一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

ディズニー・オン・クラシック2023 11/11公演 第二部

2023-11-19 11:30:31 | コンサート




11月11日(土)、東京国際フォーラムAホールにてディズニーソングのオーケストラコンサート「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」(以降オンクラ)が開催されました。

先週は第一部の様子を紹介しました。本日は第二部を紹介します。

今ツアーの第二部は、1991年に公開され今も絶大な人気を誇る『美女と野獣』が全曲演奏されました。8年ぶりに演奏される同作は、日本人オーケストラの演奏に合わせて、外国人シンガーがベルや野獣、ガストンなどの登場する全てのキャラクターを演じ、そして彼らの歌を唄いました。また、今回のプログラムでは2017年に公開された実写版で唄われた名曲『ひそかな夢』も演奏されました。

第二部では劇中の『朝の風景』、『ひとりぼっちの晩餐会』、『愛の芽生え』そして『美女と野獣』など全21曲が演奏されました。

さらに、『ひとりぼっちの晩餐会』の演奏後、お客さんが席から立ち上がり、シンガーやオーケストラメンバーと一緒にダンスをする演出もありました。この演出のおかげか、第二部では演者と観客との距離は一気に縮まり、会場全体が一体感に包まれました。

シンガーたちとお客さんとのダンスタイムは、第二部で最も盛り上がった場面ですが、他にもこの時と同じぐらい盛り上がった場面が二つありました。

一つ目は、演奏前に行われたナビゲーターのささきフランチェスコさんと指揮者のリチャード・カーシーさんとのトークセッションです。

昨年の秋ツアー以来の来日となったリチャードさんは、日本で「素晴らしい!」と感じたことを語ってくれました。それは、日本のコンビニのクオリティの高さでした。

リチャードさんはアメリカと日本のコンビニの違いを取り上げ、アメリカではスナック菓子やチョコレート、ジャンクフードが多く取り扱われていると教えてくれました。一方日本のコンビニは、美味しいサンドウィッチにスパゲッティ、そしてお好み焼きを取り扱うなどバラエティーに富んだ商品に感動していました。

フランチェスコさんがリチャードさんのコンビニ話を訳してくれると、客席から笑いと拍手が起こりました。そしてリチャードさんは続け様に、「あっと驚く、リチャードさん!」とハナ肇の往年の一発ギャグに似たフレーズを言って、会場を沸かせていました。リチャードさんのコンビニエピソードは、第二部のつかみではバッチリでした。

第二部盛り上がり場面の2つ目は、名曲『美女と野獣』が唄われた場面です。ベルとビーストの感動的なダンスシーンでポット夫人が唄う『美女と野獣』。今コンサートでは、ポット夫人役のジュリア・ホサックさんが同曲を唄うと客席からこの日一番の拍手が起こりました。

正直言うと、第二部で一番盛り上がるのは『美女と野獣』より実写版のみで歌われた『ひそかな夢』のほうだと思っていました。

私が観た9月16日のオンクラ秋ツアー初日の公演では、『ひそかな夢』をビースト役のヒュー・エントレキンさんが唄ったときが一番会場が盛り上がっていました。しかし、この日の公演では『美女と野獣』のほうが盛り上がりを見せていて驚きました。

このように公演ごとに盛り上がる場面が異なるのが、オンクラの醍醐味の一つと言えるでしょう。

感動に包まれた第二部が終わると、シンガーたちとリチャードさんが一旦舞台袖にはけた後、フラ再び登場しました(フランチェスコさんがも一緒に)。そして、オンクラ恒例のアンコール曲『星に願いを』が演奏されました。

コンサートマスターの青木高志さんのヴァイオリンソロと指揮者のリチャードさんが弾くピアノソロで始まり、外国人シンガー全員にフランチェスコさん、そしてお客さんも一緒に日本語で合唱しました。

