2023年6月4日(日)晴れておだやかな日曜日となりました。庭ではルリギクの蕾がたくさん出てきている。
梅雨入りは近いのか?と思っていたら、来週はおおむねいい天気のようです。
前回の記事「アトピー性皮膚炎の場合」は大気汚染の影響を皮膚が受ける場合のメカニズムだったが、今回は、我慢できずにかきむしる行為が慢性炎症にいたる経緯を詳しくみてみた。

例えばアトピー性皮膚炎で、かきむしりなどにより皮膚の細胞がダメージを受け死滅するものがでる。すると周囲の細胞・組織に炎症が広がる。この場合、
病原菌が入らなくてもダメージを受けた細胞が「今危機的なことが起きてる。」と他の細胞に異常を知らせていることが考えられている。
このような細胞から発せられたメッセージ物質はalarmin=アラーミンと呼ばれていて、このメッセージで他の細胞に炎症が広がるらしい。
さらに、アラーミンは
☞ケモカインというサイトカインであるCCL17やCCL22を放出する
獲得免疫であるT細胞を炎症部へ引き寄せる
☞サイトカインであるTSLP、IL-1、IL-33を放出する
自然免疫や好塩基球(アレルギー反応に関係する白血球)を刺激する
何が起こるのか?
☞炎症部に引き寄せられたT細胞はヘルパーT細胞=Th2に分化する。
☞ヘルパーT細胞=Th2はB細胞にIgEを産生させる。
そして
☞IL-31という強烈な痒みを引き起こすサイトカインを放出する。
またかきむしると・・・以上のことが繰り返される