goo blog サービス終了のお知らせ 

思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

2008年の極私的重大ニュース

2008-12-30 18:00:00 | 普段の生活(日常)
さらに、今年の重大ニュースについても簡単に。例年どおり様、世間一般のものと私的なものの2種類のベスト10をそれぞれ以下に挙げる。


●一般

1  11月、プロ野球・埼玉西武ライオンズが日本一
2  6月、東京メトロ副都心線が開通
3  2月、熱気球太平洋横断に挑んだ神田道夫が太平洋上で消息を絶つ
4  6月、秋葉原連続殺傷事件
5  プロ野球、清原和博・桑田真澄・野茂秀雄など引退が相次ぐ
6  6月、ネパールの王政が廃止されて立憲君主制から連邦共和制へ
7  1月、新風舎が倒産
8  サッカーJ1、浦和レッズがリーグ後半に失速
9  9月、山野井泰史が東京都・奥多摩山中で熊に襲われる
10 12月、間寛平が「アースマラソン」に出発

なんか今年は特に6月と今月に大きな動きが相次いだが(後者は「不況」という意味で)、なんでだろうね。地震も特に東日本で多かったなあ。
6~10は本ブログで触れていないので、簡単に。

6、僕はネパールに一度行ったことがあるために少々思い入れがあるため、今年の毛派に、つまり政策が中国寄りにガラッと大きく変わったのは今年のアジアではチベット弾圧とともに特に大きな事件かな、と思う。周りにはインドとパキスタンもあってカシミール地方の緊張感もより高まるかもしれないし。今年残念なことになったNGOのペシャワール会のような活動にも悪影響はあるかも。宗教に関係なく。
だが先日、ネパール帰りの旅人によるとカトマンズの様子はもう平静のようで、今年始めまでの暴動が起こっていたようなきな臭い雰囲気はなくなっているようね。まあとにかく、近いうちにネパールに再訪して自分の目で確認しなければ、とより強く思った次第。

7、共同出版と謳いながら実際にはほぼ完全に自費出版のようなカタチで一般人に利益込みの100万円以上の大金を求めながら出版を持ちかけていた、という商法のほころびがついに露わになって、首が回らなくなったね。と書きつつ、実は僕も拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)の雛形を2003年に最初に持ち込んだのはこの版元だったりして。
でも、当時のこの会社の説明会で出版の手続きに関するあれこれや著者をとにかく褒めちぎる体質? を聴いて触れているうちになんか違和感が増幅して、結局はその勘が当たってここにしなくて正解だったのだが。だが実際にその誘惑? に押し切られてここを利用している著者もたくさんいることを考えると、とても複雑。同様の経営手法を引き続き展開している(新風舎の顧客をいくらか引き継いだ)文芸社は大丈夫なのだろうか。今年は大ヒットの『B型 自分の説明書』以降のA、O、AB型版もすべて大当たりしているけど、その勢いも永遠には続かないだろうし。

8、今年は特に後半はリーグもACLもボロボロで、特にリーグ最終戦の横浜Fマリノス戦でのそんなに悪くはないスタメンでの6失点大敗は目も当てられなかったな。
来季から監督にフォルカー・フィンケが就任し、岡野雅行・内館秀樹というベテランを戦力外として外しもしたが、ちゃんと立て直せるのだろうか。経営陣に変更はないようだけど。今やチームでも日本代表でも主力の闘莉王や鈴木啓太の移籍話もスポーツ新聞レベルでは依然くすぶっているし、来季はJ2落ちまではいかないだろうけど心配ごとが今から山盛りである。

9、NHKのニュースで一報を聞いたときはびっくりしたが、雑誌『岳人』09年1月号の(高田馬場・カモシカスポーツ店長の)笹原芳樹氏の新連載でこの一件について触れているのを読むと、たしかに出会い頭で人間と熊が揉み合っても熊に勝てるわけがないので、いくら世界屈指のクライマーである山野井さんでもねえ、と考えさせられる。彼だからこそ大ケガを負いながらも生き残ったので、一般人であれば仮に命は奪われなかったとしてもいまだに病院で生死の境を彷徨う状態か後遺障害が残る感じだろうね。そう考えると山野井さんはすでにクライミングを再開しているというのがまた凄い。
それに、あの山野井さんが今は山に入るときは(らしくない)熊除けの鈴を携行しているというのがなんとも、と思うが、山は人間だけのものではないから仕方ないよね。僕もよく行く奥多摩にこのようにツキノワグマが結構いることは前々から充分認識しているつもりだが、特に春と秋の登山はより気を付けないと。

10、特に日本テレビ系列やトヨタ自動車をはじめ大口スポンサーも付いた壮大な計画だが、「間寛平」という安泰のいちブランドが確立されているのにそれに驕らずに、家族を残してでも今月17日からホントに実行しているのがまた凄い。芸能人だからこそできた企画という面もあるが、マラソンで2万kmとヨットで1万6000kmで地球一周、は並大抵のことではないことは一般人でもわかりやすい。ヨット経験者の元マネージャーのつてでヨットの鍛錬もきちんと積んできたそうで、力の入れようは半端ではない。
雑誌『ランナーズ』09年1月号で彼の走歴を見直すと、『24時間テレビ』の企画は当然知っているとして、ほかにウルトラマラソン4回完走、スパルタスロン3回完走、今年のサハラマラソン完走、と長距離のほうが強いことがよくわかる。今でこそスパルタスロンは日本人参加者が増えて情報がよく入っているが、その初期から参加しているし(いつの年のだったかは忘れたが、明石家さんまがサポート役として帯同したときのテレビの特番も観ていて、36時間以内で起伏の激しいところを246km走るという過酷さもなんとなく知ってはいる)、とにかく脱帽。
『ランナーズ』09年3月号かそれ以降からこれに関する報告も逐次あるようなので、ブログとともにこちらでもコトの成り行きを楽しみにする。とりあえず、1日朝の生中継による千葉県・鴨川からのヨット出航が順調に行くといいね。
寛平ちゃんがどこかの国を走っている最中に突発的に応援に行って、血ぃ吸うたろか、とけしかけてみたい気もするが、行けるかな。


●私的

1  6月、『産経新聞』の『野宿野郎』取材で新聞記事と(その転載の)Yahoo!ニュースに自分の名前が掲載される
2  3月、東京都・台場のチャリティランで24時間で123km踏破 
3  周りの結婚ラッシュ、先輩とか後輩とか身内とか
4  沖縄県・浜比嘉島にどっぷり浸る
5  十数年前からの愛読誌『BE-PAL』にお友達が2人登場(「石田ゆうすけのリアル旅人図鑑」に、2月号・加藤千晶と8月号・富永浩通)
6  初フリーマーケット出店
7  5月、岩手県盛岡市でわんこそばを255杯食す(昨夏のリベンジ)
8  タロット占い初体験
9  堀北真希の躍進
10 下半期に膝痛続き

本ブログでちゃんと触れていないのは、3、8、9か。
その前に4、5、6についての感想と補足を少々。

4、結局、浜比嘉島には地平線会議の催しで計4泊して、まあいろいろと楽しかった。昨日触れた平田大一氏の影響もあってか、実は地元紙の取材もちょこっと来ていたのですよ。来年2月頃にその報告書が発行されるそうで、そちらも楽しみ。ただしこれは対外的に広くは出さない、主に関係者にのみ流通するものらしいけど。
5、「カタログ雑誌だ」という揶揄を小耳に挟みながらも野田知佑やシェルパ斉藤の連載を軸にこの雑誌を十数年間毎月買い続けていて思い入れの深い僕としては、驚愕というほどでもないが落雷モノのできごと。こういうのって、世に出ている人とのつながりが何よりも重要なのね。まあいち読者として記事はふつうに楽しめたけど。でも記事を読んで、世に出るべき人(加藤、富永)とそうでない人(僕)との差も痛感して再考した。
6、実は結局は下半期の7月、10月、11月(ワンテーブルマーケット)の計3回出店している。10月のは触れるのを忘れたが、これは日曜日に僕の地元の市役所駐車場を活用して毎年開催されている催し。出店はもちろん来年も続く。来月下旬にも東京都内で出店予定あり。告知はまた来月。

それで本題。まず3だが、今年はホントにこれでもかこれでもかと重なった。内訳は大学時代のワンゲルの先輩が1名、同じく後輩が3名、その他の旅関係の知人が2名(そのうち1組がともに知人同士で結ばれた)、あとはウチの7歳上の長男。なんで1年でこんなにかぶるのか。おかしい。
結局、洋式の結婚式からちゃんと挙げたところ、そうではなく披露宴的なパーティーのみ、神前式と軽食のみ、単に入籍のみ、とカタチはいろいろだった。ただ、僕は個人的事情もいろいろあってすべての式には参列できなかったが、そこはまあ勘弁していただきたい。だって、1年で身近な人が7組も結婚するって、ふつうはほとんどあり得ないでしょうよ。ちなみに、今までに聞いているところでは、おめでたはそのうち1組のみかな。
それからウチの身内について補足すると、ここは出会ってから20年ほどだからすでに人生の半分くらいの長い付き合いがあり、数年前から同棲もしていて、両家ともにすでに公認の仲。だから今更なんでだよ、という困惑もあり、今回も彼らも四十路突入を機にけじめをつける意味で親族のみの式を挙げただけで、特に感想はない。単に戸籍が変わっただけ、という感じで家族も弟である僕も楽観的に受け止めている。べつにおめでたもなく(経済的に貧しいためでもある)、ウチの両親はすでに生きているうちに孫の顔は見られそうにないことを達観しているふしもある。結局、あまり色めき立つ催しではなかった。僕はそれよりは先輩後輩のお嫁さんの素性をもっと知りたいところ。

