断章、特に経済的なテーマ

暇つぶしに、徒然思うこと。
あと、書き癖をつけようということで。
とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。

『業態別の日銀当座預金残高』2013年9月17日発表の。。。

2013-09-22 10:24:01 | 日銀ウオッチ
いつもながら、やや古い発表について。

8月度の積期間中の平均残高は、88兆と、ほんの1年前の
発行済み紙幣の総額を超えんとしている。
ついこの間まで、
「マネタリーベースのうち、三分の一が日銀当座で
三分の二が発行済み紙幣」と、覚えるようにしていたのだけれど、
これはもう、全然通用しなくなってしまった。
まあ、もちろん、黒田さんは、総裁就任時
「2年間でマネタリーベースを倍にする」
と、宣言していたわけだから、
当然予想されていたことだが、現実にはじめられたのをみると
改めて、なんだかなあ、と、感じてしまう。

で、困ってしまうのが、所要準備は
8兆のままで、1年前と比べれば、10%の増加(ちなみに
前月比では減少)であるのに比べ、超過準備のほうは
あと少しで3倍になんなんとしている。
実際、所要準備に対する超過準備のほうはまだ10倍には達していないものの
準備以外の日銀当座も含んだ残高合計は、所要準備の11倍である。
ひところのアメリカはもっとひどいようだったが、
これは明らかな不安定要因だろう。

さて、このうち付利の対象となるのは、79.8兆円つまり約80兆円だそうである。
その内訳はちょっとわからないが所要準備の約10倍が付利の対象になっているそうである。
都銀や第2地銀は、所要準備の9倍前後の超過準備を抱えている。信託銀行は
13倍を上回っている。それに対して、
地方銀行は3倍にすぎない。このような違いがなぜ発生しているのか
よくわからないが、地銀はそれだけ堅実な経営をしている、
ということなのか、あるいは、もともと買いオペに応じるだけの
国債等資産を保有していなかったのか。。。

どうでもいいが、

超過準備のうち、約1割に相当する
8兆円は外国銀行のものである。
所要準備は、わずかに0.029兆円。
所要準備に対する超過準備の比率は
実に277倍!
これだけの暴利を、外国銀行は日本国民の税金から
(と、いうのは、この分、日銀の国庫納付金が
減っているわけだから)支払われているのだが。。。

ネットによくいる愛国者の方々は、
こういう事実について、
あんまり、お感じになるところはないのだろうか。。。


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