亜糊粉層(あこふんそう:サブアリューロン層)
糊粉層にある亜糊粉層はPart1で書いた栄養素が含まれている他に旨味成分も含まれています。
旨味成分・・・オリゴ糖、アミノ酸
酵素 ・・・糖化酵素

さらに、亜糊粉層の抽出成分が高血圧や動脈硬化の原因となる血圧上昇ホルモンの一種の活動を抑制することが確認されているようです。血圧上昇に伴う心臓血管疾患を予防する効果があるということだからすごい!
LPSとは?
さらにさらに、私には今まで聞いたこともない成分があると言う。
日本語では「糖脂質」または「リポ多糖」と呼ばれています。英語では「リポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)」、略してLPSと呼ばれます。
実は、LPSは細菌の成分です。驚くことはないですね。醤油や味噌を作るには麹菌が必要ですから。
日本語では「糖脂質」または「リポ多糖」と呼ばれています。英語では「リポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)」、略してLPSと呼ばれます。
実は、LPSは細菌の成分です。驚くことはないですね。醤油や味噌を作るには麹菌が必要ですから。
ウイルスと違い、細菌は細胞を持っていますが、細胞の外側に細胞壁があり、その外側にLPSがぎっしりと埋め込まれたように覆っています。
すべての細菌は、グラム陰性菌とグラム陽性菌の2系統に分類され、グラム陰性菌にはLPSが存在しますが、グラム陽性菌にはLPS成分は存在しません。グラム陰性菌には体に良い影響を与える細菌もあれば病原性を持つ細菌もあり、そのすべてにLPS成分が存在してますが、 病原性を持つ細菌であってもそのLPS成分で感染することはないそうです。安心です。

すべての細菌は、グラム陰性菌とグラム陽性菌の2系統に分類され、グラム陰性菌にはLPSが存在しますが、グラム陽性菌にはLPS成分は存在しません。グラム陰性菌には体に良い影響を与える細菌もあれば病原性を持つ細菌もあり、そのすべてにLPS成分が存在してますが、 病原性を持つ細菌であってもそのLPS成分で感染することはないそうです。安心です。

参考
土の中では、細菌が土の中の窒素やリンを植物の生育に必要な栄養分とする働きをして土壌を豊かにしています。えっ?細菌うようよいやっ!!!と言っても細菌が多いということが良い土壌の条件でもあるんだから。除菌!除菌!消毒!消毒!と騒いではいけない。土壌の細菌はレンコンなどの根菜、葉野菜、穀類、さらに海の中の海草にもついているそうです。乾燥ワカメや粉末メカブにはかなり多く含まれている。
そして、玄米にはヌカ層と亜糊粉層にかなり多く含まれています。
農薬を使って育てらた野菜は細菌が死ぬため、農薬なしで育てられた野菜よりもLPS成分は少ないそうだ。お米は、糊粉層と胚芽部分まで農薬が残留するから私は無農薬の玄米を買っています。白米は当然LPS成分はほとんどなくなりますが、精米の仕方を七分搗き(しちぶつき) までにすれば亜糊粉層は残っている。
そして、玄米にはヌカ層と亜糊粉層にかなり多く含まれています。
農薬を使って育てらた野菜は細菌が死ぬため、農薬なしで育てられた野菜よりもLPS成分は少ないそうだ。お米は、糊粉層と胚芽部分まで農薬が残留するから私は無農薬の玄米を買っています。白米は当然LPS成分はほとんどなくなりますが、精米の仕方を七分搗き(しちぶつき) までにすれば亜糊粉層は残っている。
料理では、加熱してもLPSはなくならないそうです。
LPS成分はマクロファージを活性化する!
マクロファージ(自然免疫)についてはこちら
に登場しています。免疫細胞であり、食細胞でした。初期の体の防衛に重要な働きをしますね。免疫細胞のマクロファージが元気でたくさん増殖すれば、感染防止やけがなどの早期回復、新陳代謝の調節に効果が期待できます。
何故、LPS成分がマクロファージを元気にするのか?
何故、LPS成分がマクロファージを元気にするのか?
免疫細胞であるマクロファージの細胞表面には、色々な物質をキャッチするためのレセプター(受容体)があります。
その中のTLR4というレセプターがLPSをキャッチ(結合)するのです。異物としてではなく共生相手として、どうぞ!と受け入れるんですね。
マクロファージの細胞内の核にまでシグナルが伝達されて、核の中の遺伝子が刺激されて細胞が活性化するようです。
ちなみに、乳酸菌やキノコ、酵母の成分は、TLR2という別のレセプターに結合してマクロファージを活性化する。しかもその活性化能力はすこぶる強いらしい。
その中のTLR4というレセプターがLPSをキャッチ(結合)するのです。異物としてではなく共生相手として、どうぞ!と受け入れるんですね。
マクロファージの細胞内の核にまでシグナルが伝達されて、核の中の遺伝子が刺激されて細胞が活性化するようです。
ちなみに、乳酸菌やキノコ、酵母の成分は、TLR2という別のレセプターに結合してマクロファージを活性化する。しかもその活性化能力はすこぶる強いらしい。
新型コロナウイルスの感染初期状態の時に、体の細胞がウイルスの排除や免疫細胞に応援を求めるためにインターフェロンというタンパク質を作りますが、新型コロナウイルスはこれを邪魔することを知った時はびっくりしました。
ところが今回調べていると、LPSがインターフェロンを誘導するシグナルを活性化するというから、これまたびっくりです。
つまり、共生細菌成分が宿主の免疫系と相互作用をするということは、腸内細菌にもよい影響を与えるため、多くの病原体に対する抵抗力が強くなるでしょう。きれいなお肌や皮膚の病気にも良い効果があると考えられます。新陳代謝をバランスよく調節してくれるということなので、体全体の健康に良い影響を与えることが分かりました。