思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

違法駐車車両の取り締まり強化は大賛成  

2006-06-01 13:01:52 | 交通・地理
2006年6月5日、東京都練馬区の西武池袋線桜台駅付近の高架下(つまり後付け写真)。写真中央の高架下に停車している黒いクルマが邪魔で、本来はクルマでもなんとか対面通行できる道路も片側交互通行になってしまっている。実は写真の左側に一時退避できる場所があるのだが、そこに移動することもなく20分近く停車していた。このクルマのドライバーは何を考えているんだろうね。何も考えていないのかね。


各種媒体でも連日話題になっているが、今日から施行された改正道路交通法によって、違法駐車車両の取り締まり業務が民間業者に委託された。
普段はあまりクルマに乗らない人力移動派の僕としても、歩道と車道の区別のない裏路地なんかに堂々と長時間停めているような邪魔なクルマ、というかただの鉄の塊にいちいち腹が立っていたクチなので(しかもそういうクルマに限って図体のみならずサイドミラーをたたんでいなかったりして、余計に邪魔なブツだったりする)、今後はじゃんじゃん取り締まってほしいよな、と思っている。つまり朗報である。

ただ、郵便・宅配便、飲食店・酒店やスーパー・コンビニエンスストアなどへの生活に直結する配送・配達の仕事をする営業車や介護・福祉関係の車両へ特例措置がないことや、徴収した違反金の流れ、駐車監視員が取り締まりのさいに使用する携帯端末の扱いの不慣れさ、現場でのドライバーとのトラブルへの対処の仕方などで準備不足が見られ、やや見切り発車的な制度かな、とも思う。郵便関係の車両のみ今回からの規制でも特例措置が取られているそうだが、都市部ではほかにもそうすべき営業車両は多々ある。
が、今回から違法駐車の取り締まりを強化する地域というのは基本的に電車やバスのような公共交通の便の良い場所で、明らかにクルマなんかで来るヤツが悪い、としか思えない繁華街ばかりで、そんな場所での違法駐車を正当化する神経は許せないし、緑または黒ナンバーの一般車両に限っては同情の余地もない。

僕は以前、アルバイトで東京23区内の幹線道路付近の道路に路上駐車しているクルマの台数を時間帯別に数える、という調査を数回やったことがあるのだが(一応、駐車形態が合法か違法かも分類していた。今年も文京区内で2回やった)、その経験から見ても、歩道と車道の区別のある幹線道路のような表通りとともに、パトカーの監視の目が届かないような裏通りでの駐車違反がよく見られた。
こういうところに停めているクルマのドライバーからすると、表通りよりは交通量は多くないんだから停めてもいいじゃん、と思っているのだろうが、それでも近所に住む歩行者や自転車の交通が阻害され、特に小学生の通学路になっているようなところでは思いっきり邪魔である。その鉄の塊が死角になって、そこから飛び出したときにその塊を避けながら通行するクルマやオートバイにぶつけられる可能性もある。クルマのドライバーって、そういう危険性もあることは想像したことはあるのかな?
交通とは、動力を利用した手段だけで構成されているわけではないのだが、道路ではそうやってクルマがすべて、と勘違いした人が結構多いのが困るのよね。
まあ今思うと、そういった調査は今回の取り締まりの指針の基礎調査のようなものなのかもしれないので、クルマに乗らないとは言っても一度この問題にかかわった僕としては他人事にはしておけない。
ついでに言うと、別件で東京23区内の時間貸駐車場の位置確認や収容台数の調査もやったことがあるのだが、そういうところがあまり利用されておらず、大通りに違法な停め方をしているクルマもよく見かけた。2、3週間前にもテレビ『めざましどようび』で東京都・銀座を事例に駐車場が余っていると報じていたが、一方通行などで駐車場に行く手間はかかるけれども実際にはクルマを停める場所はあるのだよ。それに、そういう繁華街にあえて行くのであればやはりクルマ以外の交通手段で来るべきである。

また、2台のクルマがギリギリで対向できるかどうかというそんな細い裏路地とともに、もちろん片側2、3車線かそれ以上の大通りでも交差点の手前や横断歩道の上に堂々とクルマを停めているアホなドライバーが多く、他のドライバーのみならず人力移動者から見ても道路の見通しが悪くなって大変危険で邪魔なのよね。

先週の午後にも、東京都・池袋の西武百貨店前の横断歩道上に車体すべてを乗り上げて白黒部分を半分以上ふさいでいたワンボックスカーがあり、僕が青信号で横断するときにバンッ、とその車体を軽く叩いて注意喚起したが(駐車車両の邪魔なサイドミラーをたたんだり、車体を叩いて牽制することは普段よくやる)、たまたまそれに乗っていた僕より若めのドライバーから「バカヤロー!!」と怒鳴られたのだが、どっちがバカなことをしているのだ? と呆れてしまった。
そのときは急いでいたのでいちいち相手にしなかったが、基本的には時間があればそういう輩であってもとことん相手するほうなので、民間監視員のみならず悪いことは悪いと言える世の中になるためにも、今回の駐禁取り締まり強化は大賛成で、僕にとっては追い風の法改正である。
池袋のそこは新宿駅前のアルタ前や渋谷駅前のスクランブル交差点のように、平日・休日問わず東京都内でも特に歩行者が多いそんな場所で、停車だろうが駐車だろうがそういうクルマの停め方をするなんて言語道断である。
特に人口が多くてその流動も激しい都道府県庁所在地レベルの大都市でのクルマの利用を、今一度見直したほうがよいと思うけどなあ。乗務員を増員して駐車監視員との闘い? に備えるよりも、それ以前にできるだけクルマに頼らないようにする方法や、配送の荷下ろしの順番を事前にきっちり決めてクルマから離れる時間をできるだけ減らす方法を考えたほうが得策だと思うよ。

それとともに、営業車両はもう少し大目に見るようにしないとかわいそうだ。クルマに乗らない僕らだって間接的にお世話になっているのだから、特に緑または黒ナンバーの営業車の規制緩和を早急に検討してほしい。
1回ごとの停車時間が短いことが明らかにわかっている宅配便やルート配送のクルマのために営業車専用の新色のナンバープレートを発行してより細かく分類・判別できるようにするとか、方法は何かあるはずだ。あ、でも、緑ナンバーでも日中に裏路地で昼寝のために停車しているタクシーなんかは取り締まってほしいかも。あれも困る。特に冷暖房のためにアイドリングしているやつは最悪。
あとの白または黄ナンバーの一般車両、車頭番号(所沢300であれば3、品川77であれば7など)で言うところの3、5、7ナンバーは問答無用でレッカー移動してほしい。運転者や乗務員が乗っていようがいまいが、ハザードランプを点灯していようがいまいが、邪魔なものは邪魔なのだ。1時間に数十台しかクルマが通行しない山中や田園地帯とかならまだしも、(動力・人力問わず)その100倍以上の交通量のある街地でそういうことをやるなっつうの。調査の仕事でたまに、ハザードランプを点けながら堂々と30分近く停車しているクルマも見かけるが(ハザードはそんなに長時間点けるものではないでしょう?)、そういう思わせぶりな悪行にもいちいち腹が立つ。そういうものは駐車扱いにして即レッカー移動に処してよろしい。

今後はレッカー移動を見かける回数が増えるだろうな。近いうちに時間があるときに、駐車監視員の実際の取り締まり業務の様子を張り付いて観察してみようと思っている。


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