『星に願いを』に続いて、『ひそかな夢』を外国人シンガー全員で唄うと、ステージ脇から金テープが発射され、コンサートはフィナーレを迎えました。

さらに、そのあと出演者とお客さんが一緒にウェーブを作り上げ、21時30分過ぎにコンサートが終了しました。

ディズニー100周年をお祝いする数々の名曲、ディズニーヴィランズたちにフォーカスした曲が演奏された「ミステリアス&ダーク・スペシャル」、そして8年ぶりに全曲演奏された『美女と野獣』。内容盛りだくさんの東京国際フォーラム公演は、会場を大きな盛り上がりと感動に包み込みました。

〈第二部演目〉

1.『美女と野獣』

『プロローグ』、『朝の風景』、『父の発明~森での迷い』、『狼の襲撃、そして城へ』、『招かれざる客』、『ガストンのプロポーズ』、『ベルのひとりごと』、『身代わり』、『強いぞ、ガストン』、『ガストンの悪だくみ』、『温かいおもてなし~晩餐のお誘い』、『ひとりぼっちの晩餐会』、『禁断の塔~野獣の手当て』、『野獣からのサプライズ~愛の芽生え』、『人間に戻りたい』、『美女と野獣』、『2人の別離』、『ひそかな夢』、『夜襲の歌』、『野獣VSガストン』、『奇蹟の変身』


2.アンコール『星に願いを』、『ひそかな夢』

ディズニー・オン・クラシック2023 11/11夜公演 第一部レポート

2023-11-13 11:36:33 | コンサート




11月11日(土)、東京国際フォーラムAホールにてディズニーソングのオーケストラコンサート「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」(以降オンクラ)が開催されました。

9月16日(土)から12月24日(日)までの約3ヶ月半、全国32都市51公演行われるこのコンサートツアーは、11月10日から12日までの3日間東京国際フォーラムで4公演行われました。今日は11日夜公演の第一部を紹介します。

午後7時。ステージ上にオーケストラを務める「オーケストラジャパン」、続いて指揮者のリチャード・カーシーさん、最後に8人の外国人シンガーたちが登場し、コンサートが始まりました。

第一部は、今年で創立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニーを祝し、数多くのディズニー作品の歴史と音楽を振り返る内容となっていました。ミッキーマウスのデビュー作『蒸気船ウィリー』(1928)を始め、『白雪姫』(1937)、『ピノキオ』(1940)、『シンデレラ』(1950)、『リトル・マーメイド』(1989)、『アナと雪の女王』(2013)などの往年の名作が演奏されました。

1曲ごとに1人のシンガーが唄いあげ、8人がそれぞれのキャラクターになりきって唄う姿は、スクリーンに映し出されるキャラクターたちと見事にシンクロしていました。まるで、スクリーンの中からキャラクターが私たちの前に出て来て、本当に歌っているように感じました。

第一部後半では、「ミステリアス&ダーク・スペシャル」が行われました。「ミステリアス~」は、ディズニー作品の悪役「ヴィランズ」にフォーカスした曲や、東京ディズニーリゾートのハロウィーンイベントで使用された楽曲が演奏されました。

ナビゲーターのささきフランチェスコさんが「ミステリアス~」の紹介をしていると、オーケストラの皆さんはマントや鬼の角のカチューシャなどを着けて妖しげな雰囲気を出していました。

すると、舞台袖から『スター・ウォーズ』シリーズに登場するダース・ベイダーのマスクを着けたリチャードさんが登場しました。この姿に客席からは悲鳴ではなく笑いが起こり、もはやミステリアス感ゼロの楽しい雰囲気になっていました。

「ミステリアス~」パートの1曲目は、東京ディズニーランド「ディズニーファンティリュージョン!」の『悪魔たちの饗宴』。

曲が始まると、1階席中央の左右の扉から仮面とマントを着けた外国人シンガーたちとマントと魔女の帽子などを被ったスタッフが登場。すると、彼らは持っていたジャックオランタン(カボチャ)のバケツに入っていたミニペンライトを客席にばら蒔き始めました。

まるで豆まきのようなこの演出は、オンクラの「ミステリアス~」では恒例となっていました。新型コロナウイルスの影響などで一時期客席へのばら蒔き演出は行っていませんでしたが、今回5年ぶりに復活しました。

