一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

『トイ・ストーリー4』 変わるものと変わらないもの

2022-06-25 07:39:00 | 声優
昨日『トイ・ストーリー4』(2019)が、「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系列)で地上波初放送された。

『トイ・ストーリー』シリーズ最終作となる『~4』は、新しい仲間たちとの冒険、かつて一緒にいたヒロインとの再会、そしておもちゃたちの別れ等、シリーズの集大成にはふさわしいストーリーとなっていた。

先述したように『~4』には新しいキャラクターたちが登場したということで、今作から新たな日本語吹き替えキャストが加わった。主なキャラクターのみの紹介になるが、新たなキャストは以下の通りだ。

・フォーキー:竜星涼

・ギャビーギャビー:新木優子

・ダッキー:松尾駿(チョコレートプラネット)

・バニー:長田庄平(チョコレートプラネット)

・デューク・カブーン:森川智之

・イーグル・トイ:HIKAKIN

「いや、最後のキャラどこで出てきたんだよ?」、というのはおいておき、人気の若手女優やお笑い芸人たちが本職ではない声優業を務めたが、皆さん何の遜色もなく個性溢れるキャラクターを見事に演じきっていた。

また、1作目から登場するキャラクターのハムとスリンキーも、担当声優の死去により新たなキャストが抜擢された。

・ハム:大塚周夫(2015年死去)→咲野俊介

・スリンキー:永井一郎(2014年死去)→辻新八

周夫さん、永井さん共に長きに渡り『トイ・ストーリー』シリーズを支えてきた二人の声が聞けなかったのは寂しかったが、その意志を継いだ咲野さんと辻さんの声は、周夫さんと永井さんの思いが入っているようで感慨深かった。

変わる人がいれば、変わらずに1作目から皆勤賞の声優たちもいた。それは、ウッディ役の唐沢寿明さん、バズ役の所ジョージさん、レックス役の三ツ矢雄二さん、そしてアンディのママ役の小宮和枝さんだ。

『トイ・ストーリー』シリーズ支えてきた4人の方々は、1作目が公開されてから24年が経った今作でも、変わらない声で観客を楽しませてくれた。彼らのように昔から変わらない人たちが作品を支えているおかげで、竜星さんやチョコプラ等の新しいキャストが入ってきても、彼らの声が違和感なく観ている側に入ってくるのだ。

土台があるからこそ、新しい柱がしっかりと立つ。『~4』はそんなことを教えてくれた気がする。

今まで『~4』の日本語キャストについて述べてきたが、やはり今作の最大の注目声優は、20年ぶりに作品に登場したボー・ピープ役の戸田恵子さんだ。

〈「戸田恵子のボー・ピープ」に続く〉

『トイ・ストーリー』日本語吹き替え版事件

2022-06-24 07:46:00 | 声優
1995年11月22日。この日、世界で初めてのフルCGアニメーション映画が公開された。


『トイ・ストーリー』。カウボーイ人形のウッディと、宇宙ヒーローのおもちゃのバズ・ライトイヤーの冒険を描いたアニメーション映画は、全世界で約3億6000万ドル以上の興行収入を上げ、当該年度の興行収入第1位を記録した。世界初の長編フルCGを制作並びに制作チームを統括した業績を称え、監督のジョン・ラセターは、第68回アカデミー賞(1996年開催)で特別功績賞を受賞。他にも脚本所や作曲賞でノミネートされるなど『トイ・ストーリー』は、大ヒット作品となった。


アメリカでの大ヒットを受け、日本でも公開翌年の1996年3月23日公開された。国内では約15億円の興行収入を出すなど、アメリカ同様に大ヒットを果たした。また『トイ・ストーリー』は、日本語吹き替え版で主人公ウッディの声を俳優の唐沢寿明が、バズをタレントの所ジョージが務めたことも話題となった。以降に公開された長編ならびに短編作品でも両者は声優を務め、大変な人気を博していった。


