一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

耳下腺腫瘍との闘い12. 手術日変更

2023-09-22 10:27:40 | 健康




「手術日を前倒しできますが、どうしますか?」。思いもよらぬ提案に、私は二つ返事で「よろしくお願いします」と答えました。

7月下旬。8月中旬に行う予定の耳下腺腫瘍の手術の術前説明を、両親と共に受けに行きました。

薬剤師、麻酔科、歯科医師、そして耳鼻咽喉科で今回の手術の説明を受けた後、私たちは病院内のロビーでお会計を待っていました。

すると、私のスマホに知らない番号からの電話がかかってきました。知らない番号のため出ないでいると、次に母のスマホが鳴りました。しかし母は気がつきませんでした。そして最後に、父に電話がかかると彼は出て、私たちに「耳鼻咽喉科から電話があり、受付に戻ってくるように言われた」、と伝えてくれました。

それを聞いた私は慌てて受付に戻ると、先ほど術前説明を行った担当医が待っていました。そこで言われたのは、手術日の前週に手術室が空いている日があるため、その日に行うのはどうか、という提案でした。

私は、嫌なことや大変なことは早く終わらせたいと思っていたため、二つ返事で了承しました。両親も手術前日と当日は来られるように予定を空けると言ってくれたため、改めて手術日が決まりました。

思いがけない提案でしたが、入院を伴う手術のため、早めに受けることで自身の体と心の負担を軽減させようと思い、このような決断をしました。不安や負担になることは早め早めに済ませていきたいものです。


耳下腺腫瘍との闘い11. 手術前説明

2023-09-20 17:23:37 | 健康




7月下旬。1ヶ月ぶりに耳下腺腫瘍のCT検査を受けた大学病院へ行きました。この日は、8月上旬に受ける耳下腺腫瘍の除去手術の術前説明を受けるため、遠方に住んでいる両親にも来てもらいました。

手術の提案を受けた当初は、一人で説明を受けようと思いましたが、担当医から「親御さんを連れてきてください」と言われたため、来てもらうことにしました。

幸いにも二人とも休みを取ることが出来たため、親子3人で説明を受けに行きました。「自分のことだから親には関係ない」、と思っていましたが、実際に親が付き添いで来ると、「自分だけではなく家族にも関わることなんだ」と事の重大さに改めて気づかされました。

この日は薬剤部、麻酔科、耳鼻咽喉科の順に手術前の説明を受けました。

薬剤部では、薬剤師を交えて病院から処方されている薬の有無、健康食品や市販薬の使用有無など、薬に関する説明を受けました。この時の持ち物は、前回の外来で担当医からもらった面談の案内が書かれた紙と、自身の持つお薬手帳の2つでした。

15分ほどの面談の後、続いて麻酔科の説明を受けに行きました。ここでは麻酔科医に加え、看護師、そして歯科医師などの複数の専門家から手術時に使う麻酔の説明を受けました。

最初に看護師との面談を終えた後、続いて歯科医師の面談を受けました。今回私が受けた手術では、全身麻酔をして行いました。全身麻酔がかかると、深い眠りにつくため、自身の呼吸で酸素を取り入れることができなくなります。酸素が無くなると死んでしまうためそ、口の中にチューブを入れて酸素を自動的に入れる必要があります。

口の中にチューブを入れるということは、口内環境と関わってくるため、その状況を事前にチェックすべく歯科医師の面談ならびに説明を受ける必要がありました。

そして麻酔科の説明では、手術時の合併症や麻酔が切れた際の状態などを詳しく教えてもらいました。またこの時に、麻酔説明書と問診票を貰いました。

最後に耳鼻咽喉科で説明を受けました。ここでは手術時間、術後の経過、入院生活など一番時間をかけて説明をされました。また説明後、看護師から入院生活に関する書類を多くもらい、そこでは簡単な入院生活に関する説明を受けました。

手術前説明は約3時間をかけて終わりました。様々な説明を受けたため、頭の中はパンク寸前の状態で、とても疲れました。体を動かさずにひたすら説明を受けるのは大変でしたが、「自分の体が良くなるために必要なこと」という意識を持てば、なんとか乗り越えることが出来ました。


