断章、特に経済的なテーマ

暇つぶしに、徒然思うこと。
あと、書き癖をつけようということで。
とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。

「生活意識に関するアンケート調査」(第60回)の結果 ―― 2014年12月調査 ―― (1月8日発表) の件

2015-01-12 22:03:30 | 日銀ウオッチ
現在の日銀の、いわゆる「異次元の金融緩和」政策については、
おいらは個人的には、あんまり好意的ではない。景気刺激面に関して
政策的な効果は全くないわけではあるまいが、あんまり期待できない、
という程度の期待しか持っていなかった。ただ、
実際、円がずいぶん安くなり(といったって、安くなり始めたのは、
ギリシア危機が就職した直後からだが)、それに伴い株価もそこそこ上がり、
仕事の上でも、ここに来て製造ラインの日本回帰などが
言われるようになってきていたから、
自分の事前の想像よりは、やや効果が大きかったのかな、と、
なんとなく、そんな風にも受け止めていた。
おいらの勤め先は、もう、カウント・ダウンに入りました状態だが、
よそのメーカーさんなんかは、少しずつでも景気が改善しているのかな、
と。

そんなだったから、8日に発表された題記の日銀のレポートには、
ちょっと驚かされた。勿論、サンプルが4000人というのは
ちょっと少ない気がするし、層化変数が適切かどうかも
おいらにはわからないので、本当のところ、これをどの程度
真に受けたものか(参考とは言え)わからないが、
それでも、正直ちょっと、いくらなんでも
ここまではひどくないんじゃないか、という気がするが、どうなんでしょうか。。。
それにしても、なんでも針小棒大に騒ぎ立てる
アンチアベノミクス派は、日銀自ら公表しているこういうレポートを
なんで平然と受け流しているんでしょうかね。
せめておいらぐらいは騒ぎ立ててあげないと。。。

と、いうわけで本日のブログだが。。。。


特に「現在の暮らし向き」について「ゆとりがなくなった」というのが
消費税増税直後の40%台前半から、ここに来て50%を超えた、というのは
まあ、どうだったんでしょうね。。。ボーナスが思ったより少なかった、
とか。。。? DIの推移グラフの方を見ると、消費税増税以降の
急悪化ぶりは、それこそリーマンショックの時の悪化ぶりと
同じようなペースであるわけで、まあ、まさかあそこまで落ち込みは
しないだろうけれど、ホントに消費税増税の影響って、
一過性で収まるんだろうか、と、かなり不安になってしまう。
収入についても揉みあいで、給料アップがはなはだしく
マスコミで報じられていたり、就業者数だって増えた、介護産業や
建設産業なんかは人手不足で「デフレギャップはなくなった」、って
言ってた人がいたり(誰だ?)、、
株の配当収入だって
大きくなったんじゃないのか、と思う割には(これ、
キャピタルゲインは、入ってないよね?)、なんか、全然
そんな感じじゃない。

あと、「1年後を見た勤め先での雇用・処遇についての不安(勤労者)」
と、いう項目があって、これで、「少し感じる」と「かなり感じる」を
合わせた数が、この半年間で、本当に少しずつだが、じりじり上がってきている。
DIは「あまり感じない」から「かなり感じる」を差引しているので
あまり方向性が無いが、この項目に関しては「あまり感じない」が
趨勢的に、ほんのわずかだけれど、減少している、ということを
重視しておく方がいいんじゃないかなあ、なんて、個人的には感じる。
これって、物価とかと違って、
現に、自分自身が、失業する(あるいは雇用条件が悪化する)という
直接的かつビビッドな話だから、物価や収入のように、
一山いくらで結局、実感としてはどっちなんでしょう?というのとは違って、
信ぴょう性(というのか何というのか)が高いような気がするんだよね。
なんつうか、「真綿で首を絞められる」ような圧迫感を感じている人が
少しずつ増えている、ということなんじゃないだろうか。。。と、
いうのは、たぶん、自分自身の個人的境遇が反映しての感想だろうけれど。。。。
(やれやれ。。。)

1-3 の、物価についてだけれど、
1-3-1 と 1-3-2 とで、消費税の扱いが違うのか???
ただ、まあ、「実感」という感覚レベルの質問だから、
「消費税の影響を除いて」というのは難しい、と、いうより
あんまり意味ないのかもしれないけれど。。。
いずれにせよ、消費税も含めて考えているわけだから、
そりゃ、物価は上昇しますよ。それに
年末にバターが無くなったりしたから、
お菓子つくりが好きな奥さんなんかには
そう感じた人が多かったかもね。
(話は飛んでしまうんだが、
バターの一件といい、介護産業や建設産業での人手不足の件といい、
昔と違って、ボトルネックになる部門があっても、
それがすぐにインフレにつながりにくくなっているような気がする。現に、
東日本大震災直後の燃料不足でも、
ずいぶん騒ぎはあったことはあったが、
オイルショックの時のような、次から次へと品不足が連鎖し、
物価上昇圧力がかかる、という状況には陥らなかった。)

「物価上昇についての感想」では
まあ、当たり前じゃないかと思うんだけれど、
80%の人が「どちらかといえば困ったことだ」と答えており、
これは物価下落を「どちらかといえば困ったこと」と答えている人より
20%以上、12月調査では30%、上回っている。
まあ、回答者に占める女性(主婦――とは限らないかもしれないが)の比率が
男性よりやや高いことが影響しているのかもしれないけれど、
いずれにせよ

インフレが、消費支出の底上げにつながる、という考え方が
一般市民にはそれほど浸透していない、というより、
一般市民の日常感覚からはかけ離れた論理だ(少なくとも、現時点では)、
ということだ。この回答だけから
ある種の結論を演繹するのはいかにも強引なんだけれど、
でも、やっぱり、今の時点でのインフレは
消費支出を急がせるよりは、所得効果によって
むしろ消費支出を引き締める方向へと向かう傾向のほうが
強いんじゃないだろうか。そんな気がするなあ。。。

「日本経済の成長力に対する見方」では、
「より低い成長しか見込めない」が、結局50%を超えてしまった。
DIの推移によると、安倍さんが登場して直後、急激に改善したのだが、
ここにきて結局、民主党時代とそう変わらない水準までに落ち込みつつある。アヤヤー

これが、安倍政権、誕生後2年目の終わりを迎えようとする時期の
一般市民の市民目線での評価である。だいぶ、経済統計とは
違いますかねえ。。。



なお、こりゃ蛇足だが、日銀への信頼度は
「信頼している」が43%、「どちらともいえない」45%、
「信頼していない」11%。。。。

ホントかよ?


風邪がなかなか治らず、本日もまたあほなことを書いてしまった。


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