しかし、このキャスティングには裏話が隠されていた。実は日本語吹き替え版の制作当初、ウッディとバズの声は唐沢と所ではなかったのだ。当初、ウッディの声には声優の山寺宏一が、バズは同じく声優の玄田哲章(磯部勉(声優)という噂もある)がキャスティングされていた。さらにそれだけではなく、山寺・玄田の日本語吹き替え版は、既にアフレコの収録が終わり、宣伝用のポスターには2人の名前が載っていたのだ。


ところが公開間近になった時、山寺・玄田版の上映に「待った」がかかった。その理由は、英語版のキャストだった。英語版では、ウッディを俳優のトム・ハンクスが、バズを同じく俳優のティム・アレンという、ハリウッドで大活躍する人気俳優たちが主人公たちの声を務めていた。英語版で知名度の高い芸能人を起用するのなら、日本語版も有名人を起用しようという声が日本の製作陣からあがり、当時ブレイクしていた唐沢寿明と既に人気タレントとなっていた所ジョージが急遽キャスティングされ、録り直しが行われた。


その結果、山寺・玄田版の吹き替えはボツとなり、このバージョンの『トイ・ストーリー』は一生公開されることはなかった。一説によると、やまちゃんはこの出来事で自身の知名度の低さを知り、積極的に表舞台へ出ることを決め、それに伴い1997年に放送が開始された『おはスタ』のメイン司会を務めることにしたのだ。


初回収録版のボツ事件が原因かは分からないが、やまちゃんはそれ以降ピクサー作品で声優を務めることはなかった(一方玄田さんは、『ファインディング・ドリー』(2016)に出演。また、『スペース・レンジャーバズライトイヤー帝王ザーグを倒せ!』(2000)ではザーグの声を務めた)。やまちゃんのことを思うと可哀そうに思えるが、しかし彼の後のキャリアを考えると、初回版がボツになったのは逆に良かったのかもしれない。


歴史に「もしも」はないが、もしやまちゃんがウッディの声を務めていたら、意識的に表舞台へ露出をしていることは無く、やまちゃんも現在ほど人気のある声優にはなっていなかったかもしれない。また、積極的に表舞台に出ないことから『おはスタ』のメイン司会も務めておらず、番組も現在まで続いていなかったかと思われる。今となって思うと、この時の事件は起きて良かったように思える。


『トイ・ストーリー』初回収録版ボツ事件は、山寺宏一のキャリアと『おはスタ』に良い影響を与えた出来事だった。


ディズニー・ボールパーク② 信頼ゼロからヒーローとなったヘラクレス助っ人の「太郎」とは?

2022-06-23 07:37:00 | 野球
「昨日まではゼロ ゼロ 今日からは 彼がヒーロー すべてがうまくきそう ゼロがヒーローにはやがわり」。


これは、1997年に公開されたディズニー映画『ヘラクレス』内の劇中歌『ゼロ・トゥ・ヒーロー』の一部だ。同曲は死者の国の神・ハデス(本作の悪役)が、人間界に解き放った魔人たちを主人公のヘラクレスが退治し、一躍ヒーローになった際に使われた。今までは誰からも相手にされていなかった若者が、一日でヒーローになったことから『zero to hero(ゼロからヒーロー)』という歌が唄われた。


実は『ヘラクレス』が公開された同じ年に、日本のプロ野球界でもヘラクレスのように活躍した外国人選手がいた。その名は、ドゥエイン・ホージー。1997年にヤクルトスワローズに入団したホージーは、30代後半以降のプロ野球ファンにとって馴染みの深い外国人助っ人だろう。なぜなら、彼はプレイスタイルよりも人柄が個性的だったからだ。


<ドゥエイン・ホージー(1997-98)>

なんと、ホージーのヘルメットには当時若者の間で大流行していたプリクラのシールが大量に貼られていたからだ(全てのシールがファンからの贈り物だった)。さらに優勝時のビールかけでは、和服におもちゃの刀を持って登場し、練習中には「たけや~、さおだけ~」と叫ぶ等、底抜けて明るいムードメーカーのホージーは、チームメイトやファンからは大人気の選手だった(彼は大の相撲好きで曙太郎のファンであったことから、チームメイトからは「太郎」と呼ばれていた)。