8、11月の「ワンテーブルマーケット」の関係者で、偶然にもタロット占いの経験豊富な方がいて、なぜか僕も含めて男連中が特に興味を示して特別価格で占ってもらった、ということがあった。女性陣のほうが冷静だったな。占いなんて対面で実際にやるのは初めてだった。手相や風水なんかも経験ないし。
で、僕は仕事面のことを占ってもらったのだが、タロットはカードの絵柄のみならずその組み合わせやカードの上下の向きもひとつずつ意味があることはなんとなく知っていたが、その解説を受けると恐いくらいに当たりまくっていて、おおすげー、とタロットを見直した。ほかの面子も心当たりのある部分をズバズバ言い当てられていた模様。
そのなかで、僕の最近の人付き合いでは歳下の人とかかわることが多い、ということもズバリ言い当てられたのだが、5に挙げたふたりも含めてたしかにそうで、何か悩みごとがあったらそういう人たちにも助言を求めてみたら? という回答を得た。僕は基本的になんでも自分で決めるタチで、今後はそういったことも必要なのかと思っていたふしもあるので、来年以降は自分ひとりで抱え込まずにそれを少々試してみようと思う。僕とかかわっている方々、とりあえずサシでもっと食事か呑みに行きましょう。

9、これは意外と思われるかもしれないが、僕的には堀北真希が今秋のフジテレビの月9ドラマ『イノセント・ラヴ』の主演を果たした、ということを評価したい。ただこれ、全話ちゃんと観たけど小難しい点もあって爆発的ヒットというわけではなかったけどね。それにNHK大河ドラマ『篤姫』の下半期のほうが世間的には評価が高かったようだし。
で、ここでなぜ堀北かというと、彼女はプロフィールには東京都出身とあるが、たしかにそうなのだがより細かく挙げると清瀬市出身で、そうなると僕の地元である新座市の隣市にあたるので、そんな近場からついに月9ドラマの主役を張る役者が出てきたー! ということを喜んでいるのだ。しかもある清瀬市民によると市内でも北部の、つまり新座市寄りの出身だそうで、地域的にはほぼ僕と同郷と言えなくもない。この道端で中学時代の通学途中にスカウトされたそうだが、よくまあそんなところまで芸能関係者が目を付けていたな、とこのへんの地理を熟知している僕としては不思議な気分。恐るべし、スウィートパワー(堀北の所属事務所)。そんなに大手ではない事務所だと、原宿や渋谷ではなくこのような地域への足を使ってのスカウト・営業活動が重要になってくるのか。最近実力を増してきた堀北と同年代の黒木メイサ(ウチナーンチュ)にも言えることだが。
堀北、今後はハリウッド映画にも呼ばれているとかで、もっと経験を積めばなかなかの役者になると思うので、今後もこっそり応援し続けていくことにする。
ちなみに今秋というと、同じくフジテレビの(緒形拳の遺作となった)木10ドラマ『風のガーデン』(こちらも全話観た)に黒木と兄弟役で出演していた神木隆之介も近場の富士見市出身で、すでに映画主演経験もある彼と昨年に少し触れた(近所の高校に通っていた)竹内結子も含めて、おお、最近の埼玉県南部・東京都北西部出身者による芸能面の未来は明るいではないか、とこの年末にちょっと嬉しくなった。

なんてこともあった、結局は今年も盛りだくさんとなった1年であった。

膝痛と見送りと文化活動と

2008-12-18 00:30:51 | 普段の生活(日常)
タイトルはすべて今年下半期のことを簡単に表現してみたのだが、つまりはあまり「旅人」らしいことができていなかったということ。

まず膝痛は、コトの発端は8月に東京都・奥多摩の水根沢谷に単独で沢登りに行ったときに(本ブログでは触れていなかった。忘れていた)、滝登りではなくほぼ平坦な水流沿いを歩いていたときに深みにはまって転倒して運悪く水流で見えなかった隠れ岩に左膝を打ったことで、それ以降は普段の生活に戻っても1か月ほど違和感が続いた。
で、膝サポーターなるものを今年生まれて初めて買って使用してみたりもして、激しい動きは控えて、10月下旬の沖縄行きの頃にはほぼ治ったことは治った。それで数日間で県内を計80kmほど歩いたし。
だが、先月下旬に東京都内のある街なかを歩いているときにたいしたことはない段差に足を引っ掛けてこれまた転倒して、しかもそれがまず左膝を付きながら野球のヘッドスライディングのように倒れ込むカタチだったものだからまた同じ箇所を傷めてしまった。そして今も痛みが続いている。沢登りやマラソン大会にももっと行きたかったんだけどなあ。

先月の転倒に関しては完全に自分が悪くまさに自業自得なので凹む。なので、今冬は当初は雪山登山やスノーボードにもバリバリ行こうかと思っていたが、普段の生活で鉄道駅の階段昇降でも痛みが走るくらいの状態では野遊びには行けず、今年の年末年始はおとなしくするつもり。ただ、今年も年末に『野宿野郎』の催しがいろいろあるらしく、それへの参加を考えると微妙。そこが今悩むところ。

次に見送りだが、身体がそんな状態だったのであまり旅らしいことはできず、しかも仕事も特に10~11月は運悪く? 少ない時期に陥ってしまったりもして、自分らしいことはほとんどできなかった。そうなると逆に周りの友人知人を含めた仲間内のことが気になって、四国遍路に行ったとか、日本山岳耐久レース・通称“ハセツネ”に出走したとか、沖縄県の離島で釣り三昧だったとか、東海地方を個性的な歩き旅を細切れで続けているとか、初冬の富士山を登ったとか、フルマラソンを走ったとか、自分のことは棚に上げてとにかく周りの旅人たちの動向に気が向いていた。

そんななか、特筆してもよいかなということでは、本ブログ左側のブックマークにもある世界一周ライダーのアフロあきら氏が、今月1日から半年間ほどまだ未踏だったアフリカ大陸を走りに行く話を時折聞いていたので、その夜に東京都内から旅立つ彼の見送りに行ったりもした。
僕は人力派なために逆に動力主体で旅するアフロ氏とは畑違いでべつにお近付きにはならないだろう、と思っていたが、旅以外の共通点が意外に多くて特に今年に入ってからなぜだか結構仲良くなり、今や見送りに行くくらいの間柄となった。なんでだろう。
彼が空路で最初に入った南アフリカ共和国はアフリカ諸国のなかでも特に治安が悪いそうで、出国から2週間以上経った今は何しているんだろう? まさか犯罪に巻き込まれていないよねえ? と少しは気になる。

それから文化活動だが、身体的精神的にあまり旅向きではなかったためかその代わりにフリーマーケットに3回出店したり、沖縄県・浜比嘉島で身体が資本の旅というよりは沖縄ならではの伝統芸能に触れたり、写真や美術品の観賞に勤しんだり、『野宿野郎』への取材殺到ぶりを傍から見ながら出版・映像媒体との距離感を学んだり、『野宿魂』の執筆をしたり、と文化的な物事が例年になく半年間のうちに集中した。旅とはまた違った時間の過ごし方をまた覚えて慣れてきて、なんか本ブログで書くことがなくなっちゃうよなあ、と少々心配もする生活が続いた。まあそれはそれで、今後の僕の生き方にすべてプラスになるだろうことはわかったうえでやっているので、旅からはやや離れたがいずれももちろん楽しかった。

そんなわけで、今年の年越しからとりあえず来春までもあまり旅人らしい活動はしないだろうから、落ち着いた年越しを迎えられそうだ。とりあえず膝をしっかり治したい。2月以降にできるだけ健康な身体でやるべきこともあるし。その前にリハビリの意味で軽く歩き旅にも行きたいですなあ。

そういえば落ち着いたというと、実はウチの両親が昨年の南米に続いて今年も今週から2か月以上旅に出て、というか国外逃亡して(今回は中国南部と東南アジア方面で、年越しはベトナムあたりで迎えるとか)、家のなかもそのふたりがいなくなったぶん小言が減って、比較的静かになってすごしやすくなっている。
でも、年またぎでふつうに本職の校正仕事が入っていたりして、今年もあまり祝日だとかなんだとか特別に意識することなく新年を迎えることになりそうだけど。

またもや終戦記念日に靖国神社に行ってきた(2年ぶり3回目)

2008-08-15 22:22:10 | 普段の生活(日常)
昨年は東北地方を旅して行けなかった、今日の終戦記念日の東京都千代田区は靖国神社に、2年ぶりに行ってきた。
今年は、5月公開の(上映自粛騒ぎにもなった)映画『靖国 YASUKUNI』の影響で参拝者は結構多いのかなあと思っていたのだが、一昨年の“小泉参拝”のときに比べるとそうでもなかった。

靖国神社は終戦記念日か否かにかかわらずもう何回も来ていて慣れているから、今回は特に参拝者の動向に注目しようと第一鳥居と第二鳥居のそばで計1時間半ほど参拝者とその数の増減を観察してみた。
すると、それでも全国的に黙祷する正午前後はやはり多く、軍服やら特攻服っぽい扮装? で行進したり横並びになって黙祷するような人はそこそこいた。
“小泉参拝”のときは昼間に第二鳥居から拝殿へ進んで参拝するのに1時間以上並んだものだが、今年はその半分くらいの時間で参拝できたから、やはりあの小泉人気の過熱ぶりが異常だったんだな、ということが改めてわかる。

ほかに思ったこととしては、僕と同年代かそれよりも若い参拝者が意外に多かったことかな。しかも、拝殿へ出入りするときに鳥居の前で拝殿に向かってきちんと一礼する人も以前に比べて多く、そこまでちゃんとやる参拝者の3割くらいは若者だった。帽子を被っている人はおおむね脱帽もしていたし。
特に、日傘を差しながらひとりで参拝に訪れた帰りの若い女性が、日傘を一旦閉じてからくるっと拝殿方面に正対して一礼して、再び傘を開いてスッと何事もなかったかのように立ち去るような光景を見ると、おおカッコイイ、と思わずうっとりしてしまった。
どこ見てんだよ、とツッコミが入りそうだが、基本的に参拝者は戦争体験のある年配の方ばかりのなかで、ひとりで参拝する若い女性はどうしても目立つので、仕方ない。男ですもの。