ばら蒔き演出に客席は大いに賑わう中、私の近くに座っていた子どものゲストには丁寧に手渡しをしていました。この光景には思わず心が癒さて感動しました。ディズニー関連のイベントは、思いやりがとても溢れています。

『悪魔たちの饗宴』が終わりシンガーたちがステージに戻ると、あるシンガーが「もっとやりたい!」と流暢な日本語で想いを叫んでいました。その姿にフランチェスコさんは「分かりました、分かりました」と冷静に受け止め、次の曲を紹介しました。このやり取りを見て、フランチェスコさんの進行力の高さを改めて感じました。

『ミステリアス~』2曲目は、『モアナと伝説の海』より『シャイニー』。そして3曲目ならびに第一部最後の曲に東京ディズニーシー「ディズニー・ハロウィーン2017」より『ザ・ヴィランズ・ワールド』(エディット・バージョン)が演奏されました。

『シャイニー』ではシンガーのセス・エリセアさんが、オーケストラの演奏に合わせてアコースティックギターを弾きながら唄いました。ギターの弾き語りをする曲のイメージがあまりありませんでしたが、意外にも合っていてギターを弾きながら唄うセスさんは、とてもカッコよかったです。

『ヴィランズ~』ではソフィー・ゴーロンさんとデイヴィッド・コールーさんがメインボーカルを務めました。昨年のオンクラでは、東京ディズニーシーの最初のハロウィーンイベントで使われた『ミステリアス・マスカレード』が演奏されました。そのため、今回『ヴィランズ~』が演奏されたことで、2年連続でシーのハロウィーンイベントの名曲を聞くことができました。ファンにとっては嬉しいことです。

午後7時55分。第一部が終了し、20分間の休憩となりました。第二部では、『美女と野獣』がオンクラで8年ぶりに全曲演奏されることになっていました。〈第二部へ続く〉

〈第一部演目〉

1.『蒸気船ウィリー』

2.『「シリー・シンフォニー」シリーズ』(『花と木』)

3.『いつか王子様が』(『白雪姫』)

4.『星に願いを』(『ピノキオ』)

5.『夢はひそかに』(『シンデレラ』)

6.『きみもとべるよ!』(『ピーターパン』)

7.『いつか夢で』(『眠れる森の美女』)

8.『小さな世界』(ニューヨーク・ワールドフェア)

9.『チム・チム・チェリー』(『メリー・ポピンズ』)

10.『アンダー・ザ・シー』(『リトル・マーメイド』)

11.『時は来た』(『ライオン・キング』)

12.『君はともだち』(『トイ・ストーリー』)

13.『レット・イット・ゴー』(『アナと雪の女王』)

14.『秘密のブルーノ』(『ミラベルと魔法だらけの家』)

〈ミステリアス&ダーク・スペシャル〉
15.東京ディズニーランド「ディズニーファンティリュージョン!」の『悪魔たちの饗宴』

16.『シャイニー』(『モアナと伝説の海』)

17. 東京ディズニーシー「ディズニー・ハロウィーン2017」より『ザ・ヴィランズ・ワールド』(エディット・バージョン)

ディズニー・オン・クラシック2023 9/16公演 第二部

2023-09-17 11:22:34 | コンサート




9月16日(土)、「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」(以降オンクラ)の全国ツアーが始まりました。

昨日は、ツアー初日となった9月16日(土)の文京シビックホール公演の第一部を紹介しました。本日は第二部の様子を紹介します。

今ツアーの第二部は、1991年に公開され今も絶大な人気を誇る『美女と野獣』が全曲演奏されました。8年ぶりに演奏される同作は、日本人オーケストラの演奏に合わせて、外国人シンガーがベルや野獣、ガストンなどの登場する全てのキャラクターを演じ、そして彼らの歌を唄いました。また、今回のプログラムでは2017年に公開された実写版で唄われた名曲『ひそかな夢』も演奏されました。