しかしホージーは、野球を始めたのが19歳からだったこともあり、入団当初はボールを打っても前に飛ばず、投げたボールは相手に届かない等、野球選手としての能力の低さを露呈させていた。また、メジャーリーグでの活躍経験も無かったため、チーム内外からは「ダメ外国人」等と酷評の嵐が吹き荒れ、中でも監督の野村克也は「なんで、こんな使いものにならない選手を獲ってきたんだ。ワシはホームランバッターが欲しかったんや」とボヤくほど、ホージーは当初全く信頼されていなかった。まさに、信頼が「ゼロ」だった。


活躍できるか不安視されていたが、シーズンが開幕すると2戦目でホームランを放つと、その後もホームラン量産し、6月には月間MVP(その月で最も活躍した選手が貰う賞)を獲得。ホージーはユニークなキャラクターとは裏腹に、チームメイトの誰よりも早くから練習を行い、コーチから教わったことは自前のノートにメモする等、野球に対しては真面目に取り組んでいた。


練習熱心で真面目なホージーはその後も活躍し、夏のオールスター戦に出場(第2戦で活躍し優秀選手に選ばれた)。さらに、後半戦でもホームランを打ち続け、最終的に38本のホームランを放ちホームラン王を獲得し、さらにはチームのリーグ優勝と日本一にも貢献した。


一躍ヤクルトのヒーローとなったホージーだが、翌1998年は、相手チームから徹底的にマークされ打撃不振となり、さらに自身の怪我の影響でホームランはわずかに13本。チームも4位に終わってしまい、ホージーはヤクルトを退団することになった。日本在籍期間は僅か2年であったが、そのインパクトは凄まじいものであった。


入団当初、監督からの信頼が「ゼロ(zero)」であったが、その年には「ヒーロー(hero)」となったホージーは、まるでヘラクレスのような外国人選手だった。


ディズニー・オン・クラシック 来年以降の全国ツアープラン

2022-06-22 07:28:00 | コンサート
あなたは、3つの願い事が叶えられるなら、何を願いますか?

心理学の問題に出てきそう文言だが、自分だったら次の3つのことを来年以降のディズニー・オン・クラシックの全国ツアーに取り入れてほしいと願う。

1つ目は、秋の全国ツアーを日本人と外国人シンガーのWキャストで行うことだ。

春のツアーは10公演前後だが、秋は4ヶ月で50公演以上が全国各地で行われ、さらに移動日なしで3~4日連続の日もある(その代わり次の公演まで1週間空く時もある)。

いくら外国人のプロシンガーとは言え、過密日程の中でコンサートを行うと、疲労によるパフォーマンス低下が懸念される。それで誰かが体調不良になれば、公演中止となりファンは残念がり、運営側は損失を被ることになる。

そこで、出演者の負担軽減をさせるため、日本人と外国人シンガーのWキャストで行う全国ツアーを行うのだ。昨年からの全国ツアーは日本人シンガーで行われ、見事に成功を納めた。そのため、日本人シンガーの公演が行われても、収益は充分にあげられる。

Wキャストで行うと、日本人と外国人のどちらの公演も観れるから楽しさも倍増する。また、英語が苦手な人でも日本人公演で気軽に楽しむこともでき、それが新規客の獲得にも繋がるだろう。

全国ツアーは当然ながら日本で行うため、日本人シンガーが出演すると外国人の時より一体感が生まれやすくなるため、公演数は、日本人の方を6~7割、外国人を3~4割で行う。

そうするとギャランティで不公平が生じるが、外国人のギャラ単価を日本人よりも多くし、どちらも同じだけ貰えるようにする。ギャラの分配は、日本人の時は日本人に、外国人の時は外国人に支払うようにする。

