青空ーすべてはバランス

がん治療に頼もしい研究成果が相次ぐ

以前は、何故、がん細胞を他の細胞が協力して増殖させているのか?ということがミステリーだった。私もこれは神の仕業か?と思っていたほどだ。

実は、約30年前にエクソソームは発見されていたが、当初は細胞の不要物的な存在とされてきた。ところが、2008年にエクソソーム内にmRNAやmiRNAを含む核酸物質が内包されて他の細胞へと受け渡されている可能性が示され、それから、研究が一気に加速しているようです。

エクソソームと呼ばれる微粒子は脂質の膜でできている。直径50~100ナノ(ナノは10億分の1)メートルのカプセル状のものです。エクソソームは色んな細胞内にあるけど、がん細胞が持っているエクソソームは悪質なものなのだ。がん細胞はこれを全身に大量に放出して、がん細胞に栄養を供給する血管を作ったり、がんを攻撃する免疫細胞の働きを妨げたりして転移や増殖を促していたのだ。分かりやすく言えば「ウイルスメール」みたいなもの。体の中の色んな細胞は、このメールが来ても中を開かないと分からない。そこで、開いてみると、がん細胞の増殖に協力するように無理やりコントロールされるというわけだ。


血液を調べてこのエクソソームの存在を調べれば、早期発見が可能になる。さらに治療の研究も進んでいる。国立がん研究センター研究所などは、微粒子が全身へ広がるのを防ぐ技術を開発。さらにエクソソームの性質を利用し、がん細胞を攻撃する免疫細胞の能力を高めることに成功した病院もあるそうだ。がんの転移を防ぐ技術については、5年か10年後には実用化できる見込みだそうだから期待できる。

こんなうれしいことは、もっとたくさんほしいですね。でも、何故がん細胞だけがこんな悪質なエクソソームを持っているのだろうか?


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