第二部では、『朝の風景』、『強いぞ、ガストン』、『ひとりぼっちの晩餐会』、『愛の芽生え』そして『美女と野獣』など全21曲が演奏されました。

さらに、『ひとりぼっちの晩餐会』の演奏後、お客さんが席から立ち上がり、シンガーやオーケストラメンバーと一緒にダンスをする演出もありました。この演出のおかげか、第二部では演者と観客との距離は一気に縮まり、会場全体が一体感に包まれました。

シンガーたちとお客さんとのダンスタイムは、第二部で最も盛り上がった場面ですが、他にもこの時と同じぐらい盛り上がった場面が二つありました。

一つ目は、演奏前に行われたナビゲーターのささきフランチェスコさんと指揮者のリチャード・カーシーさんとのトークセッションです。

昨年の秋ツアー以来の来日となったリチャードさんは、東京で起きた不思議な出来事について語ってくれました。それは、日本人のエスカレーターの乗り方でした。

リチャードさんは、進行方向の左側には立ち止まり、右側は歩いていける日本のエスカレーター文化に驚き、自身が住んでいるニューヨークでは人々が列を掻き分けながら歩いていると明かしてくれました。

このエピソードトークに客席からは笑いが起きました。さらに、リチャードさんが日本のエスカレーター文化を受け入れたと話した後に「郷に入れば郷に従え」とカタコトの日本語で言うと、客席からはさらに爆笑が起こりました。第二部冒頭で面白い話をしてくれる二人のトークセッションは、つかみとしては100点満点と思えました。

二つ目の盛り上がり場面は、『ひそかな夢』が唄われた時です。実写版で、野獣が愛していたベルが自分のもとを去っていった際に唄ったこの曲は、唄われる前からこの日一番盛り上がるだろう、というフラグが出ていました。

フランチェスコさんが、第二部冒頭に演目を紹介している際に、『ひそかな夢』を紹介すると、後ろの方から数名の女性の黄色い歓声が上がっているのが聞こえました。

これを聞いた時に、「この曲は、第二部で一番盛り上がるだろうな」と思いました。その予想は見事に当たり、この曲を野獣役のヒュー・エントレキンさんが唄い終わると、この日一番の大きな拍手が起こりました。それほどまで、この曲には多くの人を感動させるパワーがあると改めて感じました。

感動に包まれた第二部が終わると、シンガーたちとリチャードさんが一旦舞台袖にはけた後、フラ再び登場しました(フランチェスコさんがも一緒に)。そして、オンクラ恒例のアンコール曲『星に願いを』が演奏された。

コンサートマスターの青木高志さんのヴァイオリンソロと指揮者のリチャードさんが弾くピアノソロで始まり、外国人シンガー全員にフランチェスコさん、そしてお客さんも一緒に日本語で合唱しました。

『星に願いを』に続いて、『ひそかな夢』を外国人シンガー全員で唄うと、ステージ脇から金テープが発射され、コンサートはフィナーレを迎えました。

さらに、そのあと出演者とお客さんが一緒にウェーブを作り上げ、19時40分過ぎにコンサートが終了しました。

ディズニー創立100周年を祝う名曲たち、そして8年ぶりとなる『美女と野獣』の名曲たちが聞ける今年のオンクラ秋ツアーは、素晴らしい幕開けを飾ることができました。

〈第二部演目〉

1.『美女と野獣』

『プロローグ』、『朝の風景』、『父の発明~森での迷い』、『狼の襲撃、そして城へ』、『招かれざる客』、『ガストンのプロポーズ』、『ベルのひとりごと』、『身代わり』、『強いぞ、ガストン』、『ガストンの悪だくみ』、『温かいおもてなし~晩餐のお誘い』、『ひとりぼっちの晩餐会』、『禁断の塔~野獣の手当て』、『野獣からのサプライズ~愛の芽生え』、『人間に戻りたい』、『美女と野獣』、『2人の別離』、『ひそかな夢』、『夜襲の歌』、『野獣VSガストン』、『奇蹟の変身』、