そして、ツアー終了後のジルベスターコンサートでは、紅白歌合戦のように日本人と外国人が共演。日本人だけのパート、外国人だけのパートと分けて、最後は出演者全員で同じ曲を合唱し、コンサートを締めくくる。

日本人シンガーには、昨年からの全国ツアーでシンガーを務めた二期会の方々だ。以前経験したことに加えて、このオンクラを通じて二期会シンガーの育成や発展をさせていきたいと思っている。彼らの歌唱力と演技力は、日本一と称しても良いほど素晴らしく、それを感じてもらうには、多くの人が慣れ親しんだディズニーソングを唄ってもらうことが良いと思った。

2つ目の願いは、チケットの電子化だ。

これは、昨今提唱されているSDGsの一環だ。チケットをペーパーレスにすることで、経費削減と資源の抑制を行い、チケットをQRコード等の電子化にすることでスムーズな入退場、そして顧客データの一括管理を行うのだ。データ管理が行えれば、公演直前のチケット販売等の情報を送りやすくなるため、とても便利だ。

そして3つ目の願いは、バックステージツアー付きチケットの販売だ。

まだコロナ禍であることから実現は難しいが、終息したら是非行ってほしい。オンクラは開催以来、ほぼ毎年10万人以上の観客動員数となっていることから、多くのファンがいると考えられる。しかし過去の公演を見ると、出演者とファンが交流する場があまりないことに気がついた。

多くのファンがいることから、公演終了後に舞台の裏側を出演者とファンが一緒に見学できるツアーを行うのはどうだろうか。

夜公演後は時間の関係上難しいが、昼公演終了後、選ばれたファンはシンガーや舞台スタッフと一緒に舞台や舞台袖等を見学。シンガーの方々には大変かもしれないが、ファンの目の前で歌や演奏を少しで良いので行ってもらう。そして、最後は一緒に写真撮影を行いツアーは終了だ。

このツアーは、日本人と外国人キャストの両方で実施。毎ツアーでは大変なので、東京公演では3回、地方公演では3~4回ぐらい行い、定員は約15名とする。ツアー参加者は、最高額席チケット購入者の中から抽選で選ばれた人が行けるようにする。抽選方法は、対象公演の1回の購入に対して、抽選を1回までしか行えないようにする。また買い占め防止のため、1回の購入は2枚までとする。夢とまほうの旅に行けるチャンスは、平等にしておきたい。

ここまで来年以降の全国ツアープランを書いてきたが、コンサートビジネスを知らないド素人が、予算と業界の常識を無視して述べているから、実現するのは難しいと思っている。仮に通すためには、もっと詳細なデータを用いて、今回の全国ツアーが成功するという根拠を、主催者にプレゼンする必要がある。

しかし、オンクラの原点であるディズニーアニメーションや音楽を作ったウォルト・ディズニーは、「ディズニーランドは永遠に完成しない。世の中に想像力がある限り、進化し続けるだろう」という名言を残している。それなら、ディズニー・オン・クラシックも永遠に完成されず、常に新しいことを行うコンサートになってほしい。

初開催から20年を迎えたディズニー・オン・クラシック。今こそ、過去の常識に囚われず、新しく変化するときが来ている。

ディズニー・オン・クラシック 日本人シンガーの魅力 2021-2022

2022-06-21 07:25:00 | コンサート
「え、ディズニー・オン・クラシックて最初から日本人シンガーじゃないの!?」。そう思った人もいるはずだ。


昨年5月から永峰大輔さんの指揮、オーケストラジャパンの演奏、二期会メンバーの歌唱、そしてささきフランチェスコさんのナビゲーションで行われきたディズニー・オン・クラシック。3回の全国ツアー並びにジルベスター・コンサートを全て観てきたが、昨日でその体制が終わり、次回の秋公演からは、3年ぶりに外国人の指揮者とシンガーたちの編成になる。


これが本来のディズニー・オンクラシックであり、それの未経験者である自分にとっては楽しみだ。しかし、オンクラ初体験が日本人シンガーであったため、外国人シンガーの秋公演は、どんな風に感じるかが分からないため、少し身構えている(それでもチケットは購入済み)。


