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青空ーすべてはバランス

塩分の功罪ー3塩分と高血圧との関係

〇塩分と高血圧との関係
1980年代に世界の約50の地域で食塩摂取量と血圧などを調べた研究では、食塩の摂取量が多いと血圧も高いことがわかっています。これまでの様々な研究からも、このことは明白な事実となっています。病院では血圧が高いと必ず塩分をひかえるように言われます。

〇高血圧の発症状況
スーパーには減塩商品が並び、減塩意識が高まっているのに、国立研究開発法人国立循環器病研究センター・高血圧学会のサイトにお邪魔してみたところ、不思議なことに高血圧は減っていないということです。むしろ増加傾向にあり、高血圧患者は4300万人もいるということです。世界では約11億3,000万人います。随分いるもんだ!

〇食塩摂取目標
世界保健機関(WHO)は、世界中の人の食塩摂取目標を1日5グラムとしています。
日本では、厚生労働省が2014年3月に発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書があり、これには18歳以上の男性は1日当たり8.0グラム未満、18歳以上の女性は1日当たり7.0グラム未満という目標量が定められています。
日本高血圧学会減塩委員会は、1日6グラム未満という制限を勧めています。
ちなみに、2012年時点での日本の成人1日あたりの食塩平均摂取量は、男性で11.3グラム、女性で9.6グラムと発表されています。

〇血圧が上がるのは?
血液中の水分と塩分は一定に保たれている(浸透圧が一定)から、塩分が過剰に増えると血液中の水分が増える。つまり血液が増加し、血管内の壁にかかる抵抗が高まり血圧が上がるようです。
それだけではありません。大量の血液が運ばれる腎臓は、素早く判断して、少ない必要な化学物質を残し、過剰の化学物質を尿として排出しています。
同じように塩分の必要なナトリウムは残し、過剰なナトリウムは排出していますが、毎日過剰にナトリウムが入ってくることが続くと、ナトリウムの排出が十分に行われなくなり、血液の量が増えて血圧が上昇してしまうということがあります。

〇高血圧以外に関係する病気は?
・脳血管障害
脳卒中・・・脳血管が壊死する脳出血、脳梗塞、くも膜下出血。
・心臓病
心肥大、冠状動脈硬化、狭心症、心筋梗塞。
・腎臓病
高血圧の長期化により腎臓障害を併発。
・動脈硬化
血管の老化をすすめて動脈硬化をもたらします。
高血圧は様々な重大な病気の入り口と言えます。軽くみない方がいい
こんなこともあります。
痛風や尿酸が高い人肥満高血圧高脂血症心血管障害脳血管障害尿路結石慢性腎臓病が多い事がわかっており、これらはすべて痛風の合併症と言えます。

こんなに多くの病気と関係している高血圧。でも、本来のだけのせいではない。塩は生きていく上で必要不可欠なものですから。体のコントロールが効かないほど、私たちは好き勝手しているということか?体が必死で水分調整して、塩分濃度を調整しているのだから、それを後押しして、もっと健康でいることもできるはずです。


発がん性化学物質を塩分が活性化させる例 ☟

参考
国立研究開発法人国立循環器病研究センターサイト
日本高血圧学会サイト
クリエイター:オレンジ星さん

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