出するさいに貢献度を重視する、という言い分からはえらく外れた対応である。
とはいえ、大会はもうすぐ始まるから、この時期にいちいち文句を言っても仕方ない。坪井にはスタメンでバリバリ活躍してもらうことを祈るしかない。

・寒いドイツ

今年のドイツは異常気象なのかどうかわからんが、寒いらしいね。夜は気温が2度くらいまで下がるとか。6月なのに練習でも試合でも長袖を着たり手袋をしたりしなければならないなんて。
緯度で言うと北緯50度前後のドイツは基本的に北海道の稚内よりも寒いことになるが、これはやはり異常かもしれない。体調を合わせるのが大変そう。
マルタ戦では選手たちにやや疲れた感じも見られたので、少しは休息も必要よね。この直前の時期になるともう、戦術の確認云々よりもケガの回復や体調管理のほうが重要になってくる。
システムだ連係だなんだかんだと言っても最後はやはり、球際での1対1の競り合いに負けないことが肝心なのよね。来週からの本番では日本選手が良い体調でガシガシ競り勝つ場面をたくさん観たいものだ。


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