2.アンコール『星に願いを』、『ひそかな夢』

ディズニー・オン・クラシック2023 9/16公演 第一部

2023-09-16 21:05:16 | コンサート




9月16日(土)、「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」(以降オンクラ)の全国ツアーが始まりました。

12月24日(日)までの約3ヶ月半、全国32都市51公演行われるディズニーソングのオーケストラコンサートツアーは、文京シビックホール大ホールにて行われました。本日は第一部の様子を紹介します。

16時。ついにホールの扉が開いて並んでいたお客さんたちが次々と入場。今年のコンサートでは、8年ぶりに大人気作『美女と野獣』が演奏されることもあり、それ関連のグッズが多く売られていました(なかには主人公ベルをモチーフにしたエプロンが200着限定で販売されていました)。

開演5分前。今日の公演は完売御礼のため、会場内には多くのお客さんがいた。その中で気になったのは、2人以上で来る若い男性のお客さんの姿でした。

私は2021年の春ツアーから観ていますが、ディズニーソングのコンサートということなのか、女性のお客さんが多くいる印象がありました。しかし今日の公演では、若い男性が今まで観たきた中では一番多い印象がありました。

何かの偶然なのか、それとも若い男性層にオンクラが浸透しているのか。その真相は分かりませんが、今まであまり見かけなかった客層を見ると、オンクラが多くの人々に浸透してきたんだと思い、嬉しく感じます。

17時。日本人オーケストラのメンバーが登場。続いて、本日のコンサートマスターの青木高志さん(ヴァイオリン)が登場して音合わせを行い、最後に今ツアーで指揮者を務めるリチャード・カーシーさんが登場しました。

昨年の秋ツアー以来の来日となるカーシーさんの登場に、客席からは多くの拍手が起こりました。大きな拍手にカーシーさんは、素敵な笑顔で応えてくれました。一年ぶりにカーシーさんの素敵な笑顔が見られて嬉しく、そしてほっこりしました。

今年のディズニー作品のオープニング流れる映像に合わせてオーケストラが演奏すると、8人の外国人シンガーが舞台袖から登場し、コーラスを務めました。その時客席からは、「いよいよ始まるぞ」という高揚感のようなものが感じられました。

第一部は、今年で創立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニーを祝し、数多くのディズニー作品の歴史と音楽を振り返る内容となっています。ミッキーマウスのデビュー作『蒸気船ウィリー』(1928)を始め、『白雪姫』(1937)、『ピノキオ』(1940)、『シンデレラ』(1950)、『リトル・マーメイド』(1989)、『アナと雪の女王』(2013)などの往年の名作が演奏されました。

1曲ごとに1人のシンガーが唄いあげ、8人がそれぞれのキャラクターになりきって唄う姿は、スクリーンに映し出されるキャラクターたちと見事にシンクロしていました。まるで、スクリーンの中からキャラクターが私たちの前に出て来て、本当に歌っているように感じました。

第一部ではディズニー作品以外にも、ピクサースタジオ初の作品『トイ・ストーリー』(1995)、さらに『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『スター・ウォーズ』、『アベンジャーズ』という実写映画からも名曲たちが演奏されました。

中でも『トイ・ストーリー』の『君はともだち』が演奏された時は、セス・エリセアさんがウクレレを弾きながら唄ってくれました。ブロードウェイで俳優に加え、ミュージシャンとしても活躍するセスさんの弾くウクレレは聞き心地が良く、さらにその姿は『トイ・ストーリー』の主人公・ウッディが実際に弾いているように見えました。

第一部最後の曲は、『ファンタジア2000』の『「威風堂々」第1、2、3、4番』。第一部最後の曲に加え、クラシックの名作ということもあり、オーケストラジャパンの皆さんの演奏する姿を見ると、演奏のギアが一段上がったように見えました。

特にコンサートマスターの青木さんの演奏は、今までの曲を演奏していた時より、さらに力強く、そしてより繊細になった印象がありました。青木さんのギアを上げる姿は、客席から見ていても分かるほど凄いものでした。すごいです、青木さん。

