2月25日(土)、「ブラバン・ディズニー!コンサート 2023」が東京芸術劇場で行われた。昨日は昼公演の第1部、そして本日は第2部を紹介する。
20分間の休憩後、第2部が開演。始めにシエナ・オーケストラ・ジャパンのメンバーが登場。音合わせ後、指揮者兼サックス奏者のオリタ・ノボッタさんが登場。第1部では赤のジャケットと黒のパンツだったが、2部からは黄色のジャケットと白パンツという明るい衣装へと変わっていた。
第2部最初の曲は、『アベンジャーズ・メドレー』。マーベル・スタジオの大人気映画『アベンジャーズ』シリーズのメドレー曲は吹奏楽とマッチしており、雄大で迫力のある曲の世界観を観客に届けてくれた。
続く2曲目は『ダース・ベイダーのテーマ』。大人気映画『スター・ウォーズ』シリーズの悪役・ダース・ベイダーのテーマ曲は、『アベンジャーズ・メドレー』同様に吹奏楽ととても合っており、その場にダース・ベイダーがいそうな感じになった。
3曲目の前に司会兼シンガーのMARIA-Eさんが登場。3曲目からは、今コンサートのテーマ「Together with music 〜音楽でつながろう〜」に関する『星に願いを』(『ピノキオ』)、『みせて、あなたを』(『アナと雪の女王2』)、『トライ・エヴリシング』(『ズートピア』)が演奏された。
中でもMARIA-Eさんがボーカルを務めた『みせて、あなたを』は圧巻だった。エルサのパートをMARIA-Eさんが唄い、コーラスとエルサの母・イドゥナ王妃のパートをオーケストラの演奏がボーカルの代わりを務めたのだ。楽器の音色が人の歌声の代わりを務められることに驚き、そして歌声に代えられるだけのパフォーマンスをするオーケストラの演奏に脱帽、そして感動した。
会場が盛り上がっていくなか、「ディズニー・チアリング・メドレー」と題し、『俺のおかげさ』(『モアナと伝説の海』)、『みんなスター!』(『ハイスクール・ミュージカル』)、『ゼロ・トゥ・ヒーロー』(『ヘラクレス』)がメドレーで演奏された。どの曲も盛り上げるためだけに作られているため、客席からは手拍子が巻き起こりこの日一番の盛り上がりを見せた。
盛り上がった中で、「トイ・ストーリー・メドレー」(『君はともだち』と『ウェン・シー・ラブド・ミー』)、そして第2部最後の「ライオン・キング・メドレー」(『プライド・ランド』、『愛を感じて』、『サークル・オブ・ライフ』)が演奏されコンサートは終了した。
本編終了後、オリタさんとMARIA-Eさんが再び登場し、東京ディズニーランドで大人気のショー「ジャンボリ・ミッキー!」が演奏された。
MARIA-Eさんが「アンコールは、今東京ディズニーランドで大人気のあのダンスソングです!」、と言うから、現在ランドとシーで行われている「ミニー・ベスティーズ・バッシュ!」のベスティーズ・ダンスかと思っていたが、そうはならなかった。改めて、期間限定のショーのダンスより通年やっているもののほうが根強いと感じた。
さて肝心のアンコールは、立ってダンスをするにはスペースがなかったため、座ったままダンスをすることになった。踊れるお客さんが少なくイマイチ盛り上がりを欠いた、ということは置いておき、曲の不思議なメロディを演奏したオーケストラの卓越したパフォーマンスには驚いた。
16時10分。初めて体験した吹奏楽によるディズニーソングのコンサートがついに終わった。吹奏楽によって、今まで聞いてきた曲たちが新しい形で聞くことが出来て良かった。1年後、今日味わった感動をもう一度味わってみたい。
〈第2部セットリスト〉
1.『アベンジャーズ・メドレー』
2.『ダース・ベイダーのテーマ』
3.『星に願いを』
4.『みせて、あなたを』
5.『トライ・エヴリシング』
6.「ディズニー・チアリング・メドレー」
『俺のおかげさ』、『みんなスター!』、『ゼロ・トゥ・ヒーロー』
7.「トイ・ストーリー・メドレー」
『君はともだち』、『ウェン・シー・ラブド・ミー』
8. 「ライオン・キング・メドレー」
『キング・オブ・プライド・ロック』、『愛を感じて』、『サークル・オブ・ライフ』
アンコール 『ジャンボリ・ミッキー!』