一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

ディズニープラスに入ってみた

2022-03-11 18:33:52 | ディズニープラス
そいつは、一度も会ったことがない自分のことをよく知っていた。


これはYoutubeに流れる広告のことだ。先週、Googleの検索エンジンでディズニープラスのことを調べた後、Youtubeで動画を観ていると、やたらとディズニープラスの広告が流れた。GoogleのAIは、検索エンジンで頻繁に検索するものを、検索者が好きなものと判断し、GoogleのサービスであるYoutubeなどに検索したものと関連する広告を流すのだ。


そのため、毎日Youtubeを観るたびに、ディズニープラスの広告が流れてきて、サブリミナル信号の効果で「月額払ってでも入会したい」と思うようになった。また本日(3月11日(金))、ピクサー最新作の『私ときどきレッサーパンダ』がディズニープラスで独占配信されるため、それも相まって入会した。


スマホでアプリをダウンロードした後、入会画面が表示されたが、全文英語で書かれていて挫折しそうになった。「ディズニープラスに入会するのはかなりハードだ」と痛感したが、諦めずに入会した。しかし、そこで待ち受けていたのは、またしても英語表記のホーム画面であった。中学生レベルの英語力しかない自分には、アルファベットが表記された時点で英語アレルギーが出て、体が痒くなった(後に、言語設定で日本語に直し、事なきを得た)。


英語にブロークンハートとなったため、時間をあけて改めてアプリを開くことにした。開いてみると、そこはディズニーファンにはたまらない世界となっていた。何が良いって、ミッキー&フレンズの昔の短編アニメが日本語吹替えで観れることだ。「そこかよ!!」てなるかもしれないが、ミッキーたちの短編アニメはふとした時に、軽い気持ちで観れて、軽くて面白い笑いを提供してくれる、いわばスナック菓子のような存在だ。


また、『リセス 僕らの休み時間』や『スイート・ライフ』といった昨年まで開局していた「ディズニーXD」(懐かしい)で放映されていた作品もディズニープラスでは観れるのだ。「ディズニープラスができたから、ディズニーXDは放送終了したのか」・・・というのは置いておき、ディズニープラスはテレビでディズニー作品を楽しんできた世代にとって、救いの存在とも言える。


さらに、現在は「20世紀スタジオ」と呼び名が変わった「20世紀フォックス」の作品も全て観れるのだ。『コマンドー』(1985)に『ダイハード』シリーズといったドンパチ低偏差値ムービーも収録されており、ディズニー・ピクサーの夢と魔法の世界が飽きたら、銃弾と山盛りの筋肉という男臭い世界を堪能するもの良いだろう(本当に臭そう)。


ディズニープラスは、動画配信サービス界の「夢と魔法の王国」になろうとしている。


「ディズニープラスで独占配信」について思うこと

2022-03-07 21:24:25 | ディズニープラス
「3月11日(金)より独占配信」て、またですかディズニーさん。


2022年1月13日(木)、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は自社サイトにて、3月11日(金)に劇場公開を予定していたディズニー・ピクサー最新作『私ときどきレッサーパンダ』をディズニープラスで独占配信することを正式発表した。


昨年11月頃から、映画館の本編上映前の予告で『~レッサーパンダ』は頻繁に流れていて、「観に行きたい」と思っていたのに、この仕打ち。このやり方は、いい加減にしてほしい。特に、新型コロナが世界中に蔓延するようになってから、ディズニー社は劇場公開を直前に中止し、「ディズニープラスで独占配信」の切り札を切りまくっている。


たしかに、新型コロナの影響で世界の多くの映画館は閉館状態のため、劇場公開しても海外からの興行収入は稼ぎにくくなると思う。それに、1人1台スマートフォンを持っている時代のため、最新作を映画館でわざわざ上映する必要もなく、動画配信サービスから配信しても何ら問題はない。むしろそっちのほうが、現代社会には合っているのかもしれない。


別に、最新作をディズニープラスで独占配信することに怒ってはいない。むしろ、消費者のニーズに応え、さらには赤字を出さずに確実に収益を回収する方法を取っているのだから、ディズニー社のマーケティング戦略は理に適っていると思う。


しかし、そのやり方は本当に消費者のニーズに応えられているのか。現代の消費者は、「もの」より「こと」を好んで消費する傾向があると聞く。「もの」は商品ソノモノを表し、「こと」はその商品やサービスを購入したことで得られる体験を表している。つまり、現代の消費者ニーズは、商品そのものではなく、商品やサービスによって得られる体験行為ということだ。


これを映画に置き換えると、現代人の多くは「作品」という商品を、動画配信サービスで観ることより、作品を劇場の大きいスクリーンや大迫力のサウンドを通じて感動体験をしたいということになる。つまり、ディズニー・ピクサー作品をディズニープラスで独占配信するより、映画館で上映したほうが、現代人のニーズに応えたことになり、その作品は商業的に大ヒット作となるかもしれない。


『私ときどきレッサーパンダ』は、「自分らしく生きる」ということがテーマの作品だ。このテーマは、様々な要因により自分らしく生きることが難しくなっている現代社会において、多くの人が共感できるものだと思う。もし劇場公開されていたら、大ヒットする作品になるだろう。


ディズニーさん、今からでも遅くないので『私ときどきレッサーパンダ』を公開延期とし、数か月後に劇場公開にしてみてはいかかだろうか。