耳下腺腫瘍との闘い10. CT検査を受ける

2023-09-18 10:31:15 | 健康




6月下旬。その前の週に検査した左耳下にあったコブの検査結果を教えてもらうために、大学病院へ行きました。

担当した先生からは、「多形腺腫の疑い」と診断されました。多形腺腫は、良性の耳下腺腫瘍のことを言います。そのため、私にできていたコブは良性の腫瘍であるため、すぐに命を落とすことはないと分かりました。

私はこの結果を聞いてひと安心しました。しかし先生からは、良性の腫瘍も放置しておくと悪性に変わり、癌に変わると教えてくれました。そこで、腫瘍が良性のうちに除去する手術を受けるように提案して頂きました。私は「手術のほどお願いします」とすぐに同意をし、8月中旬に手術をすることが決まりました。

この日は、前週の検査結果を聞きに来たことに加え、コブの大きさや発生箇所などをより詳しく知るために頚部造影CT検査を受けに来ました。

この検査では、検査時刻の3時間前から食べ物を口にしないように通知されていました。私の検査は
午後2時であったため、午前11時から何も食べられずとてもキツかったです。

検査の受付を終え、待ち合い室で呼ばれるのを待った後、いよいよ検査の時を迎えました。

検査前に身長、体重、血圧を計った後、ヨード造影剤を点滴で射たれることになりました。この薬は、X線を使った検査を行う際に用いられ、血管や臓器の状態や機能を詳しく調べることができます。

しかし、個人的な感覚ですが、造影剤を射たれると急激な眠気に襲われました。意識が朦朧とするなか、残りの力を振り絞ってなんとかCTのベッドに横たわり検査を受けました。

自身の体がCTの中に入っていくのは覚えていましたが、それ以降は眠気が勝ったため、気がついたら寝ていて検査は終わっていました。

検査が終わると、ヨード造影剤を入れた時より眠気は収まっていたため、朦朧とした感覚はなくなっていました。また、検査で張っていた緊張の糸がプツンと切れて、あまり気にしていなかった空腹状態が復活。急にお腹が空いて、早くお昼ご飯を食べたい気持ちになりました。

無事に検査が終わり、結果が分かるのは1ヶ月後であったため、耳下腺腫瘍との闘いはひとまず区切りがつきました。心配ごとから少し解放されると、気持ちが楽になりました。

ディズニー・オン・クラシック2023 9/16公演 第二部

2023-09-17 11:22:34 | コンサート




9月16日(土)、「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」(以降オンクラ)の全国ツアーが始まりました。

昨日は、ツアー初日となった9月16日(土)の文京シビックホール公演の第一部を紹介しました。本日は第二部の様子を紹介します。

今ツアーの第二部は、1991年に公開され今も絶大な人気を誇る『美女と野獣』が全曲演奏されました。8年ぶりに演奏される同作は、日本人オーケストラの演奏に合わせて、外国人シンガーがベルや野獣、ガストンなどの登場する全てのキャラクターを演じ、そして彼らの歌を唄いました。また、今回のプログラムでは2017年に公開された実写版で唄われた名曲『ひそかな夢』も演奏されました。

第二部では、『朝の風景』、『強いぞ、ガストン』、『ひとりぼっちの晩餐会』、『愛の芽生え』そして『美女と野獣』など全21曲が演奏されました。

さらに、『ひとりぼっちの晩餐会』の演奏後、お客さんが席から立ち上がり、シンガーやオーケストラメンバーと一緒にダンスをする演出もありました。この演出のおかげか、第二部では演者と観客との距離は一気に縮まり、会場全体が一体感に包まれました。

シンガーたちとお客さんとのダンスタイムは、第二部で最も盛り上がった場面ですが、他にもこの時と同じぐらい盛り上がった場面が二つありました。

一つ目は、演奏前に行われたナビゲーターのささきフランチェスコさんと指揮者のリチャード・カーシーさんとのトークセッションです。

昨年の秋ツアー以来の来日となったリチャードさんは、東京で起きた不思議な出来事について語ってくれました。それは、日本人のエスカレーターの乗り方でした。

リチャードさんは、進行方向の左側には立ち止まり、右側は歩いていける日本のエスカレーター文化に驚き、自身が住んでいるニューヨークでは人々が列を掻き分けながら歩いていると明かしてくれました。

