一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

「トイ・ストーリー シネマコンサート」

2023-05-28 18:42:56 | コンサート




5月28日(日)、東京国際フォーラムホールAにて「トイ・ストーリー シネマ・コンサート」が行われた。世界初のフルCG長編アニメーション映画『トイ・ストーリー』にフルオーケストラの演奏が合わさった「シネマ・コンサート」を観るために、多くの人が会場に足を運んだ。

16時1分。定刻より1分遅れでオーケストラメンバーがステージに登場。続いてコンサートマスターのヴァイオリニストが登場し、音合わせ行った。そして最後に本日の指揮を務める粟田博文さんが登場し、客席に一例した後コンサートは始まった。

今回のコンサートは、作中の全ての音楽パートをオーケストラの生演奏で楽しめる内容になっていた。そのため、大迫力の音楽で作品を観ることができ、家のパソコンで観る時以上の臨場感が生まれ、実際に作品の中に自分がいるような感覚となった。

初めてのシネマコンサートで気がついたのだが、作中に流れる音楽は、キャラクターの心情や場面の状況を明確に表現していると感じた。

例えば、主人公のカウボーイ人形のウッディが不安を感じた時は、音が全体的に高音となり、不安に感じるメロディやリズムの曲が演奏されていた。

また、ウッディと相棒のスペースレンジャー人形のバズが、バズに付けられたロケットで持ち主の男の子・アンディの車に向かう場面では、軽快で高揚感の溢れるメロディとリズムのある曲が演奏された。

映画は、個性溢れる登場人物とストーリーが明確であれば名作になりやすいと思っていた。しかし、今回のコンサート体験を通じて、名作にはキャラクターや場面に合った名曲があって成り立つということが分かった。

今日のコンサートを皮切りに、来年以降は『トイ・ストーリー2』から『~4』を上演してくれることを願っている。

一人ディズニー漫遊記① 『デジャブは面白い』

2023-05-22 08:54:00 | パーク



〈デジャブとなったキャストさんから貰ったガーランドシール〉

「待って、こんなことある!?」。誰でも一度は、こういう経験をしたことがあると思います。

先週東京ディズニーランドに行った際、現在パークでキャストさんから貰えるガーランドシールを、ホーンテッド・マンション付近にいたショー・パレードの女性キャストから貰おうとしました。

するとその方は、「すいません、今切らしているんですよ」と謝りました。しかし、そのキャストさんの顔を見ると、1ヶ月前にランドに行った際に会ったショー・パレードのキャストさんに似ていました。

そこで、「もしかして、以前もお会いしましたか?その時も、僕がシールを貰おうとした際に切れていると言ってた気がします」と言うと、「ああ!思い出しました!以前も渡そうと思ったら切れていて、改めて書きましたね!」と驚きながら思い出していました。

このデジャブに私と女性キャストは笑い合い、思わず私は冒頭の言葉を発しました。1ヶ月ぶりにそのキャストさんに会って、まさか同じことが起こるとは。このデ出来事は、パークに行って抽選形式のショーに当たるより確率が低いと思います。

これは偶然なのか、それともミッキーのイタズラなのか。その真相は分かりませんが、お互いに笑い合った後、シールを持っている別の女性キャストさんのところに二人で向かい、彼女たちから改めてシールを書いて貰いました。そして「次はお兄さんのために、シールをちゃんとキープしておきます!」と宣言され、互いに笑顔で手を振り合い、その場を後にしました。

普段の生活していると、同じ人に同じ失敗をされるとイラッと来るかもしれません。しかし東京ディズニーランドでは、その逆で同じ人から同じ失敗をされてもイラッとせず、むしろ「デジャブに出会えた面白い!」と感じました。この体験は、アトラクションに乗ることやキャラグリをするよりも、もっと面白いことかもしれません。

ディズニー・オン・クラシック 2023 5/13公演 第2部

2023-05-14 11:06:00 | コンサート




5月13日(土)、「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈り物 2023」の全国ツアーが始まった。ディズニー創立100周年という記念すべき年の最初の公演は、J:COMホール八王子にて行われた。本日は第2部の様子を紹介。

20分の休憩後、オーケストラのメンバーが登場。音合わせの後、指揮者の辻博之さんが登場し、第二部が始まった。

最初のコーナーは、「Bittersweet Selection」と題した甘く切ないディズニーソングが3曲演奏された。『魔法にかけられて』より「そばにいて」を鹿野浩史さん、『トイ・ストーリー2』より「ホエン・シー・ラヴド・ミー」を牧野元美さん、実写版『美女と野獣』より「ひそかな夢」を菅原洋平さんがソロを務めた。