で、僕はいくらか空いてきた13時すぎに参拝した。いまだに沖縄戦も含めて戦争についてあまり見識が深まっていないことを猛省しつつ、もっといろいろな側面から考えないといかんよなあ、と意を改めた。
先日のロシアからグルジアへの、明らかな石油パイプラインの利権目的の攻撃のような愚行も今後増えていくのだろうか(NATO加盟よりも石油の問題でしょう)、とも気になる。これ、現在の僕の校正仕事にもかかわってくる大きな時事問題かも。

ただ、今回は帽子を被っていないとちと辛い暑さのなかではあまり頭が働かなかったので(今夏の暑さはとにかく人間を思考停止にさせるくらいにひとクセある嫌な暑さだ)、大人数で扮装しながらのぼりや旗を立てていろいろな主張を行なっていた人々を見ながら雰囲気を噛み締めるだけとした。

遊就館も一昨年に比べるとそんなに混雑しておらず、そこでは子ども連れの参拝者も多く見られた。
その入口付近にかき氷の出店が立っていて行列が絶え間なくできていたが、あの場で売ったらかなり良い商売になるよな。いったいどういったコネであそこに店を開けたのだろうか?

そんなこんなで15時前まで神社の敷地内で観察を続けて、その頃から靖国通りに面した東側の正面入口で機動隊と街宣車集団との小競り合いを眺めたり、そのそばを周回した靖国神社反対論調のデモ行進を見届けてから神社をあとにした。
機動隊は今年も相変わらず(右寄り? 団体から「税金の無駄遣い」と罵られながら)多く出動していましたな。猛暑のなかであの黒っぽい格好は大変ですなあ、と今回はかなり他人事という体で見届けた。まあ毎年この近所でその一団の集会があるとかで警備も厳重になってしまうのだろうけど、双方ともその対決? する有り余るエネルギーをもっと善いことに役立てられないものなのだろうか? とつい思ってしまう。

今日の終戦記念日にあえて“劇場型”(この表現は映画『靖国』のプログラムを読んだ方はわかるはず)の靖国神社参拝、を昨年までは今後も毎年続けていこうと思っていたが、参拝の傾向も3年見てわかってきたので、今後の再訪は終戦記念日にこだわらないようにふつうの感覚に戻そうかな。
夏の甲子園の高校野球で今日だったら正午に試合を一時中断して黙祷するように(実は数年前に、実際にこれを甲子園球場の外野スタンドで体験したことがある)、全国各地でこの8月15日の正午はどんな迎え方をするのかにも興味はあるので、今後はできるだけこの日は旅の空で各地のその場面を目撃できるようにしたい。
ただ、登山とか国外への旅とかの浮世離れ? した場所ではなく、国内の人里にいるようにはしたい。でも経済的な問題などでもし旅立てなかったら、また靖国神社に行くことになりそうだ。



神門前で敬礼する軍服の一団。こういう団体が現れるたびにほかの参拝者が撮影するためにわらわら集まってくる、というのが第二鳥居からこのへんまでの場所で12~14時頃に繰り返されていた。



神門を入って右手すぐのところに設けられた麦茶の接待所。暑い日には大助かり。



境内の端で禁じられていたビラ配りをしていたのがばれて神社の職員にこっぴどく叱られる年配の集団。サックスで曲を演奏するくらいならお咎めなしだったのに。



15時前後に靖国通りを封鎖して繰り広げられた、警視庁対街宣車軍団の攻防。軍団が拡声器で「恥を知れー」とか「税金泥棒」とか怒鳴り散らし、機動隊が止めに入ってひと悶着。20分くらい続き、ここを通行できない一般車は大迷惑(Uターンするか、写真左側の飯田橋方面に迂回するしかない)。その光景を歩道橋から眺めてみた。歩道橋には僕以外にも見物者が多数いた。



靖国通り周辺で行なわれていたデモ行進。これが進んでいたことは知らず、たまたま日陰で休憩しているときに偶然かち合った。毎年、いろいろな思惑の人々が集まるのが8月15日の靖国神社なのよね。

特に脈絡はない今月のお知らせとか

2008-07-01 11:33:30 | 普段の生活(日常)
今月に関するお知らせというかなんというかを簡単に5点。


●今夏の予定の中心はインターハイなのだ

今日発行の埼玉県広報紙「彩の国だより」にも掲載されているが、毎夏、全国47都道府県各県を持ち回りで開催している全国高等高校総合体育大会略してインターハイが、今年は埼玉県で開催されるのはご存知? 「彩夏到来 08 埼玉総体」という名称で。
で、せっかくなので今夏はこれを結構力を入れて見に行こうかと思っている。期間は今月28日(月)から8月20日(水)まで。
全29種目あるなかで僕が気になっているのが登山、自転車、カヌー、の野外系3種目で、これらを中心に見てみたい。特に、登山に関しては秋の国民体育大会略して国体もそうなのだが、前々から競技登山というものが気になっていた。僕が高校のときに所属していたワンダーフォーゲル部はそういうのはやらないところだったが、こういった競技に力を入れているところもあるにはあり、大学のワンゲルでかかわった先輩後輩のなかでは経験者もちらほらいて、話は度々聴いていた。
そして今回、地元開催でちょうど良い機会なので、競技登山の実態をたしかめるために縦走コース上を覗きに行くつもり。登山は秩父方面の両神山や三峰神社方面で行なわれる、というのもすでにウェブサイト上のPDFを覗いたりして調べてある。

ほかにも行けたら10種目以上は見に行きたいなあ、と今計画を立てて調整していて、ちょっと楽しみ。ちなみに、日程の終盤でヨットという競技もあるのだが、海なし県の埼玉県でどうやるのだろう? と思ったら、これに限っては東京都の若洲海浜公園~東京湾で行なわれるようだ。“ダサイタマ”はそばに東京があるからいいけど、山梨県や長野県や岐阜県などの海なし県での開催時はそうやって毎回他県にお邪魔しているのだろうか? まあ滋賀県の場合は琵琶湖でできるんだろうけど。

●フリーマーケットに出店しますわ

まだ少し先の話だが、今月27日(日)の10~15時に、埼玉県川口市のJR川口駅前で行なわれる「川口国際文化交流フェスティバル2008フリーマーケット」というのに出店することになった。というか当選した。
フリーマーケットを覗くのはしょっちゅうやるのだが出店は今回が初めてで(もちろん前々から機会は窺っていた)、まあ主に古本やらほぼ未使用の雑貨やらを出品するつもりだが、やはりその販売の軸は拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)のつもり。きっかけは、拙著の手売りなのだ。

で、ひとりで出店してもよいのだが、たぶんひとりでは与えられた区画を持て余しそうなので、本ブログをご覧の方で興味のある方に場所を間貸ししようかと思う。詳細は15日以降にわかるのだが、興味のある方はその前でも後でもよいので左のカテゴリの「問い合わせ先」にご一報くだされ。ただし、申し込み時にクルマでの持ち込みはなし、と選択したので、会場まで出品するものを手持ちで持ち込み・持ち帰りできる方に限るので、よろしく。

●映画『クライマーズ・ハイ』

5日(土)から全国公開の横山秀夫の名作小説『クライマーズ・ハイ』の映画版だが、実は先月に試写会ですでに観ていて、良かった。公開されたら映画館でもう1回観るかも。
あらすじは各種媒体ですでに出ているし、というか2005年にNHKで佐藤浩市主演でドラマ化もされているので、話の流れはそれで知っていたり、というかこの題材にある1985年8月の日航機墜落事故の記憶がまだまだ残っている人も多いかと思う。
で、映画ではやはり新聞社内での堤真一演じる悠木を中心とする人間模様が強力に描かれているが、そのあいだに群馬県ということで谷川岳一ノ倉沢・衝立岩の登攀の場面もちょいちょい織り交ぜてあり、そちらも見所かと。堤がキスリングを背負ったりアブミに乗って人工登攀をやっている描写もあるのよね。登山道具類は山岳映画では毎度お馴染みのICI石井スポーツ提供。このくらいはネタバレしてもいいか。

で、この映画の質は原作者の横山も認めるくらいだからかなり高い、と思う。僕もドラマ版よりもこちらのほうが好き。だから、あと下半期公開の映画では『20世紀少年』の唐沢寿明や『まぼろしの邪馬台国』の竹中直人が振るわなければ、今年の国内映画賞の主演男優賞は堤真一で確定ではないか、というくらいに良かった。ひょっとすると、堺雅人の助演男優賞と尾野真千子の助演女優賞もいっちゃうかもしれない。

●産経新聞に掲載されちゃった

先月触れなかったのだが、18~19日に開催されたミニコミ誌『野宿野郎』の「のじゅくの日」の催しに今年も参加してきた。まあいつもどおりにぐだぐだな感じだったのであえて触れなくてもいいか、と放置しておいた。のだが、そのなかで昨年と1点異なったのが取材が入っていたことで、しかも産経新聞。なんと(掲載は)3月の朝日新聞に続いてまたもや全国紙ではないか、とその日の野宿地に大遅刻して到着したときにはいきなり面食らったりもした。
それで今日、7月1日付の東京本社版26面(地域面?)にそのときに取材した記事が掲載されている。結構大きい。ついでに言うと、この主な取材対象であるかとうちあき編集長の写真も大きい。
で、記者氏はそのときの参加者全員にそれぞれ10分前後かそれ以上の時間をかけて丁寧に取材していたのだが、結局はそのなかから僕の言い分が採用されてしまった。どんなことを言ったのかは紙面をご覧あれ。まあこれは僕が日常でも非日常でも思っていることで、僕にとっては幼少時から刷り込まれている感覚であったりする。この記事の最後のほうに野宿に関する否定的な見方も紹介されているが、それに反論というわけではないがそんな言い分の対比になっているかもしれない、人間として、というか動物の一種として野宿(や登山)のような野外体験を今の時代に経験することは結構大事なことではないのか、という体で取材に応じたつもり。もちろん実名で。実はさりげなく拙著の話もしたんだけど。