このエピソードトークに客席からは笑いが起きました。さらに、リチャードさんが日本のエスカレーター文化を受け入れたと話した後に「郷に入れば郷に従え」とカタコトの日本語で言うと、客席からはさらに爆笑が起こりました。第二部冒頭で面白い話をしてくれる二人のトークセッションは、つかみとしては100点満点と思えました。

二つ目の盛り上がり場面は、『ひそかな夢』が唄われた時です。実写版で、野獣が愛していたベルが自分のもとを去っていった際に唄ったこの曲は、唄われる前からこの日一番盛り上がるだろう、というフラグが出ていました。

フランチェスコさんが、第二部冒頭に演目を紹介している際に、『ひそかな夢』を紹介すると、後ろの方から数名の女性の黄色い歓声が上がっているのが聞こえました。

これを聞いた時に、「この曲は、第二部で一番盛り上がるだろうな」と思いました。その予想は見事に当たり、この曲を野獣役のヒュー・エントレキンさんが唄い終わると、この日一番の大きな拍手が起こりました。それほどまで、この曲には多くの人を感動させるパワーがあると改めて感じました。

感動に包まれた第二部が終わると、シンガーたちとリチャードさんが一旦舞台袖にはけた後、フラ再び登場しました(フランチェスコさんがも一緒に)。そして、オンクラ恒例のアンコール曲『星に願いを』が演奏された。

コンサートマスターの青木高志さんのヴァイオリンソロと指揮者のリチャードさんが弾くピアノソロで始まり、外国人シンガー全員にフランチェスコさん、そしてお客さんも一緒に日本語で合唱しました。

『星に願いを』に続いて、『ひそかな夢』を外国人シンガー全員で唄うと、ステージ脇から金テープが発射され、コンサートはフィナーレを迎えました。

さらに、そのあと出演者とお客さんが一緒にウェーブを作り上げ、19時40分過ぎにコンサートが終了しました。

ディズニー創立100周年を祝う名曲たち、そして8年ぶりとなる『美女と野獣』の名曲たちが聞ける今年のオンクラ秋ツアーは、素晴らしい幕開けを飾ることができました。

〈第二部演目〉

1.『美女と野獣』

『プロローグ』、『朝の風景』、『父の発明~森での迷い』、『狼の襲撃、そして城へ』、『招かれざる客』、『ガストンのプロポーズ』、『ベルのひとりごと』、『身代わり』、『強いぞ、ガストン』、『ガストンの悪だくみ』、『温かいおもてなし~晩餐のお誘い』、『ひとりぼっちの晩餐会』、『禁断の塔~野獣の手当て』、『野獣からのサプライズ~愛の芽生え』、『人間に戻りたい』、『美女と野獣』、『2人の別離』、『ひそかな夢』、『夜襲の歌』、『野獣VSガストン』、『奇蹟の変身』、


2.アンコール『星に願いを』、『ひそかな夢』

ディズニー・オン・クラシック2023 9/16公演 第一部

2023-09-16 21:05:16 | コンサート




9月16日(土)、「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」(以降オンクラ)の全国ツアーが始まりました。

12月24日(日)までの約3ヶ月半、全国32都市51公演行われるディズニーソングのオーケストラコンサートツアーは、文京シビックホール大ホールにて行われました。本日は第一部の様子を紹介します。

16時。ついにホールの扉が開いて並んでいたお客さんたちが次々と入場。今年のコンサートでは、8年ぶりに大人気作『美女と野獣』が演奏されることもあり、それ関連のグッズが多く売られていました(なかには主人公ベルをモチーフにしたエプロンが200着限定で販売されていました)。

開演5分前。今日の公演は完売御礼のため、会場内には多くのお客さんがいた。その中で気になったのは、2人以上で来る若い男性のお客さんの姿でした。

私は2021年の春ツアーから観ていますが、ディズニーソングのコンサートということなのか、女性のお客さんが多くいる印象がありました。しかし今日の公演では、若い男性が今まで観たきた中では一番多い印象がありました。

何かの偶然なのか、それとも若い男性層にオンクラが浸透しているのか。その真相は分かりませんが、今まであまり見かけなかった客層を見ると、オンクラが多くの人々に浸透してきたんだと思い、嬉しく感じます。