甘く切ないメロディと歌詞に合わせて唄うシンガーたちは、歌の世界観と同じく切ない表情で唄っていたため、観ている側もどこか切ない気持ちになった。私の隣に座っていた女性は、「ホエン・シー・ラヴド・ミー」が流れると涙を堪えているように見えた。シンガーの表情も音楽の世界観を伝える重要な役割になっていると、改めて気づかされた。

第2部最後は、『ライオンキング』より「サークル・オブ・ライフ」、「ハクナ・マタタ」などの8曲が演奏された。このコーナーでは、シンガーたちが各キャラクターになって歌を唄うだけではなく、実際のキャラクターになりきってステージ上でパフォーマンスを披露した。

「王様になるのが待ちきれない」では、今回初参加の重田栞さんと田谷野望さんが、子どものシンバ(重田さん)と子どものナラ(田谷野さん)になりきって、笑顔で元気いっぱいに楽しく唄い上げていた。また「準備をしておけ」では、後藤数馬さんが『ライオンキング』のヴィラン(悪役)、スカーのような悪い表情(ごめんなさい!)に重低音の声で、悪事を企む姿を唄い、会場に緊張感を漂わせた。

そして「ハクナ・マタタ」では、「Bittersweet Selection」で甘く切ない歌を唄った菅原さんとなった鹿野さんが、陽気にティモン(菅原さん)とプンバァ(鹿野さん)になりきり、子どもシンバの重田さんと大人になったシンバ役の新堂由暁さんと一緒に楽しく唄っていた。

そして「ハクナ・マタタ」を唄い終わった後、新堂さんたちがお客さんに観客席から立つように促し、オンクラ(ディズニー・オン・クラシックの略称)恒例のダンスタイムが始まった。お客さんが全員立ち上がるとこの曲のリプライズが演奏され、また歌詞の「ハクナ!」と「マタタ!」のところでは、コールアンドレスポンスの演出が施され、シンガーたちはもちろんお客さんたちも楽しそうに行っていた。この時の会場には、盛り上がりと一体感が生まれていて、「ハクナ・マタタ」は第2部のハイライトとなった。

シンバ役の新堂さんと大人のナラを演じた松原典子さんが「愛を感じて」を唄うと、会場の雰囲気は一変し優しくて甘いムードに包まれた。その後「時が来た」、「サークル・オブ・ライフ」のリプライズが演奏され、第2部は幕を閉じた。

シンガーたちと指揮者がお辞儀をして一旦ステージから去るも、その後ナビゲーターのささきフランチェスコさんと一緒に登場し、アンコール曲の『星に願いを』が演奏された。5月8日(月)に新型コロナウイルスが5類に移行したことで、声出しもマスクなしで行えることになったため、今回の『星に願いを』は、お客さんがシンガーと一緒に唄えるようになった。

コンサートマスターの青木高志さんのヴァイオリンソロから『星に願いを』が始まると、客席からは歌声が聞こえてきた。『星に願いを』は、コンサートのフィナーレであると同時に、日常がようやく戻ってきたという合図にも聞こえた。

アンコールが終わると、フランチェスコさんからサプライズとして、シンガーたちとオーケストラメンバーへの撮影許可を出してくれた。つい数分前までは楽器と歌声が響いていたホールは、カメラのシャッター音だらけになっていた。このシャッター音は、楽器や歌声に加えてオンクラに欠かせない音になっている気がした。

午後7時30分過ぎに全内容が終了。3年間制限があるなかで実施されたオンクラが、ようやく何の制限もない状態で行われた。3年間制限された中で生活していると、当たり前に感じていたことが、実は特別なことだったと分かった。全部で18公演行われる今年の春ツアーだが、1公演1公演が特別な贈り物であることは間違いない。

〈演目〉
1.『魔法にかけられて』より「そばにいて」
2.『トイ・ストーリー2』より「ホエン・シー・ラヴド・ミー」
3.実写版『美女と野獣』より「ひそかな夢」
4.『ライオンキング』より「サークル・オブ・ライフ」
5.「王様になるのが待ちきれない」
6.「準備をしておけ」
7.「ヌーの暴走」
8.「ムファサの最期」
9.「ハクナ・マタタ」
10.「愛を感じて」
11.「時は来た」