それで、話はここまでだったらまだよかったのだが、これがインターネット上ではmsn産経ニュースでも掲載されるのはわかるが(「生活」の項目)、その記事がYahoo! JAPANにも転載され、先程9時頃までインターネット利用者であれば大半が見たことがあるはずのトップページ(ホームページ)のトピックスのところに、その記事の見出しが並んでいた。まさかここに「野宿」という単語が入る日が来るとは……、としばし絶句もした。
そのおかげで? 『野宿野郎』のウェブサイトは今日未明からアクセス数がえらく伸びてなんだか凄いことになっているらしく、あちこちのサイトやブログにも転載されたりリンクが張られたりしているようで、ヤフーの影響力に僕もかなり驚いている次第。これは3月の朝日新聞掲載時以上の反響のようだ。
さて、今後どうなるのだろうか。この一件は他人事として見ていこうかな。

●でもせっかくなので、便乗して仕事求む

で、良い機会なので『野宿野郎』に便乗して、お知らせではなくこちらから求めたいことが。
僕の本職は出版物の校正で、一応は現在はどこの企業にも所属せずにフリーの立場で不定期で仕事は2本やっているのだが、不定期なために収入は少なく、なんかもっといろいろやりたいなあと働くのと並行して求職もしていたりする。だから、その穴を埋めるための一般的なアルバイトをやる時間のほうが多かったりし、実質フリーターのような現状だったりする。
そこで、1日からの単発のものでもよいので校正の仕事がありましたら、ください。よろしくお願いします。特に旅関連の媒体であれば良い仕事すると思いますよ。
もうこうなったら、あえて“下流校正者”とか開き直って名乗ってやっていこうかな、とかヘンなことも考えたりする。仕事がないから、産経新聞の記事にもあるように最近は野宿を頻繁にできたりするのだが。旅か野宿についてなんか書け、というのも内容によってはできるかもしれません。


簡単とか言いながら結局また長くなってしまったが、こんな感じでまたマイペースでやっていくつもり。ちなみに、野宿は今月は埼玉県・東京都内で少なくとも5、6回はやるかもしれない。おおむねひとりで。

登山家と芸人の最凶? の組み合わせ

2008-03-10 21:39:53 | 普段の生活(日常)
先月発売されたお笑い芸人のにしおかすみこのエッセイ本『化けの皮』(ゴマブックス刊)を発売されてすぐに読んだのだが、そのなかで特に気になったのが後半の「登山家」の項だった。しかも恋の話。
芸能人本ではおそらく初めての登山家との恋愛、という点が最も気になったが、現在33歳のにしおかが30歳をすぎてから、しかもあの女王様の扮装を始めて以降のことなのでそんなに古くはなくここ2、3年の話ということにも興味があった。先月17日の東京マラソンで生目撃したこともあって、僕は最近やけににしおかすみこづいている。

で、その付き合っていた(自称?)登山家の彼は世界最高峰のチョモランマ登頂が目標ではあるけど、にしおかとも一緒になりたいということで彼のほうから求婚したらしく、にしおかの(まだ今ほど売れる前の)芸人としての立場も知ったうえでお互いにそういう流れになるというのがまたなんとも。
世の登山にはまっている人は(僕のこれまでに見聞きした話を総合すると)、一部の「登山家」を自ら名乗っている商業的才覚のある有名人? を除いては登山行為とそれに付随する講演などの副業だけでメシが食えているなんて人はほとんどおらず、大概は自分のやりたいことに集中しているがゆえに働く時間が取れずに低収入のはずだから、たぶん、にしおかのところも付き合っていた当時はふたり合わせた年収も300万円未満の「下流」な暮らしだったのではないかと勝手に想像する。それでもなお結婚、というところまで話がおよんだというのは、潔いというか無謀というか。

でも結局は、にしおかがお笑いの道を突き詰めたいがために結婚は断ってこの話は終わったようだが、収入レベルはふたりとほぼ同じくらいの(違う意味で)低所得な僕としては、にしおかよりも山と彼女を両方極めようと企んだ同性の彼氏の心境のほうが気になった。にしおかに振られた今、どうしているのだろうか。というか一体、誰のことなんだろうか。各種山岳雑誌のかなり熱心な読者である僕としては、大概の“山屋”の名前は聞き知っているから、おおまかなヒントがあれば誰のことかは特定しようと思えばできるぞ。

また、にしおかがこの本で世界最高峰を一般的なエヴェレストではなく中国・チベット読みの「チョモランマ」と表記していたことにも関心がある。ということはその元彼氏は、入山料が高額な南面のネパール側からではなく(最近また変動したのかどうかはわからんが、今も入山料だけで1人あたり100万円以上かかるんだっけか)、そちらよりは幾分安く上げられる北面のチベット側からの登頂を狙っているということね。今後、一応気にしておこう。

ちなみに、なんでこんなことを読後にまた思い出したかというと、昨日、大学時代に所属していたワンゲルの後輩の結婚式に出席したからなのだが、ここ数年でなぜか結婚が相次いでいる先輩後輩たちは今はふつうに働いていて、登山が生活の中心という「登山家」というふうにはなっておらず、大学時代の若気の発想からすると良く言うと幸せな、悪く言うと軟派な暮らしぶりに落ち着いてしまっている。まあそれもまた人生なので、他人の家庭の事情にそんなに踏み込むべきではないけど、山野井泰史・妙子夫妻のような登山を中心に生きている山ばかが一組くらいはいてもいいかな、とは最近よく思う。
登山とはまた分野が異なるが、徒歩旅業界を見ると“リヤカーマン”こと永瀬忠志氏の家庭のように、奥様がふたりの子どもと家庭を支えていることによって永瀬さんが今も大阪で旅中心の暮らしができている、という好例もあるからなあ。

さて、そんな周りの結婚事情を再び垣間見て、僕は一体今後どうなるのだろうか。先日の結婚式の折に、年内に後輩がもう2組結婚するらしいという衝撃事実も知ったが、僕としてはもう周りのことはどうでもいいや、勝手にやってくれ、でもご祝儀貧乏になるのはイヤだなあ、と思いつつも、にしおかのように潔くひとりでやりたいことを突き詰めてやろう、という覚悟は10年ほど前からできている。
そういえばこの本を読むと、にしおかはS的な強がりのキャラクターとは異なって実際には真逆のかなりM的な、純情乙女な性格なのね。僕もどちらかというと後者のほうだと自覚している。なんせ、自然界・人間界に限らずあらゆる物事に打ちのめされることが多い、世間一般では面倒がられがちな人力移動の旅を好んで、こだわっているくらいだから。

でも、昨年も書いたが最悪の場合は僕が「主夫」になってもよい、というくらいの覚悟? のあるスバラシイ異性が万が一現れてしまったら、結婚というものを再び考える余地はまだ残っていることは残っているけど、今のところは結婚願望はまったくないのよね。恋愛と結婚は別物ですし。

噂の中国製? をうっかり食べちまったよ、さてその結果は……

2008-02-01 12:30:24 | 普段の生活(日常)

一昨日からテレビ・新聞で大々的に報じられている中国製の冷凍食品や惣菜の中毒問題だが、僕は基本的に冷凍食品にはあまり手を出さないほうだから各種媒体で挙げられている自主回収品も無関係だろう、と思っていた。

が、コトは一般消費用の冷凍食品にとどまらず、業務用のものにも、つまりは学校給食やファミリーレストランにも無差別に悪影響がおよんでいるという昨日の報道はちょいと仕事が忙しくて聞き漏らしていて、一昨日から昨日にかけて食品各メーカーの自主回収品が60品目以上も増えている、というのは昨夜のテレビ『報道ステーション』で初めて知った。

で、『報道ステーション』を観る前の昨夜の夕食はレトルトで簡単に済ませようと何気に買い置きしてあるもののなかから偶然にも、マルハの「金のどんぶり お手軽一品!牛丼110グラム」を選択してしまった。そう、媒体で自主回収すると報じられているものを運悪く? 掴んでしまったのだ。ちなみに、その賞味期限は2008年11月だった。まあレトルトは長持ちするから期限から1年くらい経っても大丈夫だとは思うが。

ウチで買い置きしてあるマルハのレトルトはこれともう一品あり、そのほかにもマルハ以外のメーカーのカレーや親子丼などもあって昨日は結構幅広く選択できる状況であったのにもかかわらず(7、8択くらい)、なぜそのなかからこの牛丼を引き当ててしまったのかは自分でもよくわからない。僕は基本的に豚・鶏肉派なのだが、昨日はなんとなくたまには牛肉もいいかな、と思っただけなのに、この巡り合わせはなんなんだ。

で、昨夜の時系列をおさらいすると、何の気なしにふつうに牛丼を選択して温めて食べて、それを食べ終わって食器を片付けている最中に『報道ステーション』で今食べた牛丼のパッケージが大映しになっているのを観て、ギャーッ、と驚いたわけなのだが(そのあと新聞の夕刊でも改めて確認した)、まあ食べてしまったものは仕方ない、ただ不安だからという理由による自主的な回収だからそうそう毒物? に当たるわけがない、と楽観視していた。

