さて、先日の続きである。一番簡単な簿記の基本等式から、財政引き締めの効果を「論理的に」説明することが目的である。
日常言語には、あまりにも多くの思い込みがまとわりついており、たとえば「銀行が預金で国債を買う」などという
まったくありえない言語を、まるで何か意味があるかのように思い込ませる効果がある。残念なことに、
こうした思い込みをそのままにして、いくら数学的な一貫性が保てていても、それは混 . . . 本文を読む
先日の続きになるが、極めて単純化された簿記モデルの中で、銀行の貨幣創造行動がどのように記録されるか、
見てみよう――いつもいつも、同じ話の繰り返しで恐縮なんですが、ツイッターなどで「なかなか理解してもらえないなあ」と感じると、
ついついしつこく説明しなおしたくなってしまう。。。。だったら最初っからわかりやすく、簡単に説明すりゃあいいようなもんなんだけど、
わかっちゃいても、なかなかねえ。。。 . . . 本文を読む
経済学において、簿記が必要とされるという主張は、何もマクロ経済学に企業の現場の論理を持ち込み、
それによって適否を判断するためではない。そうではなくて、論理整合的に物語を進めるためのモデルとして
用いられるべきなのである。その点では、数学モデルと何も変わるところはない。先日のツイッターでは、
結構有名な某先生のレポートをくさしてしまったが、それは何も先生が現場の論理に疎いというような事情では . . . 本文を読む
続き。。。
P61:4 本誌1913年5月号の紙面で割り当てられたスペース及びその号の要約で、
筆者は信用[債権]貨幣理論のこの簡単なスケッチを描くことができた。また本号では、
その理論を支える証拠が示される。歴史学の道を歩んでいる研究者であれば
そう期待していることであろう――その期待は本号で満たされるに違いない。筆者としては
新理論newer doctrine への切り替えが急速に進むこと . . . 本文を読む
なかなか進まないが、少しずつやっていきます。。。。
P53:2 さほど昔のことではないが、フランスでは様々な異なった貨幣単位があったばかりでなく、
それらがすべてリーブルという同じ名称で呼ばれていたのであるが、
ところがこれらのリーブル――あるいは政府によって使われていたもの――は、繰り返しになるが、
しばしば強い貨幣と弱い貨幣とに分類され、政府貨幣は弱い方だったのである。この分類の
意味す . . . 本文を読む