和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

こども詩人たち。

2018-03-06 | 本棚並べ
足立巻一「子ども詩人たち」(理論社)が古本で届き。
さっそく、足立巻一「牛乳びんの歌」と比較してみる。

最初に、
「本書は1972年理論社『牛乳びんの歌』の
改題・改訂版です」とある。

な~んだ。

比較してみると、
『牛乳びんの歌』の方にあった
「はじめのことばにかえて 遼さんの遺書」の文は、
『子ども詩人たち』の方では、カットされておりました。
『子ども詩人たち』の方は、ハードカバーで頑丈。
でも、どちらがいいかといえば、
私は「牛乳びんの歌」の方に
軍配をあげさせていただきます。

本文は、どちらの本の内容も同じようです。
ちなみに、本文に
「高学年の詩はなぜつまらないか」と
題した文があり、興味深い題なので、
その最後を引用しておきます。

「・・・それよりも、
少女自身がやがて詩を捨て去るでしょう。
チュコスフスキーは、
詩であれ、絵であれ、こどもの才能は
きわめてしばしば年とともに消え去るものだとして、
『七~八年たつうちに詩の才能を失って、
むしろりっぱな設計者、船乗り、地質学者になった
十二歳の詩人を、なん人も知っています』
と書いています。
わたしも、そういう詩人をたくさん知っています。」

『牛乳びんの歌』には副題として
「『きりん』のこども詩人たち」とあり。
一方、ハードカバーの
改題・改訂されたこの本の題は、
『子ども詩人たち』で、副題が
「詩はおしゃべりから・・」となっております。

消え去った子供の才能を
記録した貴重な2冊を手にしたわけです(笑)。
コメント
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