それで結局は、食べたあとも報道でもあるように気分が悪くなるとか嘔吐するとかいうこともなく大きな問題はなくふつうに過ごせたのだが、最も報じられているジェイティフーズの餃子やらを食べてしまった方はホントに気の毒である。特に身近な食料品の買い回りで生協しか寄る辺がないという家庭はあれに当たる確率が比較的高いもんな。

たぶん、報道では中国野菜のそもそもの農薬使いまくり云々が問題とよく言われているけど、加工された製品の梱包の段階でも衛生的にかなりの落ち度がありそうだ、というのは(中国製の)割り箸を加工するときの出荷前に漂白用の液体に過剰に漬け込むような粗雑な様子を報道などで観てもわかることだ。

今やそれらの冷凍食品なども「毒物」扱いだからなあ。こんなんで大丈夫かなあ、中国。今夏の北京五輪を当て込んで余計な道路や建物ぱかり造っている場合ではなく、身近な「食」についてしっかり考えて、そちらにもっとお金をかけていくべきだと思うのだが。モノの輸出入で貿易をするということは、自国と相手国との信頼の売り買いもすることなのだ、ということはわかっているのだろうか。

“おから燃料”に期待大

2008-01-23 08:00:33 | 普段の生活(日常)
20日の投稿の続きというか補足。
そこで僕がいかに豆腐が大好きか、ということを書いた。が、もちろん、単に能天気に自己満足で安い豆腐を大型店で買い求めてばかりでいいってもんぢゃない、大型店に煽られて廃業に追い込まれる地域密着型の豆腐店の存在も気になるし、最近の世界的な原油価格の高騰と穀物(特に小麦ととうもろこし)価格の上昇につられての大豆価格の上昇によって、豆腐も今後より値上がっていくであろう、なんていう切実な問題もちゃんと気にしてはいる。それを踏まえても、最近とみに豆腐に心酔しているのである。

20日分を書いたすぐあとの、20日昼のテレビ『噂の!東京マガジン』の特集でちょうどタイミングよく、豆腐を作るさいに出るおからの有効利用について取り上げていた。
おおまかには、現在は豆腐を作ればどうしても毎日大量に出るおからは現在は食用にはならずに産業廃棄物扱いになっていてその処理に苦慮している、それをどうするんだ、という問題提起から始まり、静岡県のある会社でそのおからを精製してバイオエタノールを作り、それをクルマの燃料として使えばガソリンに頼る必要のない立派なリサイクルになるではないか、という取り組みが紹介された。

現在、原油に替わる燃料として世界的に注目されているバイオエタノール用の飼料の代表的なものにとうもろこし・さとうきび・小麦がよく挙げられるが、これは大規模に栽培しても(食用よりも栽培期間は短めの青刈り状態で)収穫するまでに早くても半年近い時間とそれなりの労働力がかかってしまって効率がよろしくない、でもおからであれば豆腐を作っていれば毎日大量にほぼ安定して出る副産物だから原料不足で困ることはなく、精製する量も比較的安定するはず。
そうなると、そのおからの処理工場のそばに精製するためのプラントを建設して双方を連携すれば、プラントでできたての燃料を活用したクルマでさらにおからを回収しに行けるようにもになってより効率的、という好影響も今後期待できることにも触れ、たしかにうまく循環できていて絶好の案だなあ、と僕も感心した。

しかもこの会社の社長は、このおから精製の手法も企業秘密にはせずにほかの企業から申し出があれば随時伝授して、みんなで環境対策として取り組んでいこうじゃあないか、という前向きな姿勢を見せてもいる。森本毅郎をはじめとする番組出演陣も今後はこのおから精製を国策として早急に取り組むぺきではないか、という意見には僕も賛成で、ほかの穀物以上に期待できる材料が見つかった、と目からウロコであった。
まあ最近はその材料としてはほかにも湖の(使いみちが乏しい)藻を利用するというところもあるようで、わざわざ森林を伐採して耕地面積をむやみに増やして穀物を大量に栽培する必要のない、あるものでなんとかする、やればできる、という日本的な発想と姿勢が諸外国に今後もっと広まればいいのになあ、とも思った。

でも豆腐は(伝統的にも技術的にも)ほぼ日本特有と言ってもよい食べ物だから、諸外国で作っていくにはやや難しいか。まあ日本ではとりあえずこの“おから燃料”に期待したい。そうなると、豆腐を値段の高低にかかわらずこれまでどおりに消費していくことは、世間的には今後善い行ないとして広く認められるようになっていくのかもしれない。豆腐好きでよかった。だったら今後も豆腐中毒の症状が続いてもいいわけね、とちょっと安心した。
ちなみに、先週末に12丁買った豆腐はこの4日間で半分減り、早ければ来週初めに全部なくなると思う。また買いに行かなければ。

動きが鈍い正月

2008-01-01 23:59:36 | 普段の生活(日常)
謹賀新年。
今年も引き続き、本ブログと拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)をよろしくお願いします。

昨年末に100km以上歩いたせいで、それによる足裏のマメと股ずれ、さらには3週間ほど前に痛めた左足首の痛みが再発し、そうなると外出すること、特に階段の昇降がえらく億劫になり、完全に寝正月になっている。年が明けてからまだ一歩も外出していない。昨年はノロウイルスにやられたのとは違って今回は腰から下以外は比較的元気なので、動けないもどかしさはより強いのよね。

そういえば、11月からうっすらと検討していた真冬の北海道・宗谷岬行きもなくなり、今年の年末以降に延期することにした。いつ行けることやら。

で、年末年始は昨年同様に家でテレビ観まくりで、昨年の大晦日については「ハッスル」の“有田総統”が面白かったくらいで目新しいことは特になかった。紅白歌合戦の結果を東京タワーのライトアップで示す、というのも数年前からあり得る仕掛けだと想像できていたからなあ。司会の笑福亭鶴瓶は数年前のフジテレビの27時間テレビのように大問題を起こさずに済んで、NHK的にはめでたし? なのかな。

年越しの番組も例年に比べるとそんなに騒がしくはなく、ふつうに観ることができた。
あとは、お笑い関係ではやはり最近勢いのあるタカアンドトシ、柳原可奈子、小島よしおが特に目立っていたように思う。なかでも、ある深夜番組で小島のお母さんが引っ張り出されて、小島がいつもの「そんなの関係ねぇ!」をやっているそばで、それにかまわずにお母さんが沖縄県人らしくカチャーシーをずっと踊っていた異空間? 状態がちょっと面白かった。でもお母さんは出生以降はほとんど本土育ちらしいが、それにしては踊りは上手かったな。

元日は年賀状が3通届いて、年賀状をいただければその返事は書くという横着をしている僕としては、その返事をどうしようか考えながら、そのほかにメールで新年の挨拶のようなものを3通出す。でもそんなにかしこまった内容ではない、いつもと変わらない連絡っぽい内容だが。
年賀状は今年から始まった、1枚あたり5円の寄附金が加算されるカーボンオフセットのもの(下の写真参照)を一応は数枚用意している(まあ今日から京都議定書の、二酸化炭素を含む温室効果ガス削減の約束期間も始まったし)。早く書かないと。





でも、生活時間帯も食べるものもいつもとまったく変わらないために(そばや餅も食べていない。もちろんおせち料理も)、頭のなかではまだ新年という気がしないんだよなあ。まあ明日と明後日の箱根駅伝を観れば、ようやくそういう気分に浸れるのかもしれない。今年は特に、このコースの大半をこないだ歩いたばかりということもあって見方もかなり変わってくるだろうから、いつになく楽しみにしている。

2007年の極私的重大ニュース

2007-12-31 11:11:23 | 普段の生活(日常)
今年の重大ニュースについても触れておこう。昨年同様、世間一般のものと私的なものの2種類のベスト10をそれぞれ以下に挙げる。

一般

1 8月、埼玉県・熊谷で1日の最高気温が40.9度と国内の観測記録更新
2 サッカーJ1・浦和レッズがJリーグのチームとしてACL初優勝
3 東京都・神保町、地方・小出版センター販売店「書肆アクセス」の閉店
4 不二家などの食品偽装が相次ぐ
5 埼玉県・川口の県道の保育園児死傷事故で、被告は懲役5年の判決
6 国民年金の、社会保険庁職員による横領
7 プロ野球・西武ライオンズがBクラス落ち(ほかにも裏金問題など)
8 大相撲・時津風部屋の力士死亡事件発覚
9 沖縄県、歴史教科書の集団自決の記述削除(12月に再訂正)
10 日本山岳耐久レース「長谷川恒男カップ」で初の死亡事故発生

すべてを補足するのは面倒なので、ひとつだけ僕の地元の不二家などで起こった食品関連のことについて触れておく。
まあ報道でもよくあるように賞味・消費期限ギリギリもしくは少し切れたものは廃棄や再使用ではなく格安で販売すればいいぢゃないか、というのはもっともな意見で僕もそうすべきだと思う。でも、どこの会社も「そんな半端なモノが売れるか」と自尊心というか面子を保つためにそういうふうに正直に対応する、という発想に
は至らないのかね。儲けは低くてもきっちり売り切ったほうが評価はより高まるだろうに。
食品の加工現場を知っている人が経営者になったり、または現場を知らない人が経営者になったりすると、商品が「口に入る食べ物」ではなくて「モノ」という扱いになって、愛着もだんだん薄れてくるもんなのかなあ、とは今年の不二家に限らず石屋製菓、赤福、船場吉兆、ミートホープ、比内鶏などの食品偽装の報道を見ていて思った。自分たちが作ったものが消費者の「口に入る」ものだという意識を失ってしまったら、食品業界の仕事はもう続けるべきではないと思う。

