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犬の「里親詐欺」の特徴5つ

2018-10-02 06:02:04 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

犬の「里親詐欺」の特徴5つ

2018年9月24日(月) わんちゃんホンポ

「里親詐欺」とは?
犬や猫を保護して里親さんを探す活動をしている団体以外にも個人で犬や猫を保護し、里親さんを探している人たちがいます。
また、「ペットのおうち」「ジモティー」「いつでも里親募集中」などネットで保護した人、犬や猫を飼いたい人を繋げるサイトやコンテンツもたくさんあります。
「里親詐欺」とは、そういった環境を悪用して、犬や猫を入手し、一切世話をせず、虐待、転売、繁殖などを行ったり、逆に里親になろうとしている人から金銭をだまし取ったりする詐欺のことを言います。



「譲渡する側」からの里親詐欺の例
・多額の交通費を要求される

「里親」になるために事前に連絡しあい、「この子が暮らすお家を見たいので、連れて行きます。交通費をご負担願えますか?」と言った取り決めをしている場合に、現実にはあり得ないほどの高額の交通費を請求される。
・譲渡前の治療代を請求される
譲渡する契約について交渉している時は、「ずっと健康で病気をしたことがない」などと言っておきながら、譲渡の契約後、「実は今は完治して健康だけれども、保護している間、いろいろと治療代がかかっているため、それを負担して欲しい」と金銭を要求される。
・寄付金を請求されたので、支払ったのに動物を渡さない
「今までかかった医療費、そちらまでの交通費、保護活動をするための寄付金を合わせて先に振り込んでください」と言われ、振り込んだ。
その後、「該当の動物が逃げた」「突然、死んだ」などの理由で譲渡せず、「寄付金は返金出来ない」と振り込んだ金銭も返還されない。
いずれにしても、領収書や明細などはなく、説明も不十分であやふやな場合は、「里親詐欺」の疑いがあります。

「譲渡される側」からの里親詐欺の例
・トライアル中の犬が子供を噛んだと金銭を要求

里親になる前の「トライアル期間(おためし期間)」に犬に子供が噛まれて怪我をした、その治療代を要求してくるケース。
・「一生可愛がる」と言っていたのに転売していた
雑種ではなく、純血種の犬を譲渡したら、すぐに転売していたケース。
・譲渡した情報が全て嘘で、犬も飼い主も行方不明に
メールなどのやりとりの後、犬を取りに来て、その後に住所や氏名など全て嘘だったと判明。
犬の安否も不明、というケース。

「里親詐欺」をする目的


・転売

純血種の犬や、流行の犬種の場合、そのまま安価で転売する、というケース。
血統書がついていなければ、それすら偽造して犬に値段をつけ、転売していたケースもあります。
・虐待
信じられないことに、動物を虐待すること、その様子を喜んで見ることを好む、恐ろしく、おぞましい嗜好を持つ人達(人、と言う表面の仕方すらおかしいと思いますが)が存在します。
最近では、自分が犬や猫などを虐待し、死んでいく様を撮影してネットで公開するというケースもあります。
また、人間社会では弱者である自分よりも、力の弱い存在である犬や猫を虐待して、鬱憤を晴らそうとする人間もいます。
・繁殖させて子犬を売る
きちんとした保護団体なら、譲渡前に去勢、避妊を行っている場合が殆どです。
なぜなら、譲渡した先で犬や猫が繁殖して、飼育崩壊するほど増えたり、営利目的で繁殖させるのを防ぐためです。
営利目的で子犬を産ませるような人にとって、犬はただの「道具」に過ぎません。
体がボロボロになるまで産ませ続け、病気になったら治療もせず、餌も与えずに死なせるか、亡骸の処分に困るので、山の中に遺棄するかのどちらかです。
・その他
犬を譲渡してもらったが、飽きたので、別の犬が欲しくなったから棄てた。
あるいは、想像していたよりも手間がかかり、懐かないから閉じ込めて、餌も与えなかった、というケースです。
金銭がだまし取られるワケではありませんが、「幸せになってほしい」と願い、譲渡した人たちの心を踏みにじる言語道断の酷い行為です。

犬の里親詐欺の特徴5つ
✔住所を教えるのを拒む。あるいは、自分の部屋に入らせないようにする
✔複数引き取りたがる
✔身分証明などをネットだけで済まそうとし、直接会いたがらない
✔マッチングサイトに偽名で何度もアクセスしている
✔マンション、アパートに住んでいる

里親詐欺に合わないための防御策3つ
・直接会う

たくさんメールで言葉を交わして、信頼出来ると感じても、直接会って話すと、なんとなく挙動や言動に違和感や訝しさを感じるかも知れません。
・住んでる場所を確認し、家の中も確認する
人を騙そうとして、いろいろと事実無根の事柄を並べ立てている相手ですから、言葉だけでは白黒の判断を付けるのは難しいと思います。
けれども、実際に譲渡する動物が暮らす環境をしっかりと確認する、という意味でも、相手の言葉が真実かどうかを見極めるためにも、譲渡する相手の住んでいる場所は絶対に確認するべきです。
いろいろな理由を述べ立てて、自分の家を見せようとしない人など、一切信用できません。
それが出来ないのであれば、保護した犬を譲渡するのは止めておきましょう。
・トライアル期間を設ける
本当に譲渡する犬を生涯、愛してくれるかどうかを見極めるのは、一度や二度、顔を合わせただけでは信頼出来なくて当然です。
しっかりと定期的に連絡を取り合い、譲渡した犬の安否を直接確かめます。
本当に譲渡する犬の「里親」になってくれる人かどうかを確かめる期間を設け、納得するまで様子を見るのも、「里親詐欺」を防ぐ有効な方法です。

まとめ


「保護犬を譲渡してもらおうと思っていたけど、なかなか手続きが面倒で…」と言う話を聞いたことがあります。一人暮らし、独身、高齢、集合住宅に住んでいる・・・など、保護団体が犬や猫を譲渡する際にさまざまな条件を提示するのは、「飼いたい」と思っている人の気持ちを優先しているのではなく、譲渡される動物の命と幸せを最優先に考えているからだと思います。
抵抗できない弱い存在を苦しめる最低な人達に、何の罪もない犬や猫の命が脅かされることは、絶対にあってはならないことです。
もし、ご自分が保護した犬を譲渡する、と言った状況で判断に迷ったなら、近隣で活動している動物保護団体に相談してみるのも良いかも知れません。


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