2021年9月6日(月)晴れ時々曇り。涼しい風が心地よかった。
反対の声も多かった中で開催されたパラリンピックも昨日終わった。
私は今回初めて知った言葉がある。
「失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」

この言葉は、“パラリンピックの父”と呼ばれるイギリスの医師、ルードウィヒ・グットマン博士(1899~1980)が残したそうです。
少しでも機能を回復させるためには、失ったものではなく残った機能をできる限り生かすために、スポーツを利用すればその効果は大きのではないか?と考え、それを実行したという。
車いす生活となった患者たちにポロやアーチェリー、卓球などをやってもらいながら治療しリハビリを進め、社会復帰につなげていった。
博士の実行力はすごい。そのうち競技会開催を思い立ち、実現させるのだから。第1回は1948年夏。英国ロンドン郊外にあるストークマンデビル病院の一角で参加者16人。戦後すぐに開催されたロンドン大会に合わせて開催したそうだ。どんな思いだったのでしょう。
そこから毎年開催し、5回目の大会は国際大会「国際ストークマンデビル競技大会」となった。
12年後の1960年には、ローマで行われた第17回夏季オリンピック大会の6日後に同地で開催。はじめてのロンドン以外の大会となった。
そして、なんと23の国から400人が参加。8競技、57種目が8日間にわたって行われた。
その後も国際ストークマンデビル競技大会を中心に、4年ごとにオリンピックの開催地でも開催されるようになる。
パラリンピックという言葉は、対麻痺者を意味するParaplegia(パラプレジア)とオリンピックが合わさってつくられており、1964年東京大会ではじめてつくられた愛称と日本では言われている。
博士の言葉は、障害者に対してだけではなく、すべての人に当てはまると私は思う。素晴らしい言葉に出会った!
「失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」