で、その一連の報道のなかであまり出てこなかった、商品を加工する最初の段階の、米やら小麦やらの原料を取り扱うときに、原料の袋の「先入れ先出し」が徹底されているのか、という問題もある。
というのも、これまでに僕がパン工場などでアルバイトした場合、ふつうの商品の完成直前の流れ作業の(具を入れるとか飾り付けをするとかの細かい仕上げを行なうところ)ではなく、そのラインに乗る前にその原料を膨らましたり混ぜたりする、結構体力の要る持ち場にまわされた経験がよくあるのね(まあこれは太めの体型だから比較的体力はあるだろう、と勝手に思い込まれたから選ばれただけなんだろうけど)。
それで、その持ち場では20kgか30kgくらいの重量の原料の袋を1日に何十個も運んだり上げ下げしたりする機会がよくあったのだが(腰にかなりの負担がくる)、その袋にも消費期限のようなものが記載されていて、ときには日付が加工日にかなり迫った日になっていたり、そうではなかったり、と日付の順番がバラバラになっていたことがあったりもした(どこの会社とは言わないけど)。
そうなると、食品業界では基本の、日付の古いものから順番に使用していく「先入れ先出し」が徹底されていないということになり、あまりにその原料を扱う段階から管理がずさんになると、消費期限は大丈夫なのかなあと心配。まあ加工する場合は加熱するので期限が1日か2日くらいの遅れであればそんなに問題ないかと思うが、そういった消費者には見えにくい内部の管理能力が低いというかずさんであると、それが消費者に見える販売にも影響するかも、とは思った。

不二家はまあそのへんがきっちり改善されたのかな。最近も年末のケーキ製造の求人広告も見られ、通常営業に戻ってからは特に問題は見られないようだし。


私的

1 拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)の印税が入る(10月)
2 ロードレース大会初出走(8月)
3 東京都、不忍ブックストリート「一箱古本市」に初出店(4月)
4 山梨県、シェルパ斉藤家の敷地内で野宿(6月)
5 雑誌『山と溪谷』の校正者・山本美穂子さんが退任(11月) 
6 青森県、ねぶた祭りを初観賞(8月)
7 大学時代の後輩の結婚が相次ぐ(5月)
8 岩手県、わんこそばに初挑戦、結果は141杯(8月)
9 兵庫県、西宮神社の「福男選び」に初出走(1月)
10 ミニコミ誌『野宿野郎』の年末企画で、24時間で90km歩行(12月)

ほとんどが本ブログですでに触れていることなので、触れていないところをいくつか。

まず1だが、2006年6月の発売から1年3か月経ち、実売部数は正確にはよくわからないが(たぶん300部以上は売れていると思う)、まあ一応は版元と印税契約は交わしているのだ。で、3、4回飲みに行ったらすぐに消えてしまうであろうたいしたことはない金額ではあるけど、印税が入ったのであった。
まあだからと言ってべつに人生がガラッと一変したりとかこれによって作家気取りでいるわけでもないのだが、この収入は自分の表現したものがわずかながらも世間にちょこっとは受け入れられた、ということの確たる証拠なので、素直に喜びたい。当然、第1位に挙げますわな。

次に5だが、2007年12月号で、これまで27年間もの長期間にわたって校正を担当していた山本美穂子さんが、情報は編集後記でしかわからないが病気療養のためということで退任した。僕が“ヤマケイ”をマジメに読み始めたのが約14年前からだから、その間の約半分は間接的に山本さんの仕事に触れていた、ということになる。と考えると、凄いな、と同業者の後輩として率直に思う。
また、山本さんの編集後記は毎月、「みいにや」という猫? が登場する物語調の文体になっているのが面白く、実は僕はこれの隠れファンだったりもした。数年前に最初に読んだときは「なんだこれ?」とまずは不思議に思ったのだが、毎月読んでいるうちにだんだんはまり、最近ではこれを1冊にまとめて出版したら猫好きには結構売れるのではないか、という不粋なことまで思ったりもした。これがもう読めないのかー、と思うと来年からはちょっと寂しくなる。お疲れさまでした、と山本さんに個人的に挨拶したいのだが、できないもんかね。

そして10だが、これはつい昨日一昨日のことだが、『野宿野郎』のかとうちあき編集長が最近またくだらないことを思い付き、知らないうちに巻き込まれるようにして参加してしまった。まあ近々に『野宿野郎』のウェブログで報告が出るだろうから、詳細はそちらに譲ることにする。正直、僕以外は凄い結果になっております。
で、このなかで、僕は24時間(0時~0時ではないけど)のあいだに東京都・日本橋から小田急電鉄・箱根湯本駅までの約90kmを歩き(道迷いは除く)、自己最高記録を大幅に更新した。これまでの徒歩旅では僕は基本的に重量があるために足裏に圧力が人一倍かかりやすくてそうなるとマメができやすく、それを恐れて1日に歩く距離も多くても30~40kmに抑えたりもして、過去に1日で最も多く歩いたときでも最高で48kmまでだった。
それが今回はまあいろいろな要因が重なってこのような結果となった。体重85kg超のわりにはまずまずの結果かな、とそれなりの充実感はある。ちなみに、このあとも少し歩き続け、というか湯本からは箱根駅伝でもよく見られるあの登り坂を進み、最終的には30時間で約105km進んだ。

まあ今年はこんな感じかな。来年は公私ともに、そして一般社会でも良い話題が多く出るようになるといいですなあ。とりあえず僕個人的には、今年の漢字1文字の「偽」のようなことは本ブログでもどこでもするまい、とは引き続き肝に銘じている。

働いて太る? 旅して痩せる? 好敵手はタカ

2007-12-03 20:45:17 | 普段の生活(日常)
昨日午前のテレビ『笑っていいとも! 増刊号』で、先週の放送終了後はレギュラー陣が運動能力テストを行なった様子が放送されていた。
僕が特に注目したのが、今年はショップ店員ネタや“オニあつい”などの小生意気なセリフで人気上昇中の(体脂肪率は48%らしい)柳原可奈子が太りすぎていて腹筋が1回もできないことと、タカ(お笑いコンビ・タカアンドトシのボケ役)の体重が5年前の北海道からの上京時は50kg台だったのが現在は約90kgだったということだ。

そのなかでタカの、「寝ている時間が長いほうが食べる回数が減って太らない、(最近忙しくて)起きている時間が長いほうがその間にいろいろ食べてしまって太る」という趣旨の発言は興味深く、柳原も共感していたが僕にも当てはまるふしがあって、ここ数か月、たしかに労働が不定期で安眠できる時間が少なかったり、複数人の野宿で明け方まで喋ったり鍋を囲んだりしているうちに寝る時間が減っていて、体重が最高で94kgあった高校時代のときのように再び太る悪循環にはまっているように思う。
やばい、これではマラソンを走っていても起きている時間分だけカロリー消費が相殺されて走る意味がなくなる、ここで走るのをやめたらまた太るではないか、と焦る。

また先月、今年は野宿関連の催しでよく会っている、ここ数年は毎冬カナダの山岳部でより困難な、というか世界的に見ても超厳しい部類に入る登攀や山スキーによる長期縦走を実践している田中幹也(たなか・かんや)さんに、僕が相変わらず太っている様子を見て、もっと厳しい縦走をやったほうが痩せるよ、と言われた。
僕としては(登山での縦走はもちろん大好きだが)幹也さんほどは力を入れたくない、ほかにも(ふつうの散歩や自転車旅やカヤックなど)やりたいことがいろいろある、という感じでうやむやに返事すると、

「そんな甘っちょろいことをやっているから痩せないんだよ」

という手厳しい言葉もいただいた。

たしかに、本ブログ左側でブックマークしている「極北の山旅2万キロ」を見ればわかるように、客観的に見ても充分世界レベルの実力を発揮している(世間一般的には登山家・クライマーというと故植村直己や山野井泰史のように広く知られなくても、かつての山雑誌『岩と雪』を愛読していたような極度の山好きには有名な)行動者の幹也さんから言われればそうだよな、返す言葉がなくてそれで会話が終わり、納得し、凹みもする。
でも、人によって基礎代謝や行動範囲や技術的・精神的な伸びしろはそれぞれ異なるし、「僕の肥満は遺伝ですから」と即座に言い返したい心境を抑えながら、その言い分に納得はしながらも「自分は自分」とやや反発心もある。

実際の幹也さんは各種媒体での尖った表現とは違って意外にくだけた面白いひとではあるのだが、言動のほうは時折周りで聞いているほうが緊張するというか気まずくなってしまうような、完全に承服しきれないふしも多々あるからなあ。
ちなみに、彼のウェブサイト上にあるような数々の表現は、あえて万人受けは目指さないように強く意識して書いているそうだ。読んで為になるかどうかはわからないが、詩人っぽい興味深い表現も多々あるので、一度サイトを覗いてみると勉強になるかもしれない。

ただ実際、徒歩や自転車などの化石燃料にさほど積極的に頼らない「人力」の旅をやっていると、自分の五体を駆使して行動していることと、旅の最中は経済的に節約もするために食事にそんなにお金をかけない、もしくは荷物の軽量化のために食べるものが限られてくる、というふたつの面から比較的痩せやすいというのはたしかにあり、こんな僕でも2週間以上人力で旅すると少なくとも2~3kgは体重が落ちる、ということはよくある。もっと長期間であれば10~15kg落ちも夢ではないか。

だから、普段の生活よりも実は旅に出ているほうがよく歩いたり自転車を漕いだりしているために運動できているし、夜は(特に野宿の場合は)比較的自由な時間があるから睡眠時間も確保できるので健康的なのだ、手っ取り早く痩せるにはまずは旅しちゃえばよいのだ、ということは数年前から僕のなかでは旅の最重要課題としてよく考えている。
でも生きるために普段の労働にマジメに従事しすぎるときっかけを失ってなかなか旅立てなくなるものなのよね、と旅話主体のブログを開設しているくせに最近はあまり自分らしい旅をしていない自分にもどかしさを感じることもある。