18時52分。ディズニーの名曲全18作品の演奏が終了しました。18曲全てが、ディズニー創立100周年をお祝いするにはふさわしいものばかりで感動しました。この余韻は、20分間の休憩中にもしっかりと残り、会場全体が感動の空気に包まれていました。

〈第一部演目〉

1.『蒸気船ウィリー』

2.『「シリー・シンフォニー」シリーズ』(『花と木』)

3.『いつか王子様が』(『白雪姫』)

4.『星に願いを』(『ピノキオ』)

5.『夢はひそかに』(『シンデレラ』)

6.『きみもとべるよ!』(『ピーターパン』)

7.『いつか夢で』(『眠れる森の美女』)

8.『小さな世界』(ニューヨーク・ワールドフェア)

9.『チム・チム・チェリー』(『メリー・ポピンズ』)

10.『アンダー・ザ・シー』(『リトル・マーメイド』)

11.『時は来た』(『ライオン・キング』)

12.『君はともだち』(『トイ・ストーリー』)

13.『レット・イット・ゴー』(『アナと雪の女王』)

14.『秘密のブルーノ』(『ミラベルと魔法だらけの家』)

15.『彼こそが海賊』(『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』)

16.『スター・ウォーズのテーマ』(『スター・ウォーズ/新たなる希望』)

17.『アベンジャーズのテーマ』(『アベンジャーズ』)

18.『「威風堂々」第1、2、3、4番』(『ファンタジア/2000』)


いよいよ始まるディズニー・オン・クラシック 2023 秋の全国ツアー

2023-09-16 11:56:53 | コンサート




9月16日(土)、「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」(以降「オンクラ」)の全国ツアーがいよいよ始まります。

今年で開催21年目を迎えるディズニーソングのオーケストラコンサートは、本日行われる文京シビックホール公演から始まり、12月24日(日)のアクトシティ浜松公演までの約3ヶ月間、全国32都市51公演で行われます。

今年のテーマは「With You~愛を奏でる」。このテーマにちなんだディズニーソングが日本人のオーケストラと8人の外国人歌手、そして2019年より当コンサートの指揮者を務めるリチャード・カーシーさんの指揮によって奏でられます。

第1部は、今年で創立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニーを祝し、数多くのディズニー作品の歴史と音楽を振り返る内容となっています。ミッキーマウスのデビュー作『蒸気船ウィリー』(1928)を始め、『白雪姫』(1937)、『ピノキオ』(1940)、『シンデレラ』(1950)、『リトル・マーメイド』(1989)、『アナと雪の女王』(2013)などの往年の名作が演奏されます。さらに、ピクサースタジオの代表作『トイ・ストーリー』(1995)、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『スター・ウォーズ』、『アベンジャーズ』という実写映画からも名曲たちが演奏されます。

第2部は、1991年に公開され今も絶大な人気を誇る『美女と野獣』を全曲演奏します。8年ぶりに演奏される同作は、日本人オーケストラの演奏に合わせて、外国人歌手がベルや野獣、ガストンなどのキャラクターを演じて彼らの歌を唄いあげます。また、劇場版未公開の曲に加え、実写版で唄われた曲も演奏される予定です。

今年のオンクラでは、10月上旬から11月上旬にかけて7公演限定で「ミステリアス&ダーク・スペシャル」と題し、東京ディズニーリゾートのハロウィーンイベントで演奏された曲や、ディズニーの悪役たちにまつわる曲が演奏されます。

また12月からは、3つのバリエーションのコンサートが行われます。7日(木)、10日(日)、12日(火)は、大編成のオーケストラで演奏される「スペシャル・コンサート」。

9日(土)、14日(木)、17(日)、22日(金)は、クリスマスにまつわる曲が演奏される「クリスマス・スペシャル」。

そして、15日(金)、17日(日)、21日(木)、23日(土)、24日(日)は、ツアーのフィナーレをお祝いする「ファイナル・コンサート」が行われます。

あと5時間(9月16日12:00現在)で始まる今年の秋のオンクラ全国ツアー。果たして今年は、どんなコンサートになるのかとても楽しみです。

※すでにチケットが完売している公演もあります。