17時。日本人オーケストラのメンバーが登場。続いて、本日のコンサートマスターの青木高志さん(ヴァイオリン)が登場して音合わせを行い、最後に今ツアーで指揮者を務めるリチャード・カーシーさんが登場しました。

昨年の秋ツアー以来の来日となるカーシーさんの登場に、客席からは多くの拍手が起こりました。大きな拍手にカーシーさんは、素敵な笑顔で応えてくれました。一年ぶりにカーシーさんの素敵な笑顔が見られて嬉しく、そしてほっこりしました。

今年のディズニー作品のオープニング流れる映像に合わせてオーケストラが演奏すると、8人の外国人シンガーが舞台袖から登場し、コーラスを務めました。その時客席からは、「いよいよ始まるぞ」という高揚感のようなものが感じられました。

第一部は、今年で創立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニーを祝し、数多くのディズニー作品の歴史と音楽を振り返る内容となっています。ミッキーマウスのデビュー作『蒸気船ウィリー』(1928)を始め、『白雪姫』(1937)、『ピノキオ』(1940)、『シンデレラ』(1950)、『リトル・マーメイド』(1989)、『アナと雪の女王』(2013)などの往年の名作が演奏されました。

1曲ごとに1人のシンガーが唄いあげ、8人がそれぞれのキャラクターになりきって唄う姿は、スクリーンに映し出されるキャラクターたちと見事にシンクロしていました。まるで、スクリーンの中からキャラクターが私たちの前に出て来て、本当に歌っているように感じました。

第一部ではディズニー作品以外にも、ピクサースタジオ初の作品『トイ・ストーリー』(1995)、さらに『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『スター・ウォーズ』、『アベンジャーズ』という実写映画からも名曲たちが演奏されました。

中でも『トイ・ストーリー』の『君はともだち』が演奏された時は、セス・エリセアさんがウクレレを弾きながら唄ってくれました。ブロードウェイで俳優に加え、ミュージシャンとしても活躍するセスさんの弾くウクレレは聞き心地が良く、さらにその姿は『トイ・ストーリー』の主人公・ウッディが実際に弾いているように見えました。

第一部最後の曲は、『ファンタジア2000』の『「威風堂々」第1、2、3、4番』。第一部最後の曲に加え、クラシックの名作ということもあり、オーケストラジャパンの皆さんの演奏する姿を見ると、演奏のギアが一段上がったように見えました。

特にコンサートマスターの青木さんの演奏は、今までの曲を演奏していた時より、さらに力強く、そしてより繊細になった印象がありました。青木さんのギアを上げる姿は、客席から見ていても分かるほど凄いものでした。すごいです、青木さん。

18時52分。ディズニーの名曲全18作品の演奏が終了しました。18曲全てが、ディズニー創立100周年をお祝いするにはふさわしいものばかりで感動しました。この余韻は、20分間の休憩中にもしっかりと残り、会場全体が感動の空気に包まれていました。

〈第一部演目〉

1.『蒸気船ウィリー』

2.『「シリー・シンフォニー」シリーズ』(『花と木』)

3.『いつか王子様が』(『白雪姫』)

4.『星に願いを』(『ピノキオ』)

5.『夢はひそかに』(『シンデレラ』)

6.『きみもとべるよ!』(『ピーターパン』)

7.『いつか夢で』(『眠れる森の美女』)

8.『小さな世界』(ニューヨーク・ワールドフェア)

9.『チム・チム・チェリー』(『メリー・ポピンズ』)

10.『アンダー・ザ・シー』(『リトル・マーメイド』)

11.『時は来た』(『ライオン・キング』)

12.『君はともだち』(『トイ・ストーリー』)

13.『レット・イット・ゴー』(『アナと雪の女王』)

14.『秘密のブルーノ』(『ミラベルと魔法だらけの家』)

15.『彼こそが海賊』(『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』)

16.『スター・ウォーズのテーマ』(『スター・ウォーズ/新たなる希望』)

17.『アベンジャーズのテーマ』(『アベンジャーズ』)

18.『「威風堂々」第1、2、3、4番』(『ファンタジア/2000』)