一般社会で真っ当に働くと太る、そこから逸脱して? カネはないけどヒマはある状態で自由気ままに旅するほうが痩せる、という相反する行為に自分で今後どうやって(言い訳しながら?)折り合いをつけるか、どちらに比重を置いてゆくか、結論はいまだに出ていない。うーむ、考えれば考えるほど難しい問題ですなあ。

雑誌『BE-PAL』07年12月号14~15ページにもあるように、旅すること(を書くこと)が「仕事」になってしかも痩せる、というシェルパ斉藤のような生き方は今も僕の理想としていつも頭の片隅にはある。単に自分の好きなことをしながら報酬を得られるということよりも、そんなふうに収入がありながらも痩せられる、健康的な暮らしになる、という点で。そのへんの旅と健康のあれこれについて、いつか詳しく訊いてみたいものだ。

まあそれはそれで追々考えることにして、とりあえずは冒頭の『いいとも』放送中にタカが改めて「痩せる」宣言をしていたので、彼よりはやや軽い(でも体型は酷似している)僕としては、彼の今後の一挙一動に勝手により注目し、勝手に対抗意識を燃やすことにする。欧米体型にはなりたくないなあ。

ちなみに、1日に東京都心で開催された自転車イベント「コグウェイ」に参加した帰路に都内北西部のスーパー銭湯に立ち寄ったときに、デジタル表示の新しい体重計があったので久々に乗ってみたら、87kg前後と数か月前よりもやや太っていた。最近はマラソンにも関心があってジョギングもやっているのになぜ? と落ち込む。
食べるほうでは元々大好きな揚げ物はそこそこ控えているつもりなのだが、炭水化物の摂取量が相変わらず多いのが大きな問題か、仲間内での野宿でよく食べる(というよりも残すのがもったいないので半ば強制的に食べさせられる)鍋の後処理をもっとほかの野宿仲間に勧めないとなあ、などとひとまず食生活の改善が急務である、と意を新たにした。

とりあえず、忙しさは違えども、僕と同年代のタカには負けたくない(もちろんトシにも)。でも、芸能人の場合はテレビ番組のダイエット企画なんかでそういった痩せる行為も仕事=収入につながる、それに仕事柄周りから「見られる」ことを人一倍意識すべきことも好影響になることがよくあるからなあ。そう考えると痩せても一銭も得られない一般人の僕のほうがやや分が悪いぞ。くそー、負けるもんか。

今年下半期の大ヒット新書『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)の著者の“脱オタキング”岡田斗司夫は本のなかで「レコーディング・ダイエット」によって痩せることによる利点ばかり挙げているが、そんなことはない、それは自分だけだろ、と反発する伊集院光の言い分もよくわかる。そんな最近の太っちょ業界の様子も見ながら、まあ自分に合った痩せ方をぼちぼち模索していこうかね。

おやおや、ガソリンの価格が上昇していますなあ

2007-11-03 10:00:42 | 普段の生活(日常)
最近の世界的な原油価格高騰によって一昨日の1日から、国内でもガソリンや灯油の価格が値上げされ、レギュラー1リットルが150円前後になった(まあ沖縄県に限ってはガソリン税の減免措置があるために少しは安いんだろうけど)。で、報道では家計に大打撃、とよく報じられているが、ガソリンや軽油を利用する四輪車も二輪車もまったくない、移動は徒歩と自転車と公共交通ばかりのウチの家庭にとってはべつにたいした問題ではなく、あっそう、とムーディ勝山ばりに右から左へ淡白に受け流している。

それよりもむしろ、小麦価格の上昇などによって、マヨネーズやシーチキンやパスタやカレールウやちくわなどの身近な食料品がどんどん値上げされていくほうが数段痛い。しかも、今後値上げが予定されている食パンやビール類も含めて、僕がよく好んで飲み食いしている食材ばかりだし。これも原油価格高騰がいくらか響いた結果ですな。
特に僕の大好物であるカレーについては今後は、ルウや小麦を使わずに、まずは玉ねぎをじっくり炒めたうえでスパイス類を多用するアジア風のものを自作するほうがひょっとしたら安上がりなのかもしれない。こうなると、アジア系カレー店でよく出している小麦を使用したナンの価格もいくらかは上昇するのかな。まあ僕はカレー店ではどちらかというとナンよりもライス派なのだが。

ただ、ウチはガソリンスタンドはあまり利用しないといっても、これからの冬場に暖房で石油ファンヒーターを利用するときに灯油は必要なので、それは18リットルのポリタンク持参で度々買いに行くことはあり、スタンドに少しは頼ってはいる。でも例年はひと冬で5、6回買えば済むため、四輪車を重用するほかの家庭よりは数段安上がりだし、地球環境的には比較的やさしい一家である、という自負もある。いくら「エコ」なハイブリッドカーや水素・バイオ燃料を利用した四輪車が年々普及してきているといっても、その燃料をつくるためには電気が必要だし、発電にも原油価格高騰は大きく影響するし。

ちなみに、ウチ(埼玉県)の近所のセルフ方式のガソリンスタンドの価格を今朝見に行ったら、レギュラー1リットル=147円、灯油18リットル=1566円だった。全国的にこのくらいの値なのかな。たしかに、昨年よりはかなり値上がっている。
そうなると、ウチの場合は仮にこの価格で灯油をポリタンク18リットル分を6回買うと合計で9396円となり、今冬はこれだけの出費で済むことになる。

原油価格は今後も間違いなく上昇するだろうな。僕はおそらく5年以内にリッター200円まで上昇するのではないか、と踏んでいる。いや3年でいってしまうかもしれない。こうなると、(四輪車・二輪車から公共交通・自転車への)移動手段の変更を本気で考えないといかんと、と思う。
最近よく取り沙汰されているバイオ燃料だって原料である穀物を大量生産・消費しなければならないため、消費するのが原油から穀物に変わっただけでたいして転換の意味はなく(穀物栽培のやりすぎで土壌がより荒れる、という心配もある)、地球人が地球上でより慎ましく生きる、という観点では根本的な解決になっていないと思う。それよりは、燃料をできるだけ浪費しない移動や生活を模索してより心がけるべきである。

有限の資源である原油の全世界の埋蔵量のうち約6割を持っている西アジア諸国がそっぽを向いてしまったらどこの国も大変だよなあ。特に資源の乏しい日本は。とりあえずは慎ましく、カレーを作るときは涙を流しながら玉ねぎをみじん切りにしてから弱火でじっくり炒めるところから始めようかな。

27件中23件

2007-11-01 23:58:59 | 普段の生活(日常)
9月の投稿で、僕が常用している“携帯できる電話”に5日間で受信されたメールの件数とそのなかには迷惑メールが多いことについて触れたが、その逆に僕から送信した件数についても触れておこうかね。他人から見るとどうでもよい、くだらない、私的なデータですが。
僕はそんなにメールのやりとりを頻繁にするほうではないと思うのだが、まあ参考程度に。

で、10月21~27日の1週間の送信履歴を確認してみた。すると、送信件数は全体で27件あった。まあどこから送信されてくるかはわからないメールの受信と違って特定の人とやりとりするわけだから、そんなに多くはないかな。
内訳は、3件が仕事に関することで、23件が最近よくネタにしている野宿仲間計8人で、あとの1件はその野宿仲間とはあまり関係ない知人(でも野宿はよくやる方)、へ宛てたものだった。このうち23件の野宿仲間というのはここ数か月でちょくちょく会っている方々なのだが、それなのになぜか各種連絡事項の伝達などでのメールのやりとりも多い。

「遠くの家族(親戚)より近くの他人」とよく言うように、たとえ親類縁者のような縁は深くても距離的精神的に遠い人とはやりとりは少なく、逆に近い人とのかかわりが深くなるというのはいつの時代も同じなのかね。やはり物理的な「距離」というのは大事なんだなあ。これは恋愛にも通じるのかな? でも遠距離恋愛という事例もあるし。

そんなわけで、最近はなぜかそんなにたいした用件がなくても僕からもなんとなく様子を探ってみたくなることもあり、つい送信する機会が増えてきた。ほぼ毎月、多いときは毎週のように会う人たちばかりなのに。これがもし恋愛関係にある異性と毎日やりとりをするようになると、余計にメールの内容も他愛ない、つながりを確認するためだけのどうでもよい内容になっていくのだろうか。まあそんな密な関係のひとは依然いないけどさ。オンナよりもひとり旅! と思っているクチなので。

でも最近、目立ったところではテレビ『NEWS23』で度々取り上げている自転車世界一周中のシール・エミコ、スティーブ・シール夫妻のように、単独ではなく夫婦で諸外国を旅するという事例も年々増えてきているから、連れ合いとともに人とのつながりを意識しながら行く、というのもそれはそれでまたひとつの新しい旅のカタチなのかもしれない。旅先からインターネットカフェを利用してのメールのやりとりやブログの更新なんかもできたりしたらなおのこと。まあ先日インド・デリーから帰国した、片割れが70代のウチの両親の場合は、母親のほうが足腰にガタがきているためにほかの旅人との出会い云々よりも老人介護っぽいカタチになっていたりするけど。

話が逸れたのでメールのことに戻る。
ちなみに冒頭に挙げた送信全27件の男女比を見ると、男性:女性=20:7となった。1年前の状況を考えると、おそらく26:1くらいだったろうと思う。やはり最近は女性と会う機会が増えてきたから、それに比例してメールのほうも女性の比率が高まっている。
これが良いことなのかどうかは今はよくわからないが、(僕個人的には)中学~大学時代の男連中との付き合いばかりのときとはまた違った、女性ならではの感性や価値観に触れることができていたりもするので、かなり楽しい(年代も僕と同年代のみならず若干上下に幅があるし)。実際の人付き合いもメールのやりとりも、今後は今のような感じでしばらく続いていきそうな気はする。