アンコール 「星に願いを」

ディズニー・オン・クラシック 2023 5/13公演 第一部

2023-05-14 07:31:00 | コンサート




5月13日(土)、「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈り物 2023」の全国ツアーが始まった。ディズニー創立100周年という記念すべき年の最初の公演は、J:COMホール八王子にて行われた。本日は第1部の様子を紹介。

17時。今年のオンクラ(ディズニー・オン・クラシックの略称)のツアー初日の公演が開演した。オーケストラのメンバーと日本人シンガー全員が登場すると客席からは割れんばかりの拍手が起こった。続いて、コンサートマスターの青木高志さん(ヴァイオリン)が登場して音合わせを行った。その後、今ツアーで指揮者を務める辻博之さんが登場。ディズニーランドやシーのキャストさんと同じ、いやそれ以上の素敵な笑顔で登場した。この笑顔に会場の空気は、どこか和やかな雰囲気に包まれた。

1曲目は、『ズートピア』の「オリジナル組曲」。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイターたちが自ら編集・編曲を手掛けた同曲は、聞いているだけで劇中のどの場面の様子なのかを丁寧に伝えてくれた。

作品の世界観を音だけで作ったクリエイター陣はもちろん、それを演奏したオーケストラジャパンには脱帽した。

1曲目終了後、ナビゲーターのささきフランチェスコさんが登場。1曲目の説明をした後、2曲目の『ベイマックス』の「オリジナル組曲」を紹介。こちらも『ズートピア』同様に、ディズニーのクリエイターたちが編集・編曲を手掛けた。組曲に続き、作品の日本版エンディングソング『Story』(英語バージョン)を牧野元美さんのソロで歌われた。

曲の途中で他のシンガー全員が、ペンライトをゆっくりと降りながら登場。すると観客席からもペンライトが次々と光り、会場はきらびやかな雰囲気になった。このペンライトの演出は、演者と観客との間に一体感を生み出すものであり、シンガーと私たち観客との距離感は一気に縮まった。

続いて1942年に公開された『バンビ』から『4月の雨』など5曲が演奏された。この5曲は、普段からオペラを唄っている日本人シンガーたちの良さが存分に発揮させてくれた。『バンビ』は、第1部の歌唱部門のハイライトと言っても良いだろう。
第一部最後の曲は『ファンタジア/2000』より「火の鳥」(1919年版)だ。イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲のバレエ音楽は、繊細さと壮大さを兼ね備えたメロディの曲であり、その世界観はステージ上のスクリーンに映し出されるアニメーションからも伝わってきた。また、笑顔が素敵な指揮者の辻さんが、鬼気迫る表情で指揮棒を降る様子から分かるように、『火の鳥』は、第1部の中では最も迫力と緊張感がある演奏となっていた。

壮大さと緊張感に包まれたまま第1部が終わった。演奏がメインだった第1部に対して、第2部はその真逆の内容となっていた。

(第2部に続く)

〈第一部演目〉
1.『ズートピア』より「オリジナル組曲」
2.『ベイマックス』より「オリジナル組曲」
3.『Story』
4.『バンビ』より「メイン・タイトル(愛のうたごえ)」
5.「4月の雨」
6.「春のしらべ」
7.「ルッキング・フォー・ロマンス(あなたに歌を)」
8.「山火事/再会/フィナーレ」
9.『ファンタジア/2000』より「火の鳥」(1919年版)


今日から始まる「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈り物 2023」

2023-05-13 09:42:00 | コンサート




ついにこの時が来た。

本日(5月13日)、「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈り物 2023 」が始まった。今日から約1ヶ月間、全国15都市18公演が行われる今年の春ツアーは、『バンビ』、『ライオンキング』などの往年の人気作から『ベイマックス』、『ズートピア』などの最新作からも演奏される。

2月25日(土)に「ブラバン・ディズニー・コンサート 2023」を皮切りに始まったディズニーソングのコンサートは、「アラン・メンケン・コンサート」(2月27日~3月2日)、「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート 2023」(4月29日)、『東京ディズニーリゾート40周年「ドリーム・ゴー・ラウンド」イン・コンサート』(5月3日~8月27日)と順次開催されてきた。

そして今日からは、今年上半期における最大規模のディズニーソングのコンサートと言える「ディズニー・オン・クラシック」が開催される。

本日の公演内容は、明日(5月14日)第一部、明後日(5月15日)に第二部 に分けて紹介する。