日本人と外国人のシンガーには、共に良いところがあるため比較してはならないが、それでも昨年からの日本人シンガーの全国ツアーを通して、彼らの魅力をいくつか発見した。その中から2つ紹介しよう。


1つ目は、ディズニーソングを日本語で唄ってくれることだ。日本人が唄っているのだから当たり前のことだが、日本人のほとんどのディズニーファンは、子どもの頃から日本語のディズニー映画と音楽で育っていると思う。その影響で、大人になった時も日本語版で多くの人が作品を楽しむと考えられる。


つまり、日本語で唄われたディズニーソングのほうが英語版と比べ、より楽しめるのだ。例えば、今年のツアーで演奏された『秘密のブルーノ』。この曲を英語で唄われると、非母国語を8人の異なるパートを聞き分ける、またはスクリーン上の日本語字幕を読むという至難の業を観客はすることになるため、曲の世界観を理解して楽しむのはとても大変だ。しかし、日本語で唄われれば、母国語のためすぐに『秘密のブルーノ』の世界観が分かり、楽しみやすくなるだろう。


また楽しめることに加えて、感動もしやすくなるのだ。日本語のほうが、歌詞がすんなりと頭に入るため、その曲の世界観が鮮明なものとなり、感動しやすくなると思う。昨年の秋ツアーで今井実希さんと本田都さんが唄う『リメンバー・ミー(リユニオン)』は、その良い例だ。この曲はとても良い歌詞であるため、曲の世界観の鮮明度が増す日本語のほうが、英語版よりも感動した。


さらに、日本語で唄われることで、今ツアーで鹿野浩史さんが唄った『ユア・ハート・ウィル・リード・ユー・ホーム』のように、英語の歌詞しかない曲が日本語で唄われるという貴重な体験をファンはできるのだ。この演出は、日本人シンガーが唄うことでしか出来ないことだ。


日本人シンガーは日本語で唄うため、英語版以上の喜びと感動を与え、日本語オリジナル曲を唄うという貴重な体験をさせてくれるのだ。


2つ目は、観客との一体感が生まれやすいことだ。音楽コンサートで最も大切なことは、演者と観客との間に一体感が生まれることだ。これがないと、コンサートそのものが楽しかったり、感動的なものにならず、逆に一体感があれば演者が並のパフォーマンスをしても(そういう人はいないと思うが)、喜びや感動が生み出されるものだ。


一体感を生み出す代表例と言えば、今ツアーで菅原洋平さんが唄った『フレンド・ライク・ミー』だ。もし、外国人シンガーがこの曲を唄えば、外国人特有の超ハイテンションで唄うことになり、観客は圧倒されながらも盛り上がるだろう。しかし、そういうテンションに慣れていない日本人ファンが、外国人のテンションとパフォーマンスについていけるかと聞かれれば、多分難しいと思う。そうなると、演者と観客との一体感は生まれにくくなると思う。


しかし、同じ顔をして同じ言語を話す日本人がパフォーマンスをすると、当然ながら一体感が生まれやすくなるのだ。それにより、コンサートは盛り上がって喜びと感動の嵐を巻き起こすのだ。実際に今ツアーの『フレンド・ライク・ミー』は、曲終了後に菅原さんが観客席から立つように指示を出すと、毎回全員立ち上がったのだ。そして、曲が再び始まると観客の皆さんは、今日イチ楽しそうな表情で手拍子をしていた。


これほどにないまでの最高の一体感を生み出せたのは、日本人シンガーにしか出来ないことだ。


今年の秋ツアーは、3年ぶりの外国人指揮者とシンガーになるが、来年以降のツアーは出来ればもう一度日本人キャストで聞いてみたい。もし菅原ジーニー(菅原さんはジーニーを演じた)に3つの願いを叶えてもらえるなら、来年の全国ツアーはこんな風にしてもらいたい。


<「来年以降のディズニー・オン・クラシック全国ツアープラン」へ続く>