あと、僕が他人とメールのやりとりをするときの特徴としては、長くても短くてもある程度内容があるものにしたいということが基本で、併せて題名も内容とはたとえ無関係であっても(少々おちゃらけていても)何かしらこちらからは付けたいしくださる方からも付けたものが届いてほしいと願っている。「無題」で届くメールって少々寂しい気がするのは僕だけではないはずだ。
特徴はあとはなんだろう、僕は絵文字と顔文字は使わない派で、ややはた迷惑? な長文が多く(でもホントにまともにやりとりしてくれる数人に限っているが)、迷惑メール以外は遅くなったとしてもほぼ100%返信するように心がけている、ということくらいかな。

ほかの方はどんな感じでメールの交換をしているのだろうか。ちょっと気になる。

雷は、結局は身を低くして逃げるしかないのかなあ

2007-10-19 11:00:09 | 普段の生活(日常)
17日と18日はとあるアルバイトで東京都板橋区内をぐるぐるぐるぐる歩き回っていたのだが(一応、勤務のために身分証明書を特別に発行するような公的な仕事。2日間で計約40km歩いた)、18日の夕方に、2006年8月10日の投稿でも触れた赤塚にある赤塚溜池公園の落雷現場がこの範囲内にあったため、1年2か月ぶりに再訪してみた。

この公園の近所に住む63歳の男性が2006年8月8日に落雷を受けて死亡した、という不慮の事故だったが、落雷したヒマラヤ杉の電流が走ったあたりの表皮は少しは元に戻りつつあるけれどもやはりほかの部分に比べるとまだ皮の厚さは薄くて色も白っぽく、落雷の爪痕が今も生々しく残っている印象は受けた。
ほかには、すぐそばにあるトイレの屋根は修復され、落雷した杉の幹には板橋区によるA4判ほどの大きさの用紙がパウチされた注意書きが掛かっていた(雷鳴を聞いたら逃げましょう、みたいな文言)。
あくまで勤務中だったためにデジカメは持ち歩いていなかったので木の写真が撮れず、ちょっと残念。

この杉は10mほど離れたところにある避雷針よりも高く、やはりここで雷鳴を聞いたらとにかく身を低くして、それこそ腹ばいになるくらいに体勢を低くしてでもそこからすぐに離れて、そばにある板橋区立美術館などの建物内に逃げるしかない。自然の威力にはどう抗っても勝てないからなあ。

昨日現在の公園内は、溜池には以前と同様に近所の暇そうな年配の方々が釣りに興じていたり、遊具では小学生のグループや若い母親が幼児を遊ばせていたりといういたってふつうの公園という雰囲気に戻っていたが、こんな日常のありふれた光景がある場所でも場合によっては最近多い人対人のいざこざによる「事件」以外にも人が亡くなる死亡事故が起こってしまうんだから、世の中とは不思議なものだ、と改めて思った。

今夏の登山を含めた野遊びの最中には落雷に捕まることはなかったが(逆に家にいるときに雷光を見ることのほうが多かった)、今後も天気が心配なときは油断しないようにしないと。これはもう運の良し悪しにかかっているように思うので、日頃から少しでも自然に対して罰当たりな行為は控えるべきだなあ、とは思う。善い行ないに努めたからといって科学的にはなんの根拠もないだろうけど、いつ、どこで、何が起こるかわからない不条理に満ちた現代を生き抜くためにも、他人のみならず自然に対しても気の持ちようから変えていきたいものだ。

ちなみに、キリスト教、イスラム教、仏教など世界にはいろいろな宗教があるけれど、それ以前に先月で80歳になった熟練年金バックパッカーの金井重(かない・しげ)さんのように、地球上では「自然に生かされている」ことを強く意識する自然崇拝がそれらの根底にあるべきではないか、と僕も思っている。やはり自然の力は偉大で、その威力を受け入れつつ、かいくぐりもしながら人類は慎ましく生きていくべきなのですよ。

青果価格調査の成果

2007-10-12 20:45:05 | 普段の生活(日常)
先月から今月末まで両親がインドとネパールに逃亡中のために台所が空き、最近、自炊する時間が増えている。

日々冷蔵庫の残り物を片付けていくうちに、青果、特に野菜類がなくなり、久々に大がかりに買いに走ることになる。が、毎日やってくる近所のスーパーのチラシの数々とにらめっこしていると、そしていくつかのスーパーも巡ってみると、値段は昨年よりも高めになっているような気がする。これも最近の原油価格高騰やら(特に中国からの)輸入品の増加やら穀物の食料消費からバイオ燃料目的の取引移行やらの間接的な影響を受けているのかなあ、と少々せつなくなる。減量中(のつもり)の僕は特に野菜が必要なのに。

で、せっかくの機会なので、最近の近所のスーパーで販売する青果の価格の最安値をおおまかに記録してみることにした。以下に僕が特に好む、もしくは一般家庭で代表的な? 30品目を挙げてみる。まあ価格は季節や地域によってもかなり異なってくるだろうが、参考程度に。


レタス          1個 139円
キャベツ         1個 99円
きゅうり          3本 88円
大根           1本 98円
白菜           1/4 88円
長ねぎ          4本 148円
玉ねぎ          L10個 150円
じゃがいも        L10個 150円
にんじん         3本 98円
なす           1袋 99円
ピーマン         1袋 79円
かぼちゃ         半切 199円
トマト           S5個 198円
ほうれんそう       1袋 150円
にら            2束 88円
りんご(サンつがる)  6個 398円
梨(豊水)        1個 198円
レモン           3個 137円
バナナ          1房 99円
柿             5個 199円
栗             1kg 199円
みかん          小20個 198円
パイナップル       1個 298円
グレープフルーツ    1個 55円
キウイフルーツ      1個 58円
生椎茸          1パック 198円
えのき茸         1パック 88円
舞茸            1袋 68円
ぶなしめじ        1パック 80円
なめこ           1パック 129円 


青果は個体あたりの大きさも異なるし、銘柄やサイズ別に販売することもあるのでひとつの価格に決め付けられないが、まあここ1週間の埼玉県南部の価格は以上のような感じになる(見切り品は除く)。

なかでも僕が特に気になるのが、青果のなかでは最も好物の、加熱調理の必要なく手軽にそのまま食べられる野菜の代表格である(と僕は思っている)きゅうりの価格。季節や地域にあまり関係なく大差もなく栽培できると思うのだが、最近は1本あたり40~50円とかいう価格に設定されていることがよくあり、こんなに高級品だったっけか? と店先で買い物カゴを持ちながら途方に暮れる。

だが先週末、とあるスーパーできゅうり1袋が3本入りで88円(だから1本あたり約29円)といういつになく安い日があったので、これはキターッ!! と大興奮しながら、速攻で3袋買いに走った。
おそらく、地元の農家の無人販売などがあればもっと安く買えるのだろうが、ウチの近所は近年とみに宅地化が進んで畑の面積も年々減り(まあ農家が高齢化で畑を放棄する、という全国的によく見られる傾向も少々当てはまる)、無人販売の機会も減ったなあ。やや寂しい。

でもそんなやや厳しい状況のなかでもなんとか食べていかなきゃならんので、きゅうりに限らずより安価な青果を追い求めるスーパーや百貨店のバイヤー並みの、週刊ビッグコミックスピリッツ連載のマンガ『美味しんぼ』の山岡士郎および「究極のメニュー」班並みの食材探し旅もしようかな、とか夢想したりもする。
さらに、近年よく叫ばれる「安全」や「地産地消」なんかも気にすべきところだが、でも自分の今の立場を省みて“下流”である現状を考えるとやはり価格第一になってしまうのよね、などと久々の“主夫”業のような買い回りでそんな難儀なこともふと考えるのであった。

今春まで「大勝軒」のあった東池袋の現在

2007-10-07 15:30:33 | 普段の生活(日常)
今日の昼間、本ブログ2007年7月21日の投稿でもちょこっと触れた、東京都・東池袋の再開発地域を再訪してみた。現在も根強いファンが多い超有名ラーメン・つけ麺店「大勝軒」跡地周辺の建物はすべてなくなり、工事中であるという標示があちこちで目立つ。なんでもここに地上52階建てのビルを建てるそうで、そうなるとこの周辺は工事工事の連続でまた埃っぽくなるな。「大勝軒」も含めたこのへんの古めかしいアパートが残っている風情も好きだったのだが、時代の流れなのかねえ、と近辺をぐるぐる歩き回りながらしんみりする。
今後もこの周辺の事の成り行きは見続けていこう。



2007年2月某日、すでに3月の閉店が知れ渡っている頃の大勝軒を見に行ったときは、昼間は相変わらず行列ができていた。



2007年10月7日、上の写真から8か月経過したらこのようにすでに昔の面影はなくなっていた。



正面奥の建物がサンシャイン劇場で上階がオリエント博物館。この右側に大勝軒があった。この道路右側に昼時は連日30人以上の行列ができていたのだが、それももう見られなくなるのよね。
さらに今後の展開としては、この道路は来週15日から廃止され、ここに巨大なビルがどどーんと建つ予定になっている。東京都豊島区という結構な都会で道路が廃止されるというのは珍しいことだと思うので、二度と通れなくなる前にこの近辺を歩いて写真を撮りまくっておいた。



で、廃止される道路もあれば、大勝軒の西側に付け替えられた道路もあり、来週からはここを写真左側に曲がって北側のサンシャイン60や大塚方面に通行するように、ということですでに準備されていた。小豆色のカーブの舗装の奥のT字路も廃止となる。この奥に巨大なビルが建つと、陽当たりはかなり悪くなりそうだなあ。建つことによる日照権の問題は